読解力の4つのレベル

こんにちは。

RAKUTO箕面校の新留です。

先日のこと。

保護者さまと春の面談を行っていたのですが、

「兄弟で全然違っていて、どうすればいいでしょう!?」

という話になりました。

お兄ちゃんは、言葉で一度言ったら、

なるほど、そういうことねと理解できることの多い「論理的」なタイプ、

弟くんはというと、なかなか言葉で言っても伝わらない、

というか、そもそも聞いていないことが多い、超のつく「視覚的」なタイプ。

兄弟で全然違っているので、

「兄にはこんなやり方、弟にはこんなやり方でやっているのですが、このやり方でいいでしょうか?」

という話でした。

その保護者さまは、

すごく子どものことを尊重されているし、

いろんな教育方法などについても研究されているし、

よく質問もしてくださる方なので、

いつもちょっとしたコツや、

今の感じだと、これから先、

これぐらいの時期に、こんな風になっていきそうです、

とお伝えしたりするだけでいいのですが、

兄弟、姉妹の違いに、

「どうすれば??」となられる方って多いのですよね。

教室に通ってくれている子たちの中には、

5人姉妹、6人姉妹というような兄妹の多いご家族もいらっしゃって、

全員見ていたりしますが、

全員、才能も、性格も、学び方も、本当にちがっています(笑)

また、タイプというのもありますが、

どの時期に、子どもの発達がどの段階に入っていくのかというのも違いがあったりして、

それがおもしろいところでもあるのですよね。

(保護者さま的にはおもしろくないことも多いですが笑)

そして、

子どもの発達に段階があるように、

「読解力」にも段階があります。

読めない子もいれば、

読めるけれど、読むのが遅い子もいます。

読めるけれど、内容の理解ができない子もいます。

読んで理解ができるけれど、書いて答えることができない子もいます。

「語彙」の段階、

「読み」の段階、

「読解」の段階、

「記述」の段階。

うちの子、読解力がないという場合、

今どの段階でしょうか?

「語彙」をやっていく段階の子が読解の練習をやっても、

そもそも、読めていないので意味がわからないし、

説明を聞いても、答えを見ても、ほとんど意味がなかったりします。

お医者さんが最初に「診断」をし、

適切な処置を考えるように、

まずは、

「どの段階かな?」

ということをチェックしてみてくださいね^^

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素材が大切

こんにちは。

新留です。

若い頃、お世話になっているメンターに、お祝いとして、お寿司に連れて行ってもらいました。

もちろん、普段、自分が行くような「回るお店」や、「立って食べるお店」ではありません。

「カウンターの」

「メニュー表はなく、おまかせのみ」

という、初めてだと、きっと財布の中身を心配し、ドキドキしてしまうようなお店です。

「こんな仕事終わりで、荷物がやたら大きな人間が来ていいのだろうか……?」

「何なら、シャワーとか浴びて、きれいめな服を着て来たかった……」

品のあるお店に、オーラのあるメンターとモサっとした自分。

かなりの恥ずかしさを感じながらも、とても楽しみに、カウンターに座り、お寿司を待っていました。

大将は、銀座の名店出身という本格派の「江戸前」をにぎる職人。

所作の一つひとつが美しく、

その動きの繊細さとなめらかさ、出来上がるお寿司の美しさにうっとりしてしまいました。

そして、見た目の美しさだけではなく、にぎる一品一品が、本当においしい!!!

