昭和の常識

こんにちは。

新留です。

私立中学の入試まで1週間、公立の中高一貫校の入試までも2週間を切りましたね。

受験を控えた保護者さまは気が気でないと思います。

いい体調で臨むことができ、実力を発揮できるよう願っています。

先週の土曜日のこと。

受験生向けに、冬期講習の復習会と、残り1週間、2週間をどうやって過ごしていったらいいのか、という話をしました。

スポーツだとリカバリーなどと言いますが、

勉強においても、ここまでしっかりがんばって来た子たちはなかなか疲れも、ストレスもたまっています。

最後、後悔のないよう、いい受験だったと言えるようになればいいなと思い、前日の夜に「体・技・心」、それぞれについてスライドを作成していたのですが、

改めて、話したことを振り返ってみると、僕ら昭和の時代に言われていたようなことは現代では非常識、むしろ、害だということが多いなと思います。

脳や心のことがおざなりにされて、気合や根性でやっていた昭和の常識は令和の非常識だというのを痛感します。

もちろん、努力は大事。

でも、スポーツの世界やビジネスの世界ではかなり研究や実践が進んでいますが、学習の世界では、

What、何をやるかばかりが注目されて、

Why、なぜ、そういうやり方をするのか、人の体や心はどうなっていているのか、

How、そういう風にできているのなら、どうしたらいいのか、

ということは、まだまだあまり重要視されていないなと感じています。

毎週、オンライン書店だけでなく本屋さんにも足を運びチェックしていると、脳科学や行動経済学、心理学、栄養学など、おもしろい本がどんどん翻訳、出版されていますが、

「昭和の常識は令和の非常識」と心に留めて、

僕らも常に自分の常識が非常識になっていないのか、考え方や教え方をアップデートしていかないといけないなと思ったのでした。

2月から新しいクラス、メンバー、スケジュールがスタートし、

今年もステップクラスのやり方がリニューアルしていくので今から楽しみです。

良い環境、悪い環境。

こんにちは。

新留です。

昨日のこと。

去年は1月3日に奈良県の春日大社に初詣に行っていたのですが、今年は1日遅れ、1月4日に春日大社に初詣に行ってきました。

3が日を過ぎたからか人も少なく、さくさくと本殿まで向かうことができ、参拝。

お参りをして去年に引き続き、おみくじを引いてみたところ……

なんと、「凶」……!!

今年初めてのおみくじで出鼻をくじかれ、去年からのおみくじ5連続「大吉」記録も途絶えてしまいました(笑)

焦らず、コツコツやっていくんだよというメッセージを受け取った初詣でした。

さて、

神社に行くと気持ちがいいなと感じることが多いのですが、なぜかなと思ったとき、それらは毎日きちんと掃除がされ、ムダなものなどもほとんど置かれておらず、置かれているものもきれいに整理されているからというのもあるのかなと思いました。

初詣のような人の多い時期はあまり感じられませんが、人の少ない時期や、早朝などだと、とくに整っていて、そう感じるのですが、

おもしろいのは、学習環境ということでいうと、必ずしも、「ムダがない」というのがいいというわけではないというところです。

心理学者のクレイグ・ナイトとアレクサンダー・ハスラムが2010年に行ったこんな研究があります。

被験者を「ムダなものを置かないようにしたオフィス」と「少し絵や観葉植物などを置いたオフィス」に分け、課題をこなしてもらいました。

すると、少し飾り付けをしたオフィスのグループの方が生産性が15%ほど高かったのです。

流れ作業のようなものをするにはムダなものがない環境はいいのかもしれませんが、クリエイティブなことをするには少し遊び心や豊かさを感じるようなものがあった方がいいのですね。

そして、もう一つ。

3つ目の「被験者自身に絵や植物を飾らせて自分の好みの環境にしてもらうグループ」をつくってみたところ、パッと見では環境にそんなに違いがないのにも関わらず、そのグループが生産性がいちばん高く、

「ムダなものがないグループ」より約30%ほど、

「少し遊び心や豊かさを感じる環境グループ」よりも15%ほど高かったそうなのです。

これは「自分で選べた」、「自律性」といわれる要因が大きいといわれています。

人って、自分で選ぶとやる気が出るものなのですよね。

受験生などでも、そうなる時期、火がつく時期はいつであれ、ほんとに自分の目標になったとき、こちらが感心するくらいがんばっているのも「自律性」が働いているからなのですよね。

