学び方を変える時期

こんにちは。

新留です。

先週より、新しいクラスが始まりました。

ホップクラスから、ステップクラスへ。

ステップクラスから、ジャンプクラスへ。

勉強のやり方も変わるので、子どもたちはちょっとよそよそしかったり、戸惑ったりしています。

いちばん大きな変化があるのが、ホップクラスからステップクラスへ変わったときです。

「考える」時期のスタートなので、

今まで歌で学んだり、体感で学んでいたのが、

自分で読んだり、図にしてみたり、調べたり、という風に変化していきます。

初回の授業、

子どもたちは戸惑いながらも、

「わからない〜」

「これ、おもしろいな〜。次のもやろうよ」

という子など様々で、

ここはちょっと苦手そうだな、

ここに興味や才能がありそうだな、

など、

こちらは事前に想定していた通りのことや、

意外にやってみてすぐに順応しているしおもしろがっているな、などみんなの反応を見ています。

これから、どうみんなが試行錯誤しながら成長していくのか楽しみです。

さて、

ステップクラス以降は、言葉を理解しながら意識的に増やすことをしてきますが、

語彙力というのは本当に大事になってきます。

事前に、おすすめの本なども共有させてもらい、

「早速買いました〜!!」

というご報告もたくさんいただいていますが、

考える前に、まずは言葉を、単語を知っているということが大事なのですね。

読書の第1段階は「単語の識別」です。

英語や外国語で考えるとイメージしやすいですが、

単語がわからないと、その文が何を述べているのかがわかりません。

大人でも、知らない単語だらけの英文や洋書だと読む気がなくなってしまいますが、子どもにとっての日本語も同じなのですよね。

音読が苦手という子もいますが、眼球運動に問題がある、という場合も考えられますが、ほとんどの場合は、

「読む単語が難しいから注意がそれてしまう」

ということが原因なことが研究でわかっています。

授業でもどんどん新しい題材にふれていきますが、

お家でも、絵本や漫画など、どんなものでもいいので、まずはいろんな言葉や単語にふれていってもらえればと思います。

ホップクラスの時期、6歳〜10歳くらいになると、

やさしいものでもいいので、自分で、毎日、本を読む習慣がついていくといいですね。

といっても、最初は自分で読むのが難しいという場合もあると思うので、

そういう場合は、最初の方はまわりが読んであげても大丈夫です。

人と一緒にやるのが好きな子や、音の方が入りやすい子もいるので、

学びやすい形で、この時期に、いろんな言葉に、好きな本に出会うという経験をしてもらえたらなと思います。

YouTubeやゲームなど、誘惑も多いので、

習慣化するためには、

「毎日20時からは読書の時間で、リビングで、みんなで好きな本を読む」

など、時間と場所をブロックすると、できたかできていないかがわかりやすいですし、続けやすくなります。

いろんな形で、そして、楽しみながら、家族で言葉にふれる、本にふれる経験をしていってもらえたらなと思います。

新しいクラスのこの1年で、子どもたちの語彙力、読解力がどんな風に変化していくのか、楽しみです^^

カラフルでいろんな媒体からの情報が。すばらしいです^^

自然な学びか、不自然な学びか。

こんにちは。

新留です。

昨日のこと。

合格報告に来てくれた子と保護者さまと話していて、

受験期の話になったのですが、

「生活リズム大丈夫でしたか?」

という質問をしたところ、

「睡眠だけは絶対に取るということを守ってました」

ということをおっしゃっていました。

RAKUTOでも受験生たちには12月、1月の時期になると、

生活習慣やコンディショニング、プレッシャーへの対応の仕方の話などをしていて、

「1日8時間睡眠は死守」

と伝えていますが、

きちんと、まわりが夜の12時などに寝ているなかでも22時には就寝。

睡眠時間を8時間はキープして、毎日8時間半ぐらいはしっかり寝ていたそうなのです。

宿題が終わらない

やらないと不安だ

追いつけない

このままじゃ合格できない

そんな風に感じたりして、

まだ体のできていない小学生期に、

夜遅くまで勉強をやっている子もいますが、

学習はワーキングメモリが命。

「司令塔」のような存在である脳やワーキングメモリが働かないというのは、