大人になり、お寿司のおいしさがわかるようになり、お店にも食べに行くことはありましたが、いままで食べていたのは何だったんだ!? というくらいのおいしさに、

「うわっ……」

「なんだ、これは……」

「う、うますぎる……」

という偏差値3くらいの言葉しか発していませんでした。

大将は目の前で、品のあるお寿司を、あまり品のない会話をしながら、

一品一品、本当に手間暇をかけ、

こだわりの塩や醤油など、どうやって食べるのがおすすめなのかを含め、ていねいに教えてくれます。

間には、

「昨日、行きつけの(たぶん、夜の)お店でおいしいエビマヨの作り方教えてもらったんですよ〜」

なんて言いながら、昨日、習ったばかりのエビマヨを出してくれたりし、

また、これが今まで食べたどのエビマヨよりもおいしいという……衝撃……。

おいしさだけでなく、出す順番や演出にも意図やストーリーが感じられ、その芸術性にも感動しっぱなしでした。

大将に、思わず、

「今まで食べたお寿司というか、人生で食べたもののなかで、いちばんおいしいかもしれないです」

とまで言ってしまいました。

お寿司というと、シャリの上に、魚介類などが乗っているというシンプルな料理ですが、

「何でこんなにおいしいんですかね?」

と聞いてみると、ネタの良さはもちろんのこと、

それを活かす食べ方や出し方、見せ方など、ものすごくこだわりや技術があるそうなのです。

できるだけ「変なこと」をせず、

いい素材の「本来持っている良さ」を損なわないよう、活かすよう、徹底的に考え、工夫されていたのですね。

すばらしいお店との出会いによって、お寿司って、

「最高の素材を、最大限に活かして握ること」

が大事なのだなと思ったのでした。

これって、子どもたちの教育でも同じだなと思います。

「子どもたちの本来持っている才能や適性」、「好き」や「得意」を活かすこと。

合っていない方法でやるのではなく、

本来、自分が自然にできるようなこと、自然にやっているようなことを活かして学んだ方が、圧倒的に早く、そして、何より、楽しく学べます。

あんまり楽しそうじゃない時、

やっているのになかなか伸びないという時。

お寿司にソースをかけるような、「本来持っている素材の良さ」を全然活かせていない状態になっているのかもしれません。

やることは、課題の量を増やすことや難しい課題をやること、

取り組む時間を増やすことや習い事を増やすことではなく、

このお寿司やさんのように、

「持っている良さや才能を見つけてあげること」

「持っている良さや才能を損なわないようにすること」

「持っている良さや才能を最も活かせる形を見つけてあげること」

だったりします。

学校で評価されるのは、おもに「言語的知能」や「論理的知能」と呼ばれるものですが、子どもの才能は、それとはちょっとちがう方にあるのかもしれないのです。

「本を読むのが好き?」

「なんで?といっぱい質問してくる?」

「絵を描くのが好き?」

「気づいたら体を動かしてる?」

「一回聴いた音楽を、すぐに再現することができたり、よく歌ってる?」

「いつも、まわりにお友達がたくさんいる?」

「図鑑や電車の時刻表が好き?」

「1人で黙々と何かをやるのが好き?」

大切なのは、その子の良さや才能は何なのか?

他の子と比べて、「どれくらい賢いのか」ではなく、

その子は「どんな風に賢いのか」?

ひょっとしたら、ものすごくいいものが、ただ活かせていないだけかもしれません。

以前、デンマークまで現地の教育の見学に行っていた知り合いが、現地でこんなことを聞かれたそうです。

「自分の好きなことは何なの?」

「自分に向いていることは何だと思う?」

「自分が社会にいちばん貢献できることは何だろう?」

誰かとの比較ではなく、「自分」は何を持っているのか。

「子どもの好きなことは何だろう?」

「この子に向いていることは何なのだろう?」

「この子は将来、社会でどんな風に活躍するのだろう??」

そんな風に見つめていきたいですね^^

P.S.

そのお寿司やさんですが、その時、メンターから「今度は自分で大事な人を連れてきてあげるんだよ」と言われ、後に、奥さんを連れていき、大将に、「以前、今度は自分で来ますと言って、ようやく来れました」と言ったところ、完全に忘れられていました。。。ええ。。。