「効率性」や「ムダがないこと」、「早くやること」、「急ぐこと」が重要視されることが多いですが、

ひょっとしたら「豊かさ」や「遊び心」、「自律性」というものの方が、長い目で見たとき大事なのかもしれませんね。

近鉄奈良駅前の商店街で食べた「若草カレー」。写真よ。。。

ちゃんとできているか、できていないか

こんにちは。新留です。

緊急事態宣言が解除され、何だか街を歩いていても、人通りや車の量が多く、

歩いている人たちの表情も明るくなったような気がします。

旅行の予約が倍増、なんていうニュースも見かけて、

ポジティブな空気が漂っていますね。

個人的にも、ようやくか〜と、少しほっとした気持ちになっています。

耐える期間が長かった分、

感染者や重傷者の数字が減ったり、ワクチンの接種率が上がったり、治療薬が出来つつあるというニュースを見て、

みんなのなかに安心感が出て、活発になってきたのかなと思います。


この「安心感」って、学習する環境においても大切なのですよね。

「安心感」、「心理的安全性」があるから、子どもはいろんなことにチャレンジできるし、

チャレンジする数が増え、できることも、できた経験も増えるので、自分はやったらできるんだという「有能性」が育ちます。

「難しくて当たり前という考えが学習には大切」

とは、『Learn Better』の著者、アーリック・ボーザーの言葉でありますが、

不安や、わからないことに慣れていくのが学習でもあります。

「不安」との向き合い方は、

自分の人生においても、人を育てる上でも大事な要素なのですよね。

不安を感じていると、子どもにも厳しくなっていくし、良いところに目が行きにくくなります。

そして、管理したり、コントロールしたりしてしまいます。

「この子、大丈夫かな?」

「全然、できていない……」

と感じると保護者さんからご相談を受けることがありますが、

毎日見ていると、できないことや、やらないことに目が向いてしまっていても、

まわりから見ると、できるようになっているなと感じることも多く、

1年前、半年前、数ヶ月前と比べると、

できるようになったことや、やっていることのレベルも上がっていると思うのですよね。

環境をきちんと選ばないと世の中にはネガティブな情報や、怖れを助長する情報が多くなりがちで、

繊細な人や、不安の強い人は、悪い方に目が向きがちだからこそ、

「記録」って、忘れないために、思い出すためにも大事です。


「できてるか、できていないか」

は自分を苦しめますが、

「ちゃんとできているか、できていないか」

は空気を悪くします(笑)


不安になったとき、子どもを管理、コントロールするのが強くなっているなと感じたとき、

「大丈夫、きっと、できるようになる」

と唱えて、

昔やっていたことを見返して、

子どもを信頼する力と見守る余裕を取り戻し、

子どもに安心感と自信を与えていってもらえたらなと思います。

数字に強くなるには?

こんにちは。

新留です。

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今年の夏期講習算数講座は、
7/30,31の12:40-14:50の2日間、
8/10,11の  9:30-11:40の2日間で開催いたします。
案内まで、もう少々お待ちくださいませ。
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「数字を語れないものは去れ」

これは孫正義さんの言葉なのだそう。

会議などで、

「ちょっと流れがよくない感じがするよね」とか、

「多分、こっちの方がいい気がするな〜」ということをよく言っている自分としては、ごめんなさいという感じなのですが(苦笑)

数字に強い子やちょっと弱いかなという子っています。

数字に強い子たちって、

例えば、ステップクラスでやるような文章題、

「3%の食塩水A360gと8%の食塩水B240gを混ぜると、何%の食塩水ができますか」
(同志社香里中2019年)

「2019年10月1日から消費税率が8%から10%になりました。本体価格が3583円の商品の販売価格は、消費税率が10%となることで何円値上がりしましたか」
(神戸女学院中2020年)

