今年も1年ありがとうございました。

こんにちは。

新留です。

2021年も最後ですね。

みなさまにとって2021年はどんな1年だったでしょうか?

良いこと、悪いこと、もちろんどちらもあったかと思います。

個人的にも、うまくいったなと思うこともあるし、

思ったようにいかなかったなと思うこともあります。

うれしい出会いもあれば、

悲しい別れもあったなとも思います。

これが大きく変わったなと感じることもあるし、

ここを変えることができなかったなと感じることもあります。

11月の頭から2ヶ月近く、保護者さまと毎日面談をさせていただいていて、

うれしい言葉をたくさん聞けた一方、悔しい思いをしたこともありました。

個人的には悔しいことや悲しいことの方が心に残ってしまって、RAKUTOを始めてからこの10年でたまったものたるや……相当なものなのですが(苦笑)、

毎年、来年は今年より良くなれるようにがんばろうと思う年末です。

そんな中でも、子どもたちの成長や笑顔、集中している姿や目標に向けてがんばっている姿には今年もたくさん励まされました。

6年生の子たちが、12月に入った頃から、

「あとRAKUTOも数回なのか……」

「卒業しても遊びに来ていい?」

と言ってくれたり、

保護者さまから、

「面談も今回が最後なんですよね…」

と言ってくださったり、

「これからも面談お願いしますね。お金払えば面談してくれるんですよね?」

と言ってくださったり(笑)

ほんとにうれしかったです^ ^

ほんとに長く通ってくださっている方が多く、幼稚園から成長を見ている子たちはほとんどおじのような気分です(笑)

身長は伸び、口も達者になりますが、ほんとにいい子たちばかりだなと心が洗われます。

みんなの来年が、未来が、すばらしいものになりますように。

そして、みなさまの2022年がすばらしいものになりますように祈っています。

今年も1年ありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

新留

冬期講習も楽しかった!

空気感が大事。

こんにちは。

新留です。

今年も残り2ヶ月になりましたが、来年、引っ越しをしたいなと思い、このところ、いろんな物件サイトを見たり、休みの日に、気になる場所の周辺を見に行ったりしています。

おもしろいのが、その土地によって、出している空気感が全然ちがうということ。

すごく豊かで落ち着いた空気が流れていて、これから人もさらに増え発展していくのだろうなと感じるところもあれば、

何だかごちゃごちゃしていて落ち着かない空気のところや、淀んだ空気のところ、重い空気のところもあります。

神社や森に行くと、何だか新鮮な空気や神聖な空気を感じたりするように、その場所の持っている空気というのがあるんだなというのを感じます。

そして、不思議と、その周辺に住んでいる人たちを観察していても、その空気に合った人たちが多いのですよね。

以前、仕事も、人間関係においても、とてもうまくいっている社長さんから、お金のないときにも、高級ホテルのラウンジなどでお茶を飲んだりするようにしていたというのを聞きましたが、その場所に行って、その空気を感じ、その空気に合う自分というのをつくったり、感じていたのだろうなと思います。

学校などでも、この学校はこういう子が多い、この学校はこういうところ、というのも、その学校の持っている空気感なのでしょうね。


そして、その空気感って、土地だけでなく、人からもあるよな、と思います。

先生や、まわりの大人が、その子をどう見るかは、子どもたちに大きく影響を与えますが、

その子が自分自身をどう見ているか、が与える影響って小さくないです。

それって、その子の出している空気感にも出たりするんですよね。


すごく読解力も語彙力もある子で、作文も書ける。

どの学校の問題でも8割は取れるくらいの力はあるのに、漢字が絶望的にできない子がいました。

「オレは漢字はできない」

と豪語しています(笑)

いや、できないのじゃなく、めんどくさいとやってないだけやん……だったのですが。

中学入試の国語だと、漢字や言葉、文法の比率が高い学校もありますが、漢字が絶望的にできないということで足を引っ張り、本来、武器にできるはずの教科がいまいち武器になりきれないという状況がありました。

そこで、

「あのさ、それだけレベルの高い学校に入る子で、漢字で点を取れない子とかいると思う?」

という話をしました。

「……いや、おらんでしょ」

ということなのですが、

そこから徐々に漢字に対する意識が上がりました(笑)