才能のかけ算

こんにちは。

新留です。 

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【夏期講習残席】

8/8(火),9(水)     算数残1、理科残2、社会残1

8/16(水)    理科残席あり、作文満席

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夏休みに入り、夏期講習の時期になりました。

中学受験をする予定の5,6年生は、がんばりどきですね。

まだまだ目標が決まっていない子も、しっかり決まっている子もいますが、

本当にやってよかったなと感じられる受験になるようにいっしょにしていきたいなと思います。

夏期講習前には夏の面談がありましたが、

何人かの保護者さまからご相談を受けたのが、

「うちの子、ほんとにやっても続かなくて……どうすれば続けられるようになりますか?」

ということ。

「GRIT」(やり抜く力)研究の第一人者、アンジェラ・ダックワースは、

「才能×努力=スキル」

「スキル×努力=達成」

という方程式を示していましたが、

どんなに才能があっても努力の継続がなければスキルや能力、実力は身につかず、何かを達成することはできません。自信も身につきません。

「努力できること」、「努力を続けられること」というのは、「才能のかけ算」につながる大きな力なのですね。

かくいう僕自身も、サボり癖にはかなりの自信があり、苦労もしましたが(笑)

大人になって(遅いですが)いろんな研究や実践をし、続けられるようになったのが、大きかったなと思います。

「続ける力」を伸ばすにはいろんなコツがありますが、

今回は2つご紹介いたしますね。

①「目的」を考えること

「なぜ」はやる気につながります。

子どもが何かをやりたい、大人が何かをやってほしい、と思うことはスタートですが、

「なぜ」は続けていくためにも大事です。

やる気が落ちてきているときは、「なぜ」という原点、それをしようと思ったのかを思い出しましょう。

その際、

「自分はなぜ、それをしたいのか」

「それをすると何ができるようになるのか、どんな力がつくのか」

「それができるようになったら、まわりはどんな風になるのか」

という3つの視点で振り返ってみると、

「自分の大きな目的」に視点を持っていくことができ、おすすめです。

 

②「手段」を決める

続ける際、「自分ができるようになっていっている」という感覚は大事です。

やってもやってもできるようにならないものを続けるのは苦痛でしかありません。

そのためにも、「やり方」はきちんとできている人、心理的なことや、科学的なことをわかっている人に聞き、その通りにやっていくのが大事ですね。

モテる方法をモテていない人に聞いてはいけないし、

勉強のやり方を近所のおばちゃんに聞いてはいけないのです。

子育てや教育の世界では、

この経験則で語る「近所のおばちゃん」や、昔はな〜と「語りたがりのおじいちゃん」、

たまたま子どもが頑張りやさんで従順だったからうまくいったものなどが蔓延しています。

不安になるといろんな情報を入れたくなるものですが、

不安になる情報をシャットダウンする、いっしょにいて不安な気持ちになる人とは関わらないというのは大事なことだったります。

「自分の感覚に合う人」や「この人いいなという人」で、

感覚や経験則ではなく、きちんと科学的根拠を持って教えてくれる人に「やり方」を聞いてみてくださいね。

まだまだ語り違いところですが、おじいちゃんにはまだなりたくないので、今日はこの辺で。

よかったら、参考にしてみてくださいね。

体調に気をつけ、いい夏にしていってくださいね^^

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【夏期講習残席】

8/8(火),9(水)     算数残1、理科残2、社会残1

8/16(水)    理科残席あり、作文満席

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言葉の種類と増やし方

こんにちは。

新留です。

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今年も夏期講習を開講いたします。

今回は算数、理科、作文、ジオラマ地理の開催となります。

(内部生には、別途、高学年向け講座があります)

ご案内は来週からとなります。

もう少々お待ちください^^

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昨日のこと。

6年生の子たちが入試問題を解いた後の答え合わせのとき、

「これ見て!」

「これ部分点もらえるでしょ!?」

「もう1点ちょうだい〜!!」

と吠えていました(笑)

ステップクラスから少しずつ説明文や論説文を読んだり記述問題に取り組んでいき、

ジャンプクラスになると長い文章や記述問題にもどんどん挑戦していきます。

それは、もちろん読解力をつけるということもありますが、

読解力や思考力の元になる「語彙力」をつけていくためというのもあります。

物語文や小説を読むのは、「感情語」を知り、感情の強弱を覚えていくためにもいいのですが、

それだけだと、同じ系統のものを読むことも多く、なかなか知っている語や興味の世界が広がりませんし、精読力も磨かれません。

説明文や論説文は多くのものが論理的に書かれていて慣れれば読みやすいですし、知識も増やすことができるので、一石何鳥にもなったりします。

そして、読んで、答えを書くことで、

その子の「理解している言葉の数」や「使える言葉の数」、「考える力」がどれぐらいなのかがわかったりするのですよね。

なので、子どもたちには、

「書くことが考えることだよ〜ちょっとでもいいから書こう、そして、どんどん見てもらおう」

と伝えています。

そして、慣れてくると、

子どもたちはどんどん書いて見せてくれるようになります。

(それを見るのが楽しい時間だったります^^)