というような問題を見たときに、

「3%と8%を混ぜるんだから、3%と8%の間かな?」と考えたり(正解は5%)、

「2%上がるってことは3500×0.02で70円ぐらいかな?」と考えたり(正解は72円)、

そういう、正確ではないけれど、近い数字が瞬間的に計算できて、細かい数字を証明していくようなことができるんですよね。

逆に、数量感覚がない子や割合の感覚がない子だと、

「なぜ、そんな濃く(薄く)なると思ったの…!?」

「そんな値上がりするはずないやん…!? 暴動起きるで…!?」

というようなとんでもない数字を出してきたりします。

「この数字なんかヘンだ」

ということを感じられないのです。

京セラ創業者であり日本航空の名誉会長でもある稲盛和夫さんは、数字を見ているとき、

「おかしなところがあると、向こうから数字が目に飛び込んでくる」

「数字を見ていると、活動状況や実態や問題点が、映像のように次々と頭に浮かんできた」

とおっしゃられていますが、

数字に強い子や、算数のセンスのある子たちって、「数字が見える」のですね。

小さいときからたくさん計算プリントをやっていた子が必ずしも数字に強いわけではないとき、この「数量感覚」というものを身につける学び方をしていないことが多かったりします。

逆に、よくブロックで遊んでいた子や、お家が商売をやっている子、お金を好きな子などの方が、数字に強かったりします。

2014 年の Lisa K. Fazioらの研究によって、数字の大小をイメージできたり、どちらが多いか少ないか、大きいか小さいかがわかることと、算数(数学)の成績に関係があることがわかりました。

算数(数学) の得意な子は、数の大小をイメージできたり、計算を見た目で解くことができるのですね。

例えば、2つの分数を見たときにどちらが大きいか、床に散らばったボールやおはじきなどを見たときにどの色がいちばん多いのか、などがわかるのもそう。

キンダークラスやホップクラスで、ものを使った具体的な勉強をし、

おうちでも、

「時間はかかるかもしれませんが、ものを使った勉強をしてくださいね」

とお伝えしているのも、発達段階的な視点もありますが、「量感」や量のイメージを育むことが大事だからなのです。

身の回りに数字はあふれています。

それは車のナンバーだったり、お店に表記されている値段だったり、栄養成分表示だったり。

それらを使って計算ゲームをすれば、自然と数字の感覚を磨くこともできます。

ケンブリッジ大学の研究によると、お金の管理に役立つ習慣の多くは7歳までに決まるということも言われていますし、子どもが自分でお金を使ったり、貯めたりしながら、数字を身近に感じられる環境をつくってあげるのもいいですね。

今回の夏期講習では、この数字感覚を、実際にものを使いながら、体感で、分数や割合の勉強を通して身につけていってもらいます。

いろんな形の折り紙やモールを切り分けたり、分数カードを使ったゲームをしたり。

たくさんのゲームやクイズ、工作を通して、紙の上の勉強では身につかない、ちょっと苦手な子やつまずき始める子も多い分数や割合について学んでいきます。

これからステップクラスに上がっていく子や、ステップクラスに上がった子たちなどに最適な講座。

興味やご縁のある方といっしょに学べることを楽しみにしています^ ^

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今年の夏期講習算数講座は、
7/30,31の12:40-14:50の2日間、
8/10,11の   9:30-11:40の2日間で開催いたします。
案内まで、もう少々お待ちくださいませ。
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まだ6月なのになかなかむずかしい(笑)

10万円おじさん

算数の授業のときのこと。

少し前、担当の先生の都合で、代講に入った時がありました。

ちょうどそのときは「売買損益算」という題材

(「ある店が、原価300円で仕入れたケーキを3日間売ることにしました。1日目は、ケーキを70個仕入れ、原価の2割5分の利益を見込んで定価をつけて売ったところ完売しました。1日目の利益は何円ですか。ただし、消費税は考えないものとします」(同志社香里中2018年)というようなもの)

を扱ったときで、本当に必要な分野だと思っているし、社会に出ても役立つと思っている大好きな分野なので、ワクワクしていました。

まずは前の週に習った「原価」「利益」「定価」などの言葉から復習し、実際の値段や例題などを見ながら図を描き、考え方を確認をしていきました。

そして、中学受験の問題などでは出ませんが、

飲食店の原価率はどれくらい、人件費は大体売り上げの何%ぐらいが適正と言われているということや、

商品の定価には、人件費や家賃、光熱費や、いろんな固定費や変動費が含まれているんだよ、みんなが買っているこういう商品は大体原価はこれくらいだけど、そこにいろんな費用が乗っているから定価として表示されているような金額になっているんだよ、というようなリアルな話をしました(笑)