この時期、過去問をたくさんやっていると点数が安定していき、

「なんかこの学校の形式に慣れてきた」

という子もいます。


その学校の空気感に、その子が馴染んできたのだなと感じて、これなら、もう大丈夫だな、と感じることもあります。


僕らはその子の最高の可能性を見たいなと思うし、

子どもたちにも、自分自身への可能性を感じて、信じて、

あの学校に行きたいな、じゃなく、自分はあの学校に行くんだな、

あんな風になりたいな、じゃなく、自分もあんな風になれるんだな、

と思ってもらいたいし、自分自身に対する意識を上げていってもらいたいなと思います。

そうすると、今やっていることも、そのためにやっているんだなと意味のあるものに感じて身が入ります。

どんな空気感を出しているか?

土地も、人も、出している空気感、ほんとに大事ですね。

(さわやかな空気出てますように…と思っていたら、子どもたちに全然出てないで、と言われました、、、)

イケメンなあの人が踏ん張れる理由

こんにちは。

新留です。

スポーツ選手のインタビューや話が好きで、好きな選手の特集や新刊があると、ついつい買ってしまうのですが、

週末、元プロサッカー選手で鹿島アントラーズに加入1年目からレギュラー、10代で日本代表にも選ばれ、その後、ドイツのシャルケでもプレー、

今はテレビでも活躍しているウッチーこと、内田篤人さんの『ウチダメンタル』を読んでいました。

ウッチーといえば、なんといってもイケメン、生き方もイケメン。

そして、芯が強くブレない男のイメージがあったのですが、そのウッチーの踏ん張る方法というのがおもしろく、読んでいて、梅田のタリーズでなるほどな〜とひとりうなずいていました。

しんどいときに踏ん張る方法は「心残り」と書いてあったのです。

ウッチーといえば、2010年南アフリカでのワールドカップ。

岡田監督の元、予選からレギュラーとして活躍していたのですが、戦術の変更もあり、本大会、レギュラーから外され、1試合も出ることなく、大会を終えました。

(戦術面でレギュラーから外された話は、岡田監督との数年後の対談というのがあり、それがまた師弟愛で泣けるので、よかったらYouTubeなどで探してみてください)

チームとしては、ベスト16まで進み、過去最高の成績だったのですが、心からそれを喜べなかった。

でも、本当の心残りは試合に出られなかった、ということではなく、

「試合には出られなくても裏方としてチームを支えよう」

と自分の中で試合には出られないと決めつけて、出られる可能性を放棄したことだったというのです。

それ以来、絶対に心残りはしないようにしよう。

どんな結果であってもやれることはやったし仕方ない、って言えるとことまではやる、と決めたのだそう。

それがウッチーのブレない強さ、我慢強さの秘密だったんだなと納得しつつ、ますますウッチーのファンになりました。

11月になり、受験生たちにとっては2ヶ月ちょっとと、受験までの日数が近づいてきました。

子どもたちを見ていても、スランプになったり、モチベーションが落ちたり、不安でスピードが落ちたり、手が止まってしまっていたり、という子も見かけます。

でも、やるっきゃない、という段階というのはあるのですよね。

マインドマップの発明者であるトニー・ブザン先生が、成功のための思考法として「TEFCAS」というものを提唱し、

「S」、「Success(成功)」するためには、具体的な目標をイメージすることから始める。

そして、「T」。

「Trials(あれこれやってみる)」、

それも、

「Try all(やれることを全部やってみる)」んだということをおっしゃっていました。

そうすることで、

「Event」、結果が出て、

「Feedback」を受けられ、

それを「Check」し、

「Adjust」していくことで思い描いていた「Success」へと到達することができる、と。

残り2ヶ月ちょっと。

不安になることも、手が止まってしまうこともあると思うけど、

子どもたちには心残りのないよう、やれることはやった、と、いい顔をして言えるようがんばってほしいな、と願い、

そして、そのために僕たちは何ができるのだろうか、と考える毎日です。

ハロウィンの仮装週間でした

こんにちは。

新留です。

RAKUTO箕面校では10/22〜10/28までの1週間、毎年恒例の仮装週間でした。

この期間は、先生も、子どもたちも、仮装をしながら授業。

毎年、たくさんのおもしろい仮装やかわいい仮装で溢れ、子どもたちのテンションも高い1週間です^ ^

今年も、去年のクオリティをさらにアップし全身手作りの仮装をしてきた子や、

「仮装大賞(毎年、先生たちがこれいいね!という子を表彰しています)を狙う!」と、傾向と対策を練り(!!)、家族プロジェクトとして参加してくれた子など、たくさんの素敵な仮装があふれました。

