ハロウィンの仮装週間でした

こんにちは。

新留です。

RAKUTO箕面校では10/22〜10/28までの1週間、毎年恒例の仮装週間でした。

この期間は、先生も、子どもたちも、仮装をしながら授業。

毎年、たくさんのおもしろい仮装やかわいい仮装で溢れ、子どもたちのテンションも高い1週間です^ ^

今年も、去年のクオリティをさらにアップし全身手作りの仮装をしてきた子や、

「仮装大賞(毎年、先生たちがこれいいね!という子を表彰しています)を狙う!」と、傾向と対策を練り(!!)、家族プロジェクトとして参加してくれた子など、たくさんの素敵な仮装があふれました。

子どもたちの要望を叶えるために夜なべをして(?)案を練ったり準備を手伝ってくださった保護者さま、

衣装に投資(笑)をしてくださった保護者さま、ありがとうございました。

高学年の子たちのなかには「恥ずかしい!」と言いつつ、

やらなかったら後悔するし……と勇気を出して仮装してくれた子もいて、恥ずかしそうにしながらも、ちょっといい笑顔でうれしかったです。

先生たちの今年のテーマは「マリオ」でした。

僕自身はマリオを仮装に選び、「オーバーオール」という言葉を女性の先生に教えてもらいながら、

(あのマリオが来てる長いやつなんて言うの? つなぎ? というと、「オーバーオールですよ」と冷たく言い放たれました。。。)

初めてのGU、それも女性モノのコーナーに行き、

「あの、これってどこにありますかね……?」

と、スマホを店員さんに見せながら挙動不審に探し回り、冷や汗をかきながら準備した結果、

女の子に、

「先生、今年、手抜きじゃない?」

と冷たく言われました。。。

あの冷や汗はいったい。。。

負けてなるものかと、めげずに土管もつくったり(その日に子どもたちにボコボコにされましたが)と改善の日々でした。

こちらが照れたり恥ずかしがったりすると、子どもたちも100%で楽しめないので、

先生たちも、子どもたちに負けずに準備。

楽しむ姿勢、失敗にめげずに改善していく姿勢を見て、楽しんでもらえたならうれしいなと思います。

今年も楽しい1週間をありがとうございました!

また来年^ ^

(ハードルが年々上がるのを感じつつ)

秋休みのお知らせ

ホームページをご覧いただきありがとうございます。

RAKUTO箕面校は、

10月29日(金)から11月1日(月)まで、お休みとなっております。

その間、お電話など通じず、

また、いただいたメールの返信なども原則として 11月5日(木)以降となりますが、ご了承くださいますようお願い申しあげます。

なお、休み期間中でも、体験授業やご入学のお申し込みなどは可能となっております。「お問い合わせフォーム」よりお申し込みください。

いつもありがとうございます。

RAKUTO箕面校

24時間耐久80km歩行

こんにちは。

新留です。

先日の授業でのこと。

国語の読解のテストに恩田陸さんの『夜のピクニック』を出題していました。

本屋大賞を受賞したり、映画化もされたりと人気だった作品ですが、

設定はというと、高校生が高校の伝統行事「歩行祭」で全員で朝から24時間かけて80kmを歩くというもの。

すると、状況説明を読んだ5年生の男の子が、

「こんなん拷問やん」

と一言。

・・・たしかに(笑)

高校生が学校のイベントでみんなで24時間かけて80kmを歩く。

冷静に考えると、なぜ? という感じです。

昭和マインドな僕らはこういうのを「忍耐力が…」「団結力が…」と美談にしがちだし、

ジャンプ世代としてはこういう体育会系なノリが好きな人も多いと思いますが、

十分な睡眠時間は脳と身体のためにも大切だし、

身体が強い子も、弱い子も、持病のある子もいるだろうし、

80kmという距離に意味があるのかもわかりません。

きっと、ないでしょう(笑)

(実際、昔よくやらされた長距離走というのも、今では筋肉を鍛えるという意味ではむしろ有害と言われていたりしますし、野球選手も、マラソン選手も、走り込み、投げ込み大好きな高校野球などでも、ウェイトトレーニング主体のところが増えてきていたりします)