経営や会計の勉強のようですが、こういう話って、リアルなので、子どもたちもすごく興味を持って考えてくれるんですよね。

そのあと、もしみんなならこの考え方を使ってどうする? という話をすると、

「このペンを5万円で売る! そしたら、利益4万9900円ぐらい!」

など、いろんなおもしろい、ふざけた? ようなアイデアが。

「そんなん買うわけないやん!」

など、いろんな話が出て、

おもしろいな〜と思ったので、

「じゃあさ、この紙(教室にあったもの)を10万円でって言ったら買う?」

と質問すると、4年生の女の子から、

「そんなん買うわけないやん〜」

という答えが。

ふふふ。

「じゃあさ、もし、この紙に、〇〇ちゃんの好きなNiziUのメンバーの子が、◯◯ちゃんへ、これからも勉強がんばってね!って書いてくれるとしたら?」

「買う!」

即答でした(笑)

「そうだよね。お金って原価や費用からできる価格もあるけど、価値って側面もあって、例えば、さっきの話だと、そこには、NiziUのメンバーの今までの努力とか、ドラマ性とか、いろんなものがあるけど、価値があれば、価格って上がるんだよね」

というような話をしました。

「売買損益算」という分野自体は、入試に出るか出ないかだけで考えることもあるかもしれないけど、算数は、世の中に出て役立つものに溢れています。

以前、尊敬する経営者の方に、

「経営って、算数みたいなもので、足す、引く、掛ける、割るができたらいけるものなんだよ」

と言われて、「そんなはずは……」と思ったのですが、今では、本当にそうだなと感じることも多いです。

2014 年の Lisa K. Fazio らの研究によって、数字の大小をイメージできたり、どっちが多いか少ないか、大きいか小さいか、がわかることと算数(数学)の成績に関係があるということがわかりました。

算数(数学)の得意な子は、数の大小をイメージできたり、計算を見た目で解くことができるのですね。

たとえば、2 つの分数を見たときにどっちが大きいのか、床に散らばったボールやおはじきを見たときにどの色がいちばん多いのか、などが何となくわかるというのもそう。

いろんな生きた数字、具体的な数や考え方に触れて、算数っておもしろいな、考えるっておもしろいな、もっといろんなことを知りたいなと思ってもらえたらなと思います。

これからも、みんなが、おもしろく、生きた学びに出合えますように。

(いろんな計算のやり方や数字の組み合わせを覚えていこう〜)

オードリー・タンさんの学び方に学ぶ

こんにちは。

新留です。

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【早割は13日までです!】

手を動かし、考える力を養う算数講座。

詳細はこちらからどうぞ。

https://www.rakuto-minoh.com/blog/2021spring-2/

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Amazonプライムで映画3作を見たというぐらいで、それほどファンでも、ハマったこともないのですが、お休みの日と公開初日が重なったということもあり、西宮ガーデンズにある映画館で、

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

を見てきました。

よくわからないところや、そうなるのか! とびっくりしたところ、あとで考察サイトを見てわかったところなどもあるのですが、感想を一言でいうと、

「ちゃんと終わってよかった」

でした(笑)

きっと長年のファンの方などは、供養を済ませたような気持ちなのではないかと思います。

(果たして、『ハンターハンター』は僕が生きている間に完結するのでしょうか……)

休日は映画を見ることや、本屋さんで新しい本やおもしろそうな本をチェックするのが習慣で、今週も8冊新しい本を手に入れ、読んでいるのですが、その中の1冊、

『オードリー・タン 天才IT相7つの顔』にこんなことが書いてありました。

オードリー・タンさんといえば、学歴は中卒、

IQは少なくとも160、プログラミングの達人、トランスジェンダー。

35歳で台湾のIT大臣に選ばれ、2019年には「世界の頭脳100人」にも選ばれた天才であり、今回のコロナ禍で世界が注目するような迅速さで効果的な対策を打ち出したという、世界が誇るべき偉人ですが、