モドリッチのいないクロアチア代表、

デ・ブライネのいないマンチェスター・シティ、

宮城リョータのいない湘北高校、

深津一成のいない山王工業高校のようなもの。

集中するときと休むときの切り替えも、

優先順位の判断の質もスピードも、

あまりうまくいっていないときのポジティブさの維持も、

目標に向かってのモチベーションの維持もきびしくなってしまいます。

「司令塔」のような存在であるワーキングメモリがきちんと動かないと、

やっても身につかないし、徒労感が強く、親子ともに疲弊していくのですよね。

スポーツの世界は栄養や睡眠、トレーニングの強度や休息の頻度などの研究が進んでいますが、

勉強、学習の世界は時代遅れな考えがまだまだ主流です。

こうやって、しっかり休んで、うまくいった子たちの例が広まって、

きちんと学べる体の作り方や勉強のやり方、学び方、

そして、疲弊しない勉強のやり方、脳にとっての自然な学び方が広まっていってほしいなと思います^^

中学受験を終えてのご報告

こんばんは。

新留です。

先日のこと。

教室の電話が鳴ったため取ったところ、

「やっと、お電話できました」

という聞き覚えのあるお声が。

以前、通ってくださっていた方が、

無事に中学受験を終えて、連絡くださったのでした。

ひさしぶりの声にうれしくなり、お元気でしたかとお話したのですが、

「結果を直接伝えさせてください」

と言われ、

今日、直接お越しいただき、

「四天王寺受かったよ!」

というご報告でした。

きっと、いい報告なんだろうなとは思っていたのですが、

あらためて、ご報告いただけて、

何より、子どもと保護者さまにひさしぶりにお会いできて、

うれしかったです^^

「RAKUTOって中学受験に対応していますか?」

と聞かれることもありますが、

中学受験専門の塾ではないため、

最難関校を受けるような方には、最後の2年間、受験塾をおすすめしたり、

タイプを見て、受験塾に行った方がいい、とお伝えすることもあります。

その後のことは気になってはいても、

話題的に繊細であったりすることもあるので、聞けなかったりするのですが、

卒業した後も覚えていてくれ、こうやってご報告に来てくださるのがほんとにありがたく、

そして、子どもの成長した姿、うれしそうな姿、保護者さまの元気なお姿に、

よかったな〜、やっててよかったな〜と今年も心があたたかくなりました^^

ちなみに、

去年結婚したことをご報告すると、

「連絡くださいよ!!」

「先生、結婚しないと思っていました……」

と(笑)

年中さんや年長さんのときの写真を見て「こんなときもありましたよね〜」と笑ったり、

そんな風にひさしぶりにお会いしても、プライベートなこともたくさんお話できる関係なのも、

本当に楽しく、ありがたいなと思った1日でした^^

読解力の前に大切なこと

 先日、保護者さまから、

「子どもが言葉の意味をよく尋ねてくるようになりました」

というメールをいただきました。

ホップクラスでたくさんの言葉や知識にふれ、

ステップクラスでは意識的に、さらに言葉を深く、つなげて覚えていく練習をしていきますが、

言葉に関する興味、関心、感覚が磨かれていっているのを感じ、うれしかったです。

 「読解力をつけたい」

そうおっしゃってRAKUTOに来てくださる方も多いですが、「読む」の前に、まずは「言葉」があります。

シカゴ大学の教授であったM.J.アドラーの『本を読む本』という読書に関する名著がありますが、

その中で、アドラーは読書の第一レベルは「単語の識別」と言っています。

単語がわからないと、「その文は何を述べているのか」がわかりません。

読めないという時、そもそも、その文に出てくる言葉の意味がわかっていないことが多いのですね。

 「まずは言葉」

好奇心の時期であり、いろんなことを記憶しやすいホップ期、

論理的に考えられ、有機的に覚えられるようになっていくステップ期に、たくさんの言葉にふれていくことが大事です。

 「音読が苦手」という子がいると、眼球運動に何か問題がるのでは? と思う方もいらっしゃいますが、「読む単語が難しいから注意がそれてしまう」ということが多いのがわかっています。

知らない単語だらけの英文を見たら、読む気がなくなってしまうのといっしょです(笑)

 