文中で、寝たりするための休憩所である坂の上の中学校に着き、主人公たちが歓喜する場面があるのですが、

実生活にたとえると、その子どもたちが苦労して登っている、登らされている坂の上に、目的の場所があるとも限りません。

能力を鍛える際には、意図的で、具体的なスキルを磨くトレーニングをしないと効果は少ないですが、

たくさんやっているときって満足感を感じがち。

でも、それが意味が、効果があるとは限らないのですよね。

やることが目的になっていないか、というのも、気をつけて見ていかなければいけません。

5年生の男の子の冷静な一言から、

そんなことを思ったりしたのでした。

これだから、国語って、子どもたちの意見って、おもしろいです^ ^

ちゃんとできているか、できていないか

こんにちは。新留です。

緊急事態宣言が解除され、何だか街を歩いていても、人通りや車の量が多く、

歩いている人たちの表情も明るくなったような気がします。

旅行の予約が倍増、なんていうニュースも見かけて、

ポジティブな空気が漂っていますね。

個人的にも、ようやくか〜と、少しほっとした気持ちになっています。

耐える期間が長かった分、

感染者や重傷者の数字が減ったり、ワクチンの接種率が上がったり、治療薬が出来つつあるというニュースを見て、

みんなのなかに安心感が出て、活発になってきたのかなと思います。


この「安心感」って、学習する環境においても大切なのですよね。

「安心感」、「心理的安全性」があるから、子どもはいろんなことにチャレンジできるし、

チャレンジする数が増え、できることも、できた経験も増えるので、自分はやったらできるんだという「有能性」が育ちます。

「難しくて当たり前という考えが学習には大切」

とは、『Learn Better』の著者、アーリック・ボーザーの言葉でありますが、

不安や、わからないことに慣れていくのが学習でもあります。

「不安」との向き合い方は、

自分の人生においても、人を育てる上でも大事な要素なのですよね。

不安を感じていると、子どもにも厳しくなっていくし、良いところに目が行きにくくなります。

そして、管理したり、コントロールしたりしてしまいます。

「この子、大丈夫かな?」

「全然、できていない……」

と感じると保護者さんからご相談を受けることがありますが、

毎日見ていると、できないことや、やらないことに目が向いてしまっていても、

まわりから見ると、できるようになっているなと感じることも多く、

1年前、半年前、数ヶ月前と比べると、

できるようになったことや、やっていることのレベルも上がっていると思うのですよね。

環境をきちんと選ばないと世の中にはネガティブな情報や、怖れを助長する情報が多くなりがちで、

繊細な人や、不安の強い人は、悪い方に目が向きがちだからこそ、

「記録」って、忘れないために、思い出すためにも大事です。


「できてるか、できていないか」

は自分を苦しめますが、

「ちゃんとできているか、できていないか」

は空気を悪くします(笑)


不安になったとき、子どもを管理、コントロールするのが強くなっているなと感じたとき、

「大丈夫、きっと、できるようになる」

と唱えて、

昔やっていたことを見返して、

子どもを信頼する力と見守る余裕を取り戻し、

子どもに安心感と自信を与えていってもらえたらなと思います。

サイヤ人と地球人

こんにちは。

新留です。

授業前や休憩時間に子どもたちと話していると、みんないろんなことで悩んでいるのだなというのがわかります。

高学年の女の子たちから

「女の子ってめんどくさい」

といわれ、

「だよね〜」

と女子力高めな会話をする毎日です。

SNSもあって、昔よりも、人間関係の悩みが余計に複雑になっていて、ほんとに大変だなと思います。

悩んでいることがあると集中できないし、視野も狭くなってしまいます。

能力も落ちてしまい、普段できているようなこともできなくなってしまいます。

大人とちがって、頼れるところも少なかったり、何か買ったり食べたり、どこかへ行ったりと、使える選択肢や自分でできることも少なく、なかなかモヤモヤが晴れず、長く続いてしまうこともあります。