読書のとき、95%はiPad Proで読むといいつつ、その際、ペンがないなら、電子機器では読まないそうなのです。

理由は、

「文章を読むときには、メモを取り、絵を落書きするから」だそう。

ただ、読まない。

読んだ気にならない。

自分の頭でどういうことかと考えて、手を動かして、整理して、理解するそうなのです。

手を動かして考える、試行錯誤して自分のものにしていくのですね。

これを見て、「眼高手低」という言葉を思い出しました。

この言葉は元々、「眼だけが高く、手が低い」、要するに、「他の人の批評は上手だが、自分ではやらない人、自分ではできない人」という意味の言葉なのですが、

『暮しの手帖』の創刊者である花森安治さんは、これをいい意味の、

「高い理想を持ちつつも、現実もよくわかっているように」

と捉え直し、編集方針にされていたそうです。

理想を持つことは大事、でも、そのために思い描くだけでなく手を動かし続けることはもっと大事。

手を動かす、実行すると、うまくいかないこともあるけど、手を動かさないと、うまくいく可能性さえ生まれないのですね。

「ダウンロードするだけの人になるのではなく、自分の作品をアップロードし、ネットへの貢献者になろう!」

これがオードリー・タンさんの合言葉なのだそうですが、彼女は、天才ではあるかもしれないけれど、手を動かすことを何より大切にしているのだなと思ったのでした。

さて、今回の春期講習の算数では、この「手を動かして考える」というのを徹底的にやってもらいます。

算数というと、論理的な感じがしますが、

特に11歳ごろまでは体感で学ぶこと、コツコツと手を動かし考えたり、わかるまで最後まで粘って考えるということ、そして、難しい問題ができた時のできた! という喜びを感じるという体験が大切になってきます。

それを今回の講座でたくさん味わってもらいます。

・手を動かさずに考えるクセがある子

・数や量に対する感覚が弱い子

・間違えること、失敗することを怖がっている子、チャレンジをするのが苦手な子(「Fixed Mindset」といいます)

・算数ってつまらないと思っている子

・計算はできるけど、考えるのは苦手な子

新4年生くらいまでの、そんな子たちには今回の講座は特におすすめです。

たくさん手を動かして、考えるおもしろさ、わかる喜びを感じていきましょう!

学ぶことを楽しむ子に。

そして、子どもたちが批評家ではなく、実行者になっていきますように。

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「やわらか頭をつくり算数脳を引き出す算数パズル修行」

お申し込みはこちらから。

https://www.rakuto-minoh.com/blog/2021spring-2/

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書ける子が増えるよろこび

こんにちは。

 

新留です。

 

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【早割は13日までです!】

 

普段、高学年クラスの子たちだけが受けている「作文」講座の募集が始まりました!

 

詳細はこちらからどうぞ。

 

https://www.rakuto-minoh.com/blog/2021spring/

 

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昨日のこと。

 

高学年クラスでは、国語の授業中に作文を書いたり、社会の授業でマインドマップを自分で使えるようになるための練習をするのですが、1回目に提出してもらった作文とマインドマップ両方で、初回にしては完ぺきではないかと思うぐらい、よくかけている男の子がいました。

 

お母さんがお迎えに来るまでの間、

 

「今回の作文、きちんと相手が求めていることを書けているだけでなく内容的にもおもしろかったし、マインドマップもテキストをよく読んで理解して、工夫してまとめられていたね〜」

 

というと、

 

「月に1回ぐらい、自分で趣味でマインドマップにまとめたりしていたから……」

 

と恥ずかしそうに答えてくれました。

 

なんと、授業できちんと書く練習をする前から、自分で普段からマインドマップを自己流で活用してくれていたそうなのです。

 

お母さまから、

 

「1年生や早くから入学する子が多いなか、うちの子は入るのが遅かったのですが、それでも、すごく楽しいみたいで……」

 

と聞いていたのですが、授業を受動的に受けるだけでなく、積極的に学びとって活用しようという姿勢に感動しました。

 

高学年クラスでは、国語では、中学、高校、大学入試はもちろん、大学生、社会人になっても通用する語彙力と読解力、そして、作文力の基礎と磨き方、

 

社会では、自分で文章やテキストを読み、理解し、要点を整理し、まとめる力をつけていきますが、

 

これから、フィードバックをくり返しながら「型」をひたすら磨いていった結果、どんな風になっていくのかな〜と今から楽しみです。

 

昨日は、「うちの子が何だか読むのが早くなってきた気がするって言ってました」という声もいただき、うれしいばかり。

 

子どもたちが読めて、書けるようになっていくのを見るのはたまりませんね(笑)

 

いい気持ちになり、来週のネタ集めにも精が出ます。

 

さて、普段は高学年のクラスでしかやっていないのですが、年に2回か3回開催する作文講座の受付が始まりました!