 「読解力がない」

そう悩まれている方も多いかと思いますが、まずはたくさんの言葉に、平面的にではなく、立体的に、視覚的に、何度もくり返すことができる形でふれていってくださいね^^

悟空さんがいらしてくれました
ベジータさんも

わかっているけど解けない

こんにちは。

新留です。

先日のこと。

高学年の子と読んだ入試問題の振り返りをしていました。

ホップ、ステップ、ジャンプクラスと順に来て、

あらすじを取って、登場人物の気持ちを想像して、

語彙を増やしつつ、1文1文正確に読み、筆者が何を言いたいのかを考える練習をしてきて、

長い文を時間を測って読む練習に入りましたが、

「どういう話かわかっているのだけれど、問題で取れていない時があったり、記述になると安定しない」

という段階です。

「(大体)わかっているのだけど、解けない」

ということってありますよね^^

「この歌歌ってる人、顔は思い浮かんでいるのだけど名前が出てこない……!!」

というように、こういうときはなかなかもどかしいものです(苦笑)

でも、ここまで来たらもうちょっと。

設問分析のやり方を覚え、

解き方を「技術」として磨いていく練習を重ねていくだけ。

この「設問分析」というのを疎かにするから、解答が安定しないのですよね。

何となく読む、

傍線部の近くだけ読んで読む、解く。

いきなり選択肢を見る、それっぽい選択肢を選ぶ。

そうではなく、

きちんと読んで、きちんと解く。

子どもたちにはきちんと読んで、知って、理解するおもしろさを感じてもらい、

きちんと解くという子になってほしいなと思います^^

キンダークラスではたくさんの言葉にふれつつ脳を鍛えよう

地獄ってどんなところ?

こんにちは。

新留です。

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今年のRAKUTOの夏期講習の案内がもうすぐスタートします。

今年は算数、理科、作文、社会で開催!

もう少々お待ちください^^

ーーーーーーー

今月のホップクラスの国語では芥川龍之介さんの『蜘蛛の糸』を勉強中。

おなじみ、大泥棒のカンダタがお釈迦さまが慈悲の心で垂らしてくれた銀色の蜘蛛の糸をあさましい心で切ってしまう話です。

子どもたちは、あらすじを聞き、読みながら、どんな話かを読み取りつつ、

「極楽ってどんなとこだろう?」

「地獄ってどんなとこだろう?」

「数限りもない罪人たちが追いかけて上ってくるのを見た時のカンダタの表情ってどんな感じだろう?」

と、

たくさん想像し、絵に、言葉にしていきます。

極楽にはどんなものがあるのかな? と話し合った時もおもしろかったのですが、

地獄の話をしたときの子どもたちはまさに興味津々。

どうやったら地獄に行かないでいいの?

地獄ってどういう風になっているの?

と、

どんどん食いついてきます(笑)

子どもたちが考えた地獄も、

おじさんだらけの「おじさん地獄」など、たしかにキツイな……(自分は入らないで大丈夫かな……)というものから、

くさい臭いがずっとしている「う◯こ地獄」(実際に近いものがあると本にも載っていて子どもたちは「えー!!」と反応していました笑)など、子どもらしいものまでたくさん。

これはいい機会と、『地獄図鑑』という本を置いていると、休憩時間や授業後に食い入るように読んでいました。

「Imagination & Association』

脳は「想像」と「連想」で考え、記憶し、学びます。

低学年は好奇心、たくさんのことを知り、探究心の種まきとしても、脳としても土台をつくる時期。

これからもたくさん想像して、頭の中でいろんな世界をつなげていってもらえたらなと思います^^

モテる子

こんにちは。

昨日は子どもたちと授業後、秘密の抽選会で盛り上がりすぎ、かなり幸福度が高かった新留です。

抽選やクジなどをすると、持っている子は持っているな、ほんとに将来楽しみだなと感じる子がいますね^^

授業前や休憩中、授業後など、子どもたちはにぎやかに遊んだり、静かに本を読んでいたりと、それぞれが好きな時間の使い方をしていますが、

観察していると、それぞれ個性が出ていて、おもしろいなと思います。

一人で黙々と本を読んでいる子、

うろちょろしている子、

次の時間に向けて準備や練習をしている子、

他の子といっしょに勉強している子、

先生にちょっかいをかけている子……

そして、

それぞれいろんなことをしていますが、何をしていても、まわりに人が集まってくる子もいます。

本を読んでいても、

「な〜、いっしょに遊ぼう〜」と言われ、

勉強をしていてもまわりに友達が集まってきて、

トイレに行っても付いてこられ(そして、扉をドンドンされたり笑)

もう、「スター」のよう。

男女問わず集まってきた子たちから、

「いっしょに遊ぼうよ〜」

「お前がいないとつまんないんだよ〜」

と言われているのを見ていると、

モテモテっぷりに驚かされます(将来、そちらの方でも有望ですね笑)