なんだか様子がおかしいなと感じたときは話を聞いてみることにしていますが、

こちらが気づけていないときも、こちらが思っているよりも本人的にはつらいこともあるんだろうなと思います。


気になったときは話を聞いたり、

いろんな自分でできる対策法を伝えたりしていますが、

集中できないとき、まず、やってほしいのが、

「寝ること」

「運動をすること」

「栄養をたっぷり摂ること」

の3つ。

ただ、それら3つも自分ではできないときもあるので、

それプラス、

「整理整頓」をし、

物理的なスペースと脳のワークスペースを空けたり、

よくいわれる「紙に書き出す」というのもいい方法ですね。

書いてみることで、吐き出し、状況を客観的に見ることができるようになります。

「不安で頭が真っ白になる」というのも、不安や緊張でワーキングメモリが働かなくなっているということですが、

書くだけで不安や緊張は減らすことができるので、書いてみるのはおすすめです。

そして、

悩んでいるときって、

「なんであんなこと言うんだろう…」

「なんであんなことしちゃったんだろう…」

「なんで勉強ができないんだろう…」

と「なぜ」に目がいってしまっています。

「なぜ」は未来に使うとビジョンを思い出す強力な言葉だったりしますが、

過去に使った場合、根本的な問題に迫っていくのに使えたりもしますが、自分を追い詰める質問にもなってしまうのですよね。

何か目標や困難があったとき、

一部の人は戦闘民族サイヤ人みたいに瀕死から蘇ったとき、強くなるんだ……!!と瀕死を歓迎し、根性で乗り越えられる人もいますが、

そうでない人にとっては、続けられる仕組みや、続けられる環境をつくることの方が大切です。

なかなか相談できずに、

「なんで…」

となっているとき、

書き出してみて、

「なぜ…」を、

「これから何をしたら…?」

とよかったら言い換えてみてください。

次への一歩が見つかるかもしれません^ ^

背中を後押しするちょっとした一言

こんにちは。新留です。

先日の授業でのこと。

国語で読んだ問題文に、

「頑張るという言葉は励ましになるときとならないときがある」

という話が出てきました。

そこで、子どもたちと、

「どんな声かけをされたらうれしい、頑張れる?」

「どんな声かけだとイラッとくる?」

ということを話し合っていたのですが、

まあ、それが出てくる、出てくる……

「イラッとくるもの」がどんどん飛び出し、

職場のお局さんに日々ねちっこい嫌がらせを受けているアラサーOLさんかな?

共働きで自分も忙しく働いているのに家事や育児を手伝わないで口ばかり出してくる旦那を持った奥さんかな?

というぐらい、いろんな愚痴が飛び出しました……

小学生も大変ですね、、、

小学生とはいえ女の子に口喧嘩で勝てる気がしません、、、

ひとしきり、みんなのイラッときたトークを聞いたあと、

「じゃあさ、どんなとき、頑張ろうって思った?」

というと、

「マラソン大会で最後の方疲れたとき、『あともうちょっとだよ! がんばって!』といわれたときはうれしかった」

という声がありました。


以前、同じクラスで、

「ペットボトルの水を5000円でも買う可能性あるよね」

といったとき、

「あるわけないやん〜」

といったので、

「じゃあ、〇〇ちゃんの好きなアイドルの誰々が、〇〇ちゃんの名前をいいながらジュースを渡してくれるとしたら?」

「買う」

と0.2秒で答えた4年生の女の子のように、

何を言うかではなくて、誰が言うかだということもありますし、

ひょっとしたら、そのマラソン大会で声をかけてくれた子が仲のいいお友達だったり、気になる男の子からだったからよりやる気が出たのかもわかりませんが、

その子がかけてくれた言葉は、実は、言葉がけとしても、やる気を出していくのにも効果的だったりします。


人って、ゴールが近くになってきているときに「もう少しだよ」といわれると、背中を押されるものなのです。

逆に、スタートしたてのときは、「どれくらい進んでいるか」がわかると、やる気が出たりします。


達成率が50%に達するまでは「もう」、

達成率が50%を超えたあとは「あと」。


まだ始めたばかりのときは、「できたこと」に意識を向け、

終わりが見えてきたら「残り」に意識を移す。

小さい数字の方に意識を向ける。

それだけで、やる気って変わってきたりします。

子どもにやる気を出してほしいとき、声かけの際に、「もう」と「あと」を使い分ける。

ちょっとしたことですが、子どもたちのやる気に差が出てくることなので、ぜひ、活用していってくださいね。

もちろん、ダイエットなどの際に、

「もう1キロも減ってる!」

「あと2キロで目標体重だ!」

というような使い方にも活用できますのでよろしければ(笑)

吉野家の高級牛丼

こんにちは。新留です。

先日の授業でのこと。

社会で「中国・四国地方」の学習を始めるところだったのですが、勉強する前に、まず、みんなが知っていることをマインドマップを使って書き出してもらいました。

すると……まあ、全然出てこない(笑)