 

この講座は簡単にいうと、中高一貫校などでもよく出題される統計データを読み解き、それについての意見を書く練習をする講座になります。

 

入試には関係なくても、この講座はデータやグラフの読み解き方やそこからわかることを考える練習や、自分の意見をどう書くかの練習もありますので、普段、テキトーに読んでいる子や書いている子にはもちろん、論理的に考える力を鍛えたいと思っている子にはすごくおすすめの内容です。

 

ご興味のある方はこの機会にお待ちしております^ ^

 

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「らくらく読み解く!統計データ作文」

 

お申し込みはこちらから。

 

https://www.rakuto-minoh.com/blog/2021spring/

 

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安全なたこ焼きパーティー

先週の土曜日、家でたこ焼きパーティーをしました。

 

たこ焼きというと、好きといえば好きだけど、年に数回食べるかぐらいの食べ物。それも、家でたこ焼きとなると、数十年ぶりのことです。

 

たまたま数日前にTwitterで「おいしいたこ焼きの作り方」の記事を見かけ、おいしそうだな……作ってみたいな……たこ焼き機買って作ってみようかな……と思っていたタイミングでのお誘い。

 

これは運命だ……と、その記事の中に出てきたガス式の火力の強い機械を買い、材料も書かれていたものを用意。お酒も用意してと準備万端でのぞみました。

 

実際に作ってみると、完全においしいたこ焼きのお店のクオリティ。

 

駅前や商店街にあるチェーン店などの味とは違うレベルの職人の味でした。

 

ふわふわで、濃い目に煮出した出汁の味がしっかりと感じられ、中までアツアツ。

 

味付けも、お好み焼きソース、たこ焼きソース、塩と、いろんな味を楽しめるという何とも豪華な時間で、1人で30個以上も食べてしまいました(笑)

 

たこ焼きの後はたこ焼き機の中にオリーブオイルを入れ、アヒージョの元を入れてタコ、ブロッコリー、キノコなどのアヒージョも堪能。

 

もう動けない…今すぐ寝たい…となるぐらいまでお腹いっぱいになりました。

 

お酒も手伝ってか、会話も弾み、とても楽しく、幸せな時間でした。

 

さて、この場合は、完全に遊びの時間でしたが、子どもに学んでほしい、成長をしてほしいという時も、実はこのような、リラックスして、何でも言い合える雰囲気が大切になってきます。

 

Googleも研究していることで注目されている「心理的安全性」というものですが、これを作り出すことが学習の際にはとても大事です。

 

「RAKUTOは塾だけど、塾じゃない」と、子どもたちや保護者さまから言われることが多くありますが、おそらく、その一つは、その雰囲気なのかなと思います。

 

学校ではあまり話さないという子や、おとなしい子(と言われているらしい……学校での様子を見たことがないのでわからないのですが)たちが、授業中、「ちょっと静かに!」というぐらい話したり、発表をしたりしています。

 

それらは、先生たちが出す雰囲気だったり、教室の内装だったりで(風水なども見てもらいデザイナーさんに設計してもらいました)、「心理的安全性」というのを感じてもらっているからなのかなと思います。

 

「心理的安全性」を感じてもらうにはいくつかポイントがあります。

 

①先生や親が失敗は恥ずかしいことではなく、チャレンジにつきものだと思っていること

(もちろん、回避可能な失敗はただの怠慢だという認識も必要でその場合は、僕たちも注意します)

 

②先生や親が気さくで話しやすい雰囲気であること

(眉間にシワを寄せている人には寄ってこないし、自由に話してくれません)

 

③先生や親が自分自身が完璧ではないと認めていること

(自分が完璧ではないとわかっているから、間違いを認められるのですね)