語彙には、見たり聞いたりして理解できる「理解語彙」と、書いたり話したりできる「使用語彙」があります。

見たり、聞いたり、話したりで「理解語彙」を増やすことはできますが、

「使用語彙」を増やすには、書くこと、作文が効果的なのですよね。

いろんな文章を読み、

異なるテーマにふれ、

いろんなテーマで答えを考えたり、

作文をすることで、

「あれって何て言うんだっけ……?」

「この使い方で合ってたっけ……?」

と考える機会や調べる機会が増え、「使用語彙」が増えていきます。

作文を書けない子って、長い文が書けなかったり、同じことを書いていたりするのですが、それは「使用語彙」が少ないからだったりします。

『天空の城ラピュタ』のシータのセリフに、

「いいまじないに力を与えるには、悪い言葉も知らなければいけないって、でも決して使うなって」

という言葉があります。

見える世界を豊かにするためにも、

伝える力を伸ばすためにも、子どもたちにはたくさんの読み、考え、書き、たくさんの語彙を身につけていってもらえたらなと思います^^

「合っていること」と「やらされること」

こんにちは。

新留です。

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まもなく、RAKUTOの春期講習の募集を開始します!

今年は3/29,30のA日程、3/31.4/1のB日程の2つの日程になります。

今回は、国語「言葉力のアップ」、算数「規則性と周期性」、理科「電気の不思議」の3講座です。

(読解力や中学受験のための高学年用講座もございます)

お楽しみに!

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このところ、2,3年生の保護者さまから問い合わせや体験などをよくいただいています。

RAKUTOでいうと、ホップクラスやステップAクラスという時期(その子に今、合ったクラスというのは違いますので大体ですが)。

ホップクラスからステップAクラスへの慣れというのが子どもたちが体感する壁の一つだったりするのですが、

大きく成長する時期であり、つまづきやすい時期でもあるのですよね。

年中さん、年長さんから通っている子たちなどはステップAクラスには早ければ新3年生から入ったりしますが、

ちょうど2、3年生というと思考の発達段階でいう「具体的操作期」。

目に見える具体的な物を使って理解し学んでいく時期であり、

抽象的なことを学び出したりするのに、まだ発達段階的には難しかったりと、「合っていること」と「やること」にズレがあったりするのですよね。

ですので、理解にも、すんなりできる子と、なかなか体感として理解できなく気持ち的に「わからない〜」とネガティブになってしまう子が出てきます。

視覚的な子や、言語にあまり興味がない子、語彙が少ない子などだと特にその傾向が強くなったりします。

段々と、自分の頭で考え、自分で学べるようになってきますが、やり方を間違ったり、早くから難しいことをやったりしちゃうと、

ネガティブなことにもなったりします。

才能に頼ってきた子なども苦労したりますが、ここで腐らずに、粘り強さなども身につけていくことが大事だったります。

みんな成長の時期や強みというのはちがうので、その子らしさを尊重したやり方でやっていってあげたいなと思います^^

ブレない力

こんにちは。

新留です。

先日のこと。

授業の準備をしていると、ピンポーンと教室のチャイムが。

配達の人かな? 何か頼んだっけ? と、ドアを開けると、そこには卒業生が

「西大和受かったで〜!!」

と遊びに来てくれました。

どうやら、その日が西大和学園高等学校の合格発表の日だったらしく、報告に来てくれたのでした。

その後、教室に入って、ちょっとの間、雑談。

道端で声をかけられて、

「進路相談乗って〜」

と言われたことなどはあったのですが、

(大体、街中で声をかけられても目が悪いので誰かわからなくて、その子の場合も、お〜!と言いながら、最初は誰かわかりませんでした笑)