絶対にどこかの県に行ったことのある子もいるだろうし、知っていることもあると思うのに、

最初の段階では1つか2つ、多い子でも10個出ませんでした。

そこで、

「何県がある?」というと、ああ、そうだといくつかの県が出てきました。

「〇〇県っていうと、どんな食べ物が思い浮かぶ?」というと、おばあちゃん住んでるという子が出てきたり、ああ、そうだと食べたことのある食べ物が出てきたりします。

電車の好きな子に、〇〇県にはどうやっていけばいい? 何て電車が走っている? というと、どんどん出てきます。

家族でよく旅行に行く子に、そこにこんなところなかった? というと、あった! といい、そこで何を食べた? どんな動物がいた? というと、名所も、有名な食べ物も出てきます。

知っていることって意外に多いんですよね。

そして、好きなことであればあるほど、どんどん出てきます。

好きなことをきっかけにすると、眠っていた知識や情報がどんどん出てきて、バラバラだった知識や情報がつながっていったりします。

「好き」は長期記憶。

楽しいし、自然と、たくさん覚えられます。


でも、どうも苦手なことをがんばるというのが勉強というのがあるようで、

すごく得意な教科があるのに、

そこを活かさず、苦手なものばかりがんばっていたりします。

たしかに、得意を伸ばしていっても、入試などで合格点を超えるためには、それだけじゃ足りない、ということはあります。

その際は、得意は圧倒的な武器にしつつ、他をどうするかを考えていった方がよかったりするのに、

焦りなどがあると、得意なものは勉強しなくなり、得意が武器でなくなり、結果、合計点が下がったりします。

苦手をなんとかしようとして、得意をなくしてしまうのはもったいないことだなと思います。

自分は何者なのか、

「自己認識」って大事なのですよね。


そして、しっかりと自己認識をできていないと、がんばりすぎるということが起こります。

なぜ、できないのかと思い、できるようになるために、がんばりすぎてしまったりします。

うまくいかず、不安をなんとかしようと、

苦手なことを長時間し、「がんばっていることに酔ってしまう」ということが起こってしまいます。

苦手なことって、がんばっている感を感じられるのですよね。

個人的なことを振り返っても、思い当たることがたくさんありすぎます(笑)

でも、そもそもの軸がズレていると、

あまり楽しくないし、大した成果は望めません。

それよりも、好きなことを活用したり、成果につながることをやった方がいいのですよね。

戦士は回復魔法を覚えようとするよりも力を伸ばしていった方がいいし、

武道家は攻撃呪文を覚えるよりもすばやさを上げていった方がいい。

僧侶はすばやさを追い求めるよりももっと回復呪文を使えるようにした方がいいし、

魔法使いは力を求めるよりも強い攻撃呪文を覚えるよう努力した方がいいのです。

「うまい、やすい、はやい」の吉野家が、

こだわりの逸品。

牛丼1杯1,100円。

研修時間100時間を超えた職人が丹精込めて1杯1杯つくります。

とかやったら、うまくいかないはずなのです。

「強み」って、

他よりうまくできることで、

やっているときに楽しくて、

気づいたらやっているようなこと。

そこを軸に、そこを活かしていけるよう、

みんながそこを信頼できるようにしていきたいなと思うのでした。

「EQ」のダニエル・ゴールマンは、

「社会に出て仕事の成功を収めるにはIQが2割、EQが8割」

といいます。

そして、

「EQ」の中でも「自己認識スキル」はとくに大事で、このスキルが高い人は「83%」もの人が仕事でトップレベルの成功を収めているという話もあります。

勉強って、自分が出るし、自分を知るものでもありますね^ ^

「できない」は「○○○できない」

こんにちは。新留です。

「どんどん手を動かそうね」

「いっぱい失敗したらいいよ」

と声をかけ続けていても、

「ムリ」「できない」「まだ」と、なかなか行動量が増えていかない子がいます。

力を伸ばすには、

・意図的な、具体的な練習をする

・先生のフィードバックを受ける

・修正する

というサイクルをどんどん回していくのが大事ですが、

この「やって」、「先生のフィードバックを受ける」という部分を、

「全部できていないから」

「まだもうちょっとしてから」

と渋る子がいます。

言い訳が多いと、できることやできるようになることも少なくなってしまい、

やらないと、分析や改善点の提案もできません。

僕自身も、そういうところがあるので、行動量が少なくなることが多々ありますが、

この「できない」

と言っているときって、

「うまくできない」

という意味なのですよね。

とくに恵まれていたり、現状に満足していたりでやる必要性もなかったりすると、

「必要のないことでネガティブな思いをしたくない」と、チャレンジすることをやめてしまったりします。

すごく力があるし伸びてきている、いいチャレンジになるだろうから中学受験をやってみたらいいのいいのになと感じているけど本人はあまり乗り気でないという子と話していると、

この感覚の子が多いなと感じます。

「子どもたちは楽観主義を親から子ども時代に学ぶ」

というのは、学習性無力感やうつ病、ポジティブ心理学で有名なマーティン・セリグマン博士の言葉ですが、

いっしょにいる僕たち大人が、もっと楽しむ姿や挑戦していく姿、学んでいく姿を見せていかないとな〜と思う日々です^ ^

失敗はあまりしたくないものですが(笑)

数字に強くなるには?