 

④子どもの話をしっかり聞くこと

(聞いてくれると思うから、話してくれるのですね)

 

⑤何か言ってくれたときには感謝の姿勢を示すこと

(子どもも自分の意見が通っていると感じたらうれしいです)

 

⑥常に今だけでなく、未来に目を向けていること

(子どもの今だけを見ていると、厳しくなってしまいます。未来は良いものだと思っているから、寛容になれます)

 

⑦明らかな違反には罰をしっかりと与えること

(これがないと、グダグダになってしまいます)

ぜひ、お家でも、そんな風に学習や成長が促進される雰囲気をつくってあげてくださいね。

 

みんなすばらしい才能を持っているし、本当は学びたがっているし、勉強は楽しいものだと思うんですよね。

(ほんと、おいしかった^ ^)

RAKUTOの春期講習

ただ知識を覚えるのではなく、実験をしたり、ディスカッションしながら考え、考え方や思考力を育むRAKUTOの季節講習。

今回の春期講習は、

作文、算数、理科の3教科で開催します。

読むとる力と作文力をアップ!

「らくらく読み解く!統計データ作文」(60分×4コマ/受講学年の目安:全学年)

今回の講座では、統計データの読み解きにチャレンジします。

まずは、「グラフって何?」というところからスタート。

クイズを通して、グラフの見方やデータの読み取り方を学び、

最終的には、データを読み取り、そこに自分の意見を加え、まとめるところまでを目指します。

中高一貫校を受験予定の子はもちろん、今後ますます求められる「正確に情報を読み取り、自分の考えを論理的に文章化する力」を鍛えます。

・作文力をつけたい子

・中高一貫校を受験予定の子

には、この講座がおすすめです。

やわらか頭と算数脳をつくろう!

「算数忍者の算数パズル修行」(60分×4コマ/受講学年の目安:全学年)

今回の講座の目的は「算数脳」づくり。

算数脳とは、

・論理的に考えることができる「思考力」

・わかっている情報や条件を整理する「条件整理力」

・手を動かしながら考える「試行錯誤力」

・いろんな角度から物事を考える「ひらめき力」

・図形や絵で考えることができる「イメージ力」

・目的に対して諦めずに考え続ける「粘り強さ」

・体感で学ぶことで身につく「身体感覚」

「整列」「図形」「数」「論理」様々なパズルを通して体感で学ぶことで、それらの力を育んでいきます。

頭がかたい、算数が苦手、算数っておもしろくない、

そんな風に感じてしまっている子におすすめの講座です。

「遠心力」のなぞを解き明かせ!

「 実験データを分析して、スーパーコマをつくろう!」(60分×4コマ/受講学年の目安:全学年)

今回は、身近な「遠心力」について、実験を通して体感しながら、その謎を解き明かしてもらいます。

何度も何度も「仮説」「実験」「データの収集と分析」「改善」をくり返すことで、科学的な思考力を養います。

やって、見て、変えて、変わって、が目の前でどんどん起きていくから、子どもたちも楽しいし、考えます。

講座の最後には、学んだ知識を使ってコマを製作!

果たして、今回の優勝者は…その記録は…?

理科を楽しむ心と科学的思考力を身につけたい方におすすめです。

【日程と時間】

A日程 3月30日(火)、31日(水)

B日程 4月2日(金)、3日(土)

※2日間の講座となります

※お昼を挟んで受講される方は教室で昼食をとることができます

※受験算数、受験国語のAとBはレベルの違いです。どちらが向いているかはご相談ください

※春期講習期間中、通常授業はお休みです

【対象】

小学校全学年

【受講料(1教科:60分×4コマ)】

13,200円(RAKUTO生11,000円)

※複数受講割引があります

※別途、各教科教材費として1,650円がかかります

※高学年用講座は教材費が異なります

【お申込方法】

申し込みフォームよりメールにて(24時間受付中)

(学年など必要事項をご記入の上、お問い合わせ欄に「春期講習」と「ご希望の教科(作文、算数、理科など)」をご記入ください)

②お電話にて(火〜金14:00〜21:00)

※面談中や授業中など電話をお取りできない場合がございます。その際はご容赦くださいませ。

0120-485-899

【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦ください。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間前〜2日前まで:テキスト・教材費を頂戴いたします。