子どもたちの要望を叶えるために夜なべをして(?)案を練ったり準備を手伝ってくださった保護者さま、

衣装に投資(笑)をしてくださった保護者さま、ありがとうございました。

高学年の子たちのなかには「恥ずかしい!」と言いつつ、

やらなかったら後悔するし……と勇気を出して仮装してくれた子もいて、恥ずかしそうにしながらも、ちょっといい笑顔でうれしかったです。

先生たちの今年のテーマは「マリオ」でした。

僕自身はマリオを仮装に選び、「オーバーオール」という言葉を女性の先生に教えてもらいながら、

(あのマリオが来てる長いやつなんて言うの? つなぎ? というと、「オーバーオールですよ」と冷たく言い放たれました。。。)

初めてのGU、それも女性モノのコーナーに行き、

「あの、これってどこにありますかね……?」

と、スマホを店員さんに見せながら挙動不審に探し回り、冷や汗をかきながら準備した結果、

女の子に、

「先生、今年、手抜きじゃない?」

と冷たく言われました。。。

あの冷や汗はいったい。。。

負けてなるものかと、めげずに土管もつくったり(その日に子どもたちにボコボコにされましたが)と改善の日々でした。

こちらが照れたり恥ずかしがったりすると、子どもたちも100%で楽しめないので、

先生たちも、子どもたちに負けずに準備。

楽しむ姿勢、失敗にめげずに改善していく姿勢を見て、楽しんでもらえたならうれしいなと思います。

今年も楽しい1週間をありがとうございました!

また来年^ ^

(ハードルが年々上がるのを感じつつ)

秋休みのお知らせ

ホームページをご覧いただきありがとうございます。

RAKUTO箕面校は、

10月29日(金)から11月1日(月)まで、お休みとなっております。

その間、お電話など通じず、

また、いただいたメールの返信なども原則として 11月5日(木)以降となりますが、ご了承くださいますようお願い申しあげます。

なお、休み期間中でも、体験授業やご入学のお申し込みなどは可能となっております。「お問い合わせフォーム」よりお申し込みください。

いつもありがとうございます。

RAKUTO箕面校

24時間耐久80km歩行

こんにちは。

新留です。

先日の授業でのこと。

国語の読解のテストに恩田陸さんの『夜のピクニック』を出題していました。

本屋大賞を受賞したり、映画化もされたりと人気だった作品ですが、

設定はというと、高校生が高校の伝統行事「歩行祭」で全員で朝から24時間かけて80kmを歩くというもの。

すると、状況説明を読んだ5年生の男の子が、

「こんなん拷問やん」

と一言。

・・・たしかに(笑)

高校生が学校のイベントでみんなで24時間かけて80kmを歩く。

冷静に考えると、なぜ? という感じです。

昭和マインドな僕らはこういうのを「忍耐力が…」「団結力が…」と美談にしがちだし、

ジャンプ世代としてはこういう体育会系なノリが好きな人も多いと思いますが、

十分な睡眠時間は脳と身体のためにも大切だし、

身体が強い子も、弱い子も、持病のある子もいるだろうし、

80kmという距離に意味があるのかもわかりません。

きっと、ないでしょう(笑)

(実際、昔よくやらされた長距離走というのも、今では筋肉を鍛えるという意味ではむしろ有害と言われていたりしますし、野球選手も、マラソン選手も、走り込み、投げ込み大好きな高校野球などでも、ウェイトトレーニング主体のところが増えてきていたりします)