そういう子たちを見ていると、

自分の好きなことをしているし、

遊ぶときは遊ぶ、集中してやるときはやる、

そして、他の子のことも見ていて、時にはやさしい声をかけてあげたりもしています。

ちょうど高学年のクラスの国語の授業で、心理学者である榎本博明さんのコミュニケーションについての題材を読み、

「コミュニケーションは自己満足のための道具ではない」

というようなことを学び、

子どもたちと、好かれる人、嫌われる人、などについて話し合っているところだったのですが、改めて、人間関係って家庭環境に恵まれ、自然にできる子もいるけれど、知識であり、磨いていくことができるスキルでもあるのだなと感じます。

(ああ、あの頃は……と自らの過去を(現在も?)反省しつつ。。。)

こういう社会に直結することを知ることができる、学べるところが国語のおもしろいところであり、題材を選ぶ楽しみでもあるのですよね^^

子どもたちには、いろんな学びや経験をしながら、

自分のことを大切にして、集中し、目標のために正しい努力をする力、

相手のことも尊重し、協力し、いい人間関係を築く力を育んでいってもらえたらなと思います。

この後、爆笑の結末が…

語彙力から始まる。

こんにちは。

新留です。

先日、保護者さまから作文についてのご相談を受けました。

それほど多く書く機会もないし、どう書いたらいいのか教えてもらえる機会もなかなかない……

どうしたらいいですかね? という話でした。

春期講習や夏期講習、冬期講習など、季節講習では作文講座があったり、

高学年のクラスでは作文を書く練習をしますが、

なかなかこれだ! と決定的な問題集も今のところ見つからないし、

きちんと体系だって練習したりフィードバックがないと効果も薄い……

文章を書く力は大事だとはわかりつつも、なかなか対策も難しいのが作文なのかな、と思います。

今回の場合、授業の様子などから、改善するためにまずやってほしいとお伝えしたのが語彙力をつけるということだったのですが、

「語彙力」

というのは国語力や読解力だけでなく、考える力のペースとなります。

そして、英語で単語を覚えるように、日本語だから何となくわかるような気がしますが、ごまかさず、意識的に伸ばしていく必要があります。

算数の問題が解けないのも、そもそも、書いてあることを「読み」、「理解できていない」ということが多かったりするのですね。

自分で読んでもわからなかったものが問題文を読んであげたり、質問してあげると「そういうことか!」となっていくのも、

読む方で伝える際のニュアンスを調整してあげているからだったり、補助的な説明をしてあげているからなことが多いのです。

数学者である藤原正彦さんが、

「一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数、あとは十以下」

とおっしゃっていたというのも、経験から、国語力がすべての土台だと感じられていたのだろうなと思います。

ですので、国語力の土台となる「語彙力」は0、

「語彙力から始まる」と言ってもいいのかもしれません。

語彙力に関しても段階によりアプローチ方法が変わっていきますが、まずは「量」、

語彙の量、理解できる語彙の数を増やしていくといいですね。

日本語学者である石黒圭さんが名著『語彙力を鍛える』のなかで、

「語彙力=語彙の量×語彙の質」

語彙力は量と質があり、

「理解語彙>使用語彙」

実際に書いたり話したりで使える語彙の前に、理解できる語彙を増やすとおっしゃっています。

高学年では語彙の質にもこだわっていくことが大切ですが、まずは「量」を増やしていってもらえたらと思います。

これから徐々にどう変わっていくのか楽しみです^_^

先日食べたおいしいティラミスの写真をどうぞ

ちゃんとできているか、できていないか

こんにちは。新留です。

緊急事態宣言が解除され、何だか街を歩いていても、人通りや車の量が多く、

歩いている人たちの表情も明るくなったような気がします。

旅行の予約が倍増、なんていうニュースも見かけて、

ポジティブな空気が漂っていますね。

個人的にも、ようやくか〜と、少しほっとした気持ちになっています。

耐える期間が長かった分、

感染者や重傷者の数字が減ったり、ワクチンの接種率が上がったり、治療薬が出来つつあるというニュースを見て、

みんなのなかに安心感が出て、活発になってきたのかなと思います。


この「安心感」って、学習する環境においても大切なのですよね。

「安心感」、「心理的安全性」があるから、子どもはいろんなことにチャレンジできるし、