前日・当日のキャンセル:受講料、テキスト・教材費全額を頂戴いたします。

【お問い合わせ】

ご質問やご相談、お問い合わせはメールフォームよりお待ちしております。

お問い合わせフォーム

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「思考力」をテーマにした今回の春期講習。

「考えるっておもしろい!」と感じる春にしてくださいね。

花束みたいな恋をしたこともあった

少し前ですが、いま、話題になっている「花束みたいな恋をした」を見に行ってきました。

 

コロナでレイトショーがなくなる前は、週に1回は映画館で映画を見る習慣があったのですが、約1ヶ月ぶりの映画でした。

 

有村架純さん、菅田将暉さん主演の恋愛映画。

 

映画の内容はというと、ネタバレになってしまうのであまり書けませんが、こんなに自分に合う人がいるなんて! と恋が始まったのが、就職を機に少しずつすれ違っていき、最後、別れる……という、あるあるな話。

 

大好きな人といっしょにいるためにイヤだけど仕事を選ぶ男性と、

 

大好きな人には大好きなことをしていてほしいし、大好きな人と楽しく生きたい女性。

 

あるある……。

 

わかる……。

 

ああ、あった……。

 

など、心がグサグサと痛み、

 

最後の思い出のファミレスでの、

 

これから始まる2人と、もう戻れない2人の対比が美しく、涙がボロボロあふれる映画でした。

 

終わった後、映画のなかで、男性と女性の伝えたかったことと、相手に伝わっていたことのズレを思い出していたのですが、それって大人と子どもの間でもよくあります。

 

「褒めることが大事」

「認めることが大事」

 

なんてことを読んだり、聞いたりすると、

 

「よくできたね!」

「すごいね!」

 

と言ったりすることが多くなりますが、これって、なかなか取り扱いが注意な言葉。

 

「できたことをほめる」ということは、イコール、「できないことはダメ」というメッセージになり得ます。

 

「そんなにたくさんのことを知っているなんて、えらいね!」という言葉は「知らないことはよくないこと」という裏のメッセージになり得ますし、

 

「ひとつも間違えなくて、すごい!」という言葉には、「私はあなたがまちがえなかったことをいいと思っている」「間違うことはいけないことだ」という裏のメッセージになり得ます。

 

子どもたちは、その裏のメッセージに敏感で、無意識的にかもしれませんが、「うちの親や先生はできること、知っていることを評価する人なのだ」と思ったりするのですね。

 

そして、それがひどくなっていくと、間違える可能性があることをしなくなったり、間違えないようにズルをしたり、知らないことを隠そうとするようになります。

 

「できるかどうか不安」というレベルにチャレンジしているときに、人は「フロー」という状態になりやすくなります。

 

フロー体験をすることで、僕たちは「自分なんてどうでもいい」ではなく、「自分は何が好きなのだろう」など自分の人生にたくさんの関心を持つようになります。

 

「無力感」ではなく、「自分で自分の人生をコントロールしている」という感覚を持ち、「自分はダメだ」ではなく、「自分には物事を達成できる力がある」と感じられるようになります。

 

そして、フロー体験をたくさん経験した子どもたちは、10代の間、自分の才能を活かす活動に熱心に取り組む傾向が強くなります。

 

「できないことはやらない」「できそうにならないことはやらない」ということは、その大切な機会を奪ってしまうことになるのですね。

 

そして、そのきっかけは、大人がいいと思って言っていた「よくできたね!」「すごいね!」だったります。

 

今までより難しいことにチャレンジするとき、できないのは当たり前。

 

それが、自分の夢だったり、どうしても叶えたいものだったりすると、たくさん失敗するのが当然です。

 

「やればできるとわかっていることはつまらない」

 

昔、僕が尊敬する方がいっていた言葉ですが、

 

子どもたちにも、これからの長い人生、

 

「こんな風になりたい!」

「こんなことしたい!」

 

と希望を持ち、難しいこと、大変なことに出会った時、

 

「難しいな〜……これはおもしろいな〜やりがいがあるな〜」

 

と感じてもらえるようになってもらえたらいいな、と思っています

(映画の後に食べたサラダ。苺がいいアクセントになっていておいしかった…!)