文中で、寝たりするための休憩所である坂の上の中学校に着き、主人公たちが歓喜する場面があるのですが、

実生活にたとえると、その子どもたちが苦労して登っている、登らされている坂の上に、目的の場所があるとも限りません。

能力を鍛える際には、意図的で、具体的なスキルを磨くトレーニングをしないと効果は少ないですが、

たくさんやっているときって満足感を感じがち。

でも、それが意味が、効果があるとは限らないのですよね。

やることが目的になっていないか、というのも、気をつけて見ていかなければいけません。

5年生の男の子の冷静な一言から、

そんなことを思ったりしたのでした。

これだから、国語って、子どもたちの意見って、おもしろいです^ ^

ちゃんとできているか、できていないか

こんにちは。新留です。

緊急事態宣言が解除され、何だか街を歩いていても、人通りや車の量が多く、

歩いている人たちの表情も明るくなったような気がします。

旅行の予約が倍増、なんていうニュースも見かけて、

ポジティブな空気が漂っていますね。

個人的にも、ようやくか〜と、少しほっとした気持ちになっています。

耐える期間が長かった分、

感染者や重傷者の数字が減ったり、ワクチンの接種率が上がったり、治療薬が出来つつあるというニュースを見て、

みんなのなかに安心感が出て、活発になってきたのかなと思います。


この「安心感」って、学習する環境においても大切なのですよね。

「安心感」、「心理的安全性」があるから、子どもはいろんなことにチャレンジできるし、

チャレンジする数が増え、できることも、できた経験も増えるので、自分はやったらできるんだという「有能性」が育ちます。

「難しくて当たり前という考えが学習には大切」

とは、『Learn Better』の著者、アーリック・ボーザーの言葉でありますが、

不安や、わからないことに慣れていくのが学習でもあります。

「不安」との向き合い方は、

自分の人生においても、人を育てる上でも大事な要素なのですよね。

不安を感じていると、子どもにも厳しくなっていくし、良いところに目が行きにくくなります。

そして、管理したり、コントロールしたりしてしまいます。

「この子、大丈夫かな?」

「全然、できていない……」

と感じると保護者さんからご相談を受けることがありますが、

毎日見ていると、できないことや、やらないことに目が向いてしまっていても、

まわりから見ると、できるようになっているなと感じることも多く、

1年前、半年前、数ヶ月前と比べると、

できるようになったことや、やっていることのレベルも上がっていると思うのですよね。

環境をきちんと選ばないと世の中にはネガティブな情報や、怖れを助長する情報が多くなりがちで、

繊細な人や、不安の強い人は、悪い方に目が向きがちだからこそ、

「記録」って、忘れないために、思い出すためにも大事です。


「できてるか、できていないか」

は自分を苦しめますが、

「ちゃんとできているか、できていないか」

は空気を悪くします(笑)


不安になったとき、子どもを管理、コントロールするのが強くなっているなと感じたとき、

「大丈夫、きっと、できるようになる」

と唱えて、

昔やっていたことを見返して、

子どもを信頼する力と見守る余裕を取り戻し、

子どもに安心感と自信を与えていってもらえたらなと思います。

サイヤ人と地球人

こんにちは。

新留です。

授業前や休憩時間に子どもたちと話していると、みんないろんなことで悩んでいるのだなというのがわかります。

高学年の女の子たちから

「女の子ってめんどくさい」

といわれ、

「だよね〜」

と女子力高めな会話をする毎日です。

SNSもあって、昔よりも、人間関係の悩みが余計に複雑になっていて、ほんとに大変だなと思います。

悩んでいることがあると集中できないし、視野も狭くなってしまいます。

能力も落ちてしまい、普段できているようなこともできなくなってしまいます。

大人とちがって、頼れるところも少なかったり、何か買ったり食べたり、どこかへ行ったりと、使える選択肢や自分でできることも少なく、なかなかモヤモヤが晴れず、長く続いてしまうこともあります。