チャレンジする数が増え、できることも、できた経験も増えるので、自分はやったらできるんだという「有能性」が育ちます。

「難しくて当たり前という考えが学習には大切」

とは、『Learn Better』の著者、アーリック・ボーザーの言葉でありますが、

不安や、わからないことに慣れていくのが学習でもあります。

「不安」との向き合い方は、

自分の人生においても、人を育てる上でも大事な要素なのですよね。

不安を感じていると、子どもにも厳しくなっていくし、良いところに目が行きにくくなります。

そして、管理したり、コントロールしたりしてしまいます。

「この子、大丈夫かな?」

「全然、できていない……」

と感じると保護者さんからご相談を受けることがありますが、

毎日見ていると、できないことや、やらないことに目が向いてしまっていても、

まわりから見ると、できるようになっているなと感じることも多く、

1年前、半年前、数ヶ月前と比べると、

できるようになったことや、やっていることのレベルも上がっていると思うのですよね。

環境をきちんと選ばないと世の中にはネガティブな情報や、怖れを助長する情報が多くなりがちで、

繊細な人や、不安の強い人は、悪い方に目が向きがちだからこそ、

「記録」って、忘れないために、思い出すためにも大事です。


「できてるか、できていないか」

は自分を苦しめますが、

「ちゃんとできているか、できていないか」

は空気を悪くします(笑)


不安になったとき、子どもを管理、コントロールするのが強くなっているなと感じたとき、

「大丈夫、きっと、できるようになる」

と唱えて、

昔やっていたことを見返して、

子どもを信頼する力と見守る余裕を取り戻し、

子どもに安心感と自信を与えていってもらえたらなと思います。

サイヤ人と地球人

こんにちは。

新留です。

授業前や休憩時間に子どもたちと話していると、みんないろんなことで悩んでいるのだなというのがわかります。

高学年の女の子たちから

「女の子ってめんどくさい」

といわれ、

「だよね〜」

と女子力高めな会話をする毎日です。

SNSもあって、昔よりも、人間関係の悩みが余計に複雑になっていて、ほんとに大変だなと思います。

悩んでいることがあると集中できないし、視野も狭くなってしまいます。

能力も落ちてしまい、普段できているようなこともできなくなってしまいます。

大人とちがって、頼れるところも少なかったり、何か買ったり食べたり、どこかへ行ったりと、使える選択肢や自分でできることも少なく、なかなかモヤモヤが晴れず、長く続いてしまうこともあります。

なんだか様子がおかしいなと感じたときは話を聞いてみることにしていますが、

こちらが気づけていないときも、こちらが思っているよりも本人的にはつらいこともあるんだろうなと思います。


気になったときは話を聞いたり、

いろんな自分でできる対策法を伝えたりしていますが、

集中できないとき、まず、やってほしいのが、

「寝ること」

「運動をすること」

「栄養をたっぷり摂ること」

の3つ。

ただ、それら3つも自分ではできないときもあるので、

それプラス、

「整理整頓」をし、

物理的なスペースと脳のワークスペースを空けたり、

よくいわれる「紙に書き出す」というのもいい方法ですね。

書いてみることで、吐き出し、状況を客観的に見ることができるようになります。

「不安で頭が真っ白になる」というのも、不安や緊張でワーキングメモリが働かなくなっているということですが、

書くだけで不安や緊張は減らすことができるので、書いてみるのはおすすめです。

そして、

悩んでいるときって、

「なんであんなこと言うんだろう…」

「なんであんなことしちゃったんだろう…」

「なんで勉強ができないんだろう…」

と「なぜ」に目がいってしまっています。

「なぜ」は未来に使うとビジョンを思い出す強力な言葉だったりしますが、

過去に使った場合、根本的な問題に迫っていくのに使えたりもしますが、自分を追い詰める質問にもなってしまうのですよね。

何か目標や困難があったとき、

一部の人は戦闘民族サイヤ人みたいに瀕死から蘇ったとき、強くなるんだ……!!と瀕死を歓迎し、根性で乗り越えられる人もいますが、

そうでない人にとっては、続けられる仕組みや、続けられる環境をつくることの方が大切です。

なかなか相談できずに、

「なんで…」

となっているとき、

書き出してみて、

「なぜ…」を、

「これから何をしたら…?」

とよかったら言い換えてみてください。

次への一歩が見つかるかもしれません^ ^