改めて、ゆっくりと、勉強や受験がどうだったのか、家族の話、昔の話、将来の話、好きな宝塚歌劇団の話などをしていました。

「JKやで、JK〜」

「RAKUTOでどめ君に教えてもらったやり方今でもめっちゃ使ってるで〜ほんと使えるわ〜どめ君神〜」

という明るいノリは変わらないものの(笑)

進路に関しては、本当に考えたらしく、

海外に出たい、将来、どこの国でどんなことをしていたい、

そのためには、大学はここか、ここで、どんなことを学ぶ、

そのためには、高校はこのレベルにいかないときびしい、

と、いろんな選択肢を検討し、最後、受験校を決め、そこからは一直線に努力したそう。

(試験中、ちょっと寝てしまったらしいですが笑)

自分のビジョンがはっきりし、

話していて、その原点には小学生の時の習い事の体験がつながってきているなというのも感じて、

しっかりと自分に向き合っていることや軸の強さ、

意志の強さ、努力を継続する力にびっくりしました。

元々、すごい努力家であった子ですが、

自分で考える、

そして、継続するという力がこんなに育っていて、本当にすごいなと感動しました。

小学生の小さい時から見ていた子がもうそんな年齢や立派になってるとは…と年月の早さにもびっくりしつつ、

しっかりと、自分の夢を叶えていってくれていることにうれしかったです。

日本の未来は暗いかもしれないけれど、

子どもたちの輝いていく姿を見ていると、ちょっと希望が持てますね^^

読んでほしい文章

こんにちは。

新留です。

中学受験の時期も終わり、2月からの新年度クラスに向けて準備の時期になっています。

1月末が切り替えの時期なので、ほとんどの6年生は卒業の時期です。

(兄弟いるし、来るよ〜と言ってくれているのがうれしいですが^^)

最後に向けて、国語の授業のなかで、子どもたちに読んでおいてほしい何かいい文章はないかなと、中学受験で出題された過去問を調べていたところ、

2022年の関西大倉中学で、佐渡島庸平さんの『ぼくらの仮説が世界をつくる』が。

佐渡島さんといえば、『宇宙兄弟』や『ドラゴン桜』、安野モヨコさんの『働きマン」や、スラムダンクの井上雄彦さんの『バガボンド』などの編集を担当されていた方で、著書を2015年に発売。

発売当時、今年読んで1番読んでよかった本なのでは? と思った記憶にある本でした。

中身を見ていくと、まさに子どもたちに知っておいてほしい内容。

ということで、授業の中で読むことにしました。

その中には2つの目標の話が。

「理想的な目標」と「毎日絶対にできる目標」の2つをつくるというものです。

例えば、

「毎日、語彙力の本の見開き2ページ分を覚える」という目標と、「毎日、語彙力の本を開く」というようなもの。

佐渡島さんはその文章のなかで、毎日ちょっとだけでもやること、毎日続けることの大切さを書いていました。

キンダークラス、ホップクラスで語彙力や能力的なものを磨いていくと、「センス」というのは身につきます。他の子たちより、早く学ぶこともできるようになります。

でも、残念ながら、どんなにセンスがあっても、

脳に合った考え方や学び方を知っていても、

やらなければ、続けることができなければ、何かを自分のものにすることはできません。

「今日だけ」、「明日からやる」ということは多いですが、

多くの心理学者が言っているように、

「意志力」というのは当てにならず、人間は、自分の失敗には甘く、今度はうまくやれると過信しがち。

「サボる」というのはクセになるんですよね。

(ものすごく、わかります苦笑)

何かをするのも、まずはちょっとやってみることから。

そして、ちょっとずつでも続けていくことが大事。

子どもたちが、自分にとって大事なことを、粘り強く、やり抜けるように。

そして、授業をきっかけに、授業で磨いた読解力を武器に、

素敵な本や、影響を受けるような本にたくさん出会え、いい影響を受けていってもらえたらいいなと思います^^

6年生の女の子たちからの誕生日プレゼント。なんてやさしい子たちなのでしょう…( ; ; )