なんだか様子がおかしいなと感じたときは話を聞いてみることにしていますが、

こちらが気づけていないときも、こちらが思っているよりも本人的にはつらいこともあるんだろうなと思います。


気になったときは話を聞いたり、

いろんな自分でできる対策法を伝えたりしていますが、

集中できないとき、まず、やってほしいのが、

「寝ること」

「運動をすること」

「栄養をたっぷり摂ること」

の3つ。

ただ、それら3つも自分ではできないときもあるので、

それプラス、

「整理整頓」をし、

物理的なスペースと脳のワークスペースを空けたり、

よくいわれる「紙に書き出す」というのもいい方法ですね。

書いてみることで、吐き出し、状況を客観的に見ることができるようになります。

「不安で頭が真っ白になる」というのも、不安や緊張でワーキングメモリが働かなくなっているということですが、

書くだけで不安や緊張は減らすことができるので、書いてみるのはおすすめです。

そして、

悩んでいるときって、

「なんであんなこと言うんだろう…」

「なんであんなことしちゃったんだろう…」

「なんで勉強ができないんだろう…」

と「なぜ」に目がいってしまっています。

「なぜ」は未来に使うとビジョンを思い出す強力な言葉だったりしますが、

過去に使った場合、根本的な問題に迫っていくのに使えたりもしますが、自分を追い詰める質問にもなってしまうのですよね。

何か目標や困難があったとき、

一部の人は戦闘民族サイヤ人みたいに瀕死から蘇ったとき、強くなるんだ……!!と瀕死を歓迎し、根性で乗り越えられる人もいますが、

そうでない人にとっては、続けられる仕組みや、続けられる環境をつくることの方が大切です。

なかなか相談できずに、

「なんで…」

となっているとき、

書き出してみて、

「なぜ…」を、

「これから何をしたら…?」

とよかったら言い換えてみてください。

次への一歩が見つかるかもしれません^ ^

背中を後押しするちょっとした一言

こんにちは。新留です。

先日の授業でのこと。

国語で読んだ問題文に、

「頑張るという言葉は励ましになるときとならないときがある」

という話が出てきました。

そこで、子どもたちと、

「どんな声かけをされたらうれしい、頑張れる?」

「どんな声かけだとイラッとくる?」

ということを話し合っていたのですが、

まあ、それが出てくる、出てくる……

「イラッとくるもの」がどんどん飛び出し、

職場のお局さんに日々ねちっこい嫌がらせを受けているアラサーOLさんかな?

共働きで自分も忙しく働いているのに家事や育児を手伝わないで口ばかり出してくる旦那を持った奥さんかな?

というぐらい、いろんな愚痴が飛び出しました……

小学生も大変ですね、、、

小学生とはいえ女の子に口喧嘩で勝てる気がしません、、、

ひとしきり、みんなのイラッときたトークを聞いたあと、

「じゃあさ、どんなとき、頑張ろうって思った?」

というと、

「マラソン大会で最後の方疲れたとき、『あともうちょっとだよ! がんばって!』といわれたときはうれしかった」

という声がありました。


以前、同じクラスで、

「ペットボトルの水を5000円でも買う可能性あるよね」

といったとき、

「あるわけないやん〜」

といったので、

「じゃあ、〇〇ちゃんの好きなアイドルの誰々が、〇〇ちゃんの名前をいいながらジュースを渡してくれるとしたら?」

「買う」

と0.2秒で答えた4年生の女の子のように、

何を言うかではなくて、誰が言うかだということもありますし、

ひょっとしたら、そのマラソン大会で声をかけてくれた子が仲のいいお友達だったり、気になる男の子からだったからよりやる気が出たのかもわかりませんが、

その子がかけてくれた言葉は、実は、言葉がけとしても、やる気を出していくのにも効果的だったりします。


人って、ゴールが近くになってきているときに「もう少しだよ」といわれると、背中を押されるものなのです。

逆に、スタートしたてのときは、「どれくらい進んでいるか」がわかると、やる気が出たりします。


達成率が50%に達するまでは「もう」、

達成率が50%を超えたあとは「あと」。


まだ始めたばかりのときは、「できたこと」に意識を向け、

終わりが見えてきたら「残り」に意識を移す。

小さい数字の方に意識を向ける。

それだけで、やる気って変わってきたりします。

子どもにやる気を出してほしいとき、声かけの際に、「もう」と「あと」を使い分ける。

ちょっとしたことですが、子どもたちのやる気に差が出てくることなので、ぜひ、活用していってくださいね。

もちろん、ダイエットなどの際に、

「もう1キロも減ってる!」

「あと2キロで目標体重だ!」

というような使い方にも活用できますのでよろしければ(笑)

吉野家の高級牛丼

こんにちは。新留です。

先日の授業でのこと。

社会で「中国・四国地方」の学習を始めるところだったのですが、勉強する前に、まず、みんなが知っていることをマインドマップを使って書き出してもらいました。

すると……まあ、全然出てこない(笑)

絶対にどこかの県に行ったことのある子もいるだろうし、知っていることもあると思うのに、

最初の段階では1つか2つ、多い子でも10個出ませんでした。

そこで、

「何県がある?」というと、ああ、そうだといくつかの県が出てきました。

「〇〇県っていうと、どんな食べ物が思い浮かぶ?」というと、おばあちゃん住んでるという子が出てきたり、ああ、そうだと食べたことのある食べ物が出てきたりします。

電車の好きな子に、〇〇県にはどうやっていけばいい? 何て電車が走っている? というと、どんどん出てきます。

家族でよく旅行に行く子に、そこにこんなところなかった? というと、あった! といい、そこで何を食べた? どんな動物がいた? というと、名所も、有名な食べ物も出てきます。

知っていることって意外に多いんですよね。

そして、好きなことであればあるほど、どんどん出てきます。

好きなことをきっかけにすると、眠っていた知識や情報がどんどん出てきて、バラバラだった知識や情報がつながっていったりします。

「好き」は長期記憶。

楽しいし、自然と、たくさん覚えられます。


でも、どうも苦手なことをがんばるというのが勉強というのがあるようで、

すごく得意な教科があるのに、

そこを活かさず、苦手なものばかりがんばっていたりします。

たしかに、得意を伸ばしていっても、入試などで合格点を超えるためには、それだけじゃ足りない、ということはあります。

その際は、得意は圧倒的な武器にしつつ、他をどうするかを考えていった方がよかったりするのに、

焦りなどがあると、得意なものは勉強しなくなり、得意が武器でなくなり、結果、合計点が下がったりします。

苦手をなんとかしようとして、得意をなくしてしまうのはもったいないことだなと思います。

自分は何者なのか、

「自己認識」って大事なのですよね。


そして、しっかりと自己認識をできていないと、がんばりすぎるということが起こります。

なぜ、できないのかと思い、できるようになるために、がんばりすぎてしまったりします。

うまくいかず、不安をなんとかしようと、

苦手なことを長時間し、「がんばっていることに酔ってしまう」ということが起こってしまいます。

苦手なことって、がんばっている感を感じられるのですよね。

個人的なことを振り返っても、思い当たることがたくさんありすぎます(笑)

でも、そもそもの軸がズレていると、

あまり楽しくないし、大した成果は望めません。

それよりも、好きなことを活用したり、成果につながることをやった方がいいのですよね。

戦士は回復魔法を覚えようとするよりも力を伸ばしていった方がいいし、

武道家は攻撃呪文を覚えるよりもすばやさを上げていった方がいい。

僧侶はすばやさを追い求めるよりももっと回復呪文を使えるようにした方がいいし、

魔法使いは力を求めるよりも強い攻撃呪文を覚えるよう努力した方がいいのです。

「うまい、やすい、はやい」の吉野家が、

こだわりの逸品。

牛丼1杯1,100円。

研修時間100時間を超えた職人が丹精込めて1杯1杯つくります。

とかやったら、うまくいかないはずなのです。

「強み」って、

他よりうまくできることで、

やっているときに楽しくて、

気づいたらやっているようなこと。

そこを軸に、そこを活かしていけるよう、

みんながそこを信頼できるようにしていきたいなと思うのでした。

「EQ」のダニエル・ゴールマンは、

「社会に出て仕事の成功を収めるにはIQが2割、EQが8割」

といいます。

そして、

「EQ」の中でも「自己認識スキル」はとくに大事で、このスキルが高い人は「83%」もの人が仕事でトップレベルの成功を収めているという話もあります。

勉強って、自分が出るし、自分を知るものでもありますね^ ^