こんにちは。

新留です。

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今年の夏期講習算数講座は、
7/30,31の12:40-14:50の2日間、
8/10,11の  9:30-11:40の2日間で開催いたします。
案内まで、もう少々お待ちくださいませ。
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「数字を語れないものは去れ」

これは孫正義さんの言葉なのだそう。

会議などで、

「ちょっと流れがよくない感じがするよね」とか、

「多分、こっちの方がいい気がするな〜」ということをよく言っている自分としては、ごめんなさいという感じなのですが(苦笑)

数字に強い子やちょっと弱いかなという子っています。

数字に強い子たちって、

例えば、ステップクラスでやるような文章題、

「3%の食塩水A360gと8%の食塩水B240gを混ぜると、何%の食塩水ができますか」
(同志社香里中2019年)

「2019年10月1日から消費税率が8%から10%になりました。本体価格が3583円の商品の販売価格は、消費税率が10%となることで何円値上がりしましたか」
(神戸女学院中2020年)

というような問題を見たときに、

「3%と8%を混ぜるんだから、3%と8%の間かな?」と考えたり(正解は5%)、

「2%上がるってことは3500×0.02で70円ぐらいかな?」と考えたり(正解は72円)、

そういう、正確ではないけれど、近い数字が瞬間的に計算できて、細かい数字を証明していくようなことができるんですよね。

逆に、数量感覚がない子や割合の感覚がない子だと、

「なぜ、そんな濃く(薄く)なると思ったの…!?」

「そんな値上がりするはずないやん…!? 暴動起きるで…!?」

というようなとんでもない数字を出してきたりします。

「この数字なんかヘンだ」

ということを感じられないのです。

京セラ創業者であり日本航空の名誉会長でもある稲盛和夫さんは、数字を見ているとき、

「おかしなところがあると、向こうから数字が目に飛び込んでくる」

「数字を見ていると、活動状況や実態や問題点が、映像のように次々と頭に浮かんできた」

とおっしゃられていますが、

数字に強い子や、算数のセンスのある子たちって、「数字が見える」のですね。

小さいときからたくさん計算プリントをやっていた子が必ずしも数字に強いわけではないとき、この「数量感覚」というものを身につける学び方をしていないことが多かったりします。

逆に、よくブロックで遊んでいた子や、お家が商売をやっている子、お金を好きな子などの方が、数字に強かったりします。

2014 年の Lisa K. Fazioらの研究によって、数字の大小をイメージできたり、どちらが多いか少ないか、大きいか小さいかがわかることと、算数(数学)の成績に関係があることがわかりました。

算数(数学) の得意な子は、数の大小をイメージできたり、計算を見た目で解くことができるのですね。

例えば、2つの分数を見たときにどちらが大きいか、床に散らばったボールやおはじきなどを見たときにどの色がいちばん多いのか、などがわかるのもそう。

キンダークラスやホップクラスで、ものを使った具体的な勉強をし、

おうちでも、

「時間はかかるかもしれませんが、ものを使った勉強をしてくださいね」

とお伝えしているのも、発達段階的な視点もありますが、「量感」や量のイメージを育むことが大事だからなのです。

身の回りに数字はあふれています。

それは車のナンバーだったり、お店に表記されている値段だったり、栄養成分表示だったり。

それらを使って計算ゲームをすれば、自然と数字の感覚を磨くこともできます。

ケンブリッジ大学の研究によると、お金の管理に役立つ習慣の多くは7歳までに決まるということも言われていますし、子どもが自分でお金を使ったり、貯めたりしながら、数字を身近に感じられる環境をつくってあげるのもいいですね。

今回の夏期講習では、この数字感覚を、実際にものを使いながら、体感で、分数や割合の勉強を通して身につけていってもらいます。

いろんな形の折り紙やモールを切り分けたり、分数カードを使ったゲームをしたり。

たくさんのゲームやクイズ、工作を通して、紙の上の勉強では身につかない、ちょっと苦手な子やつまずき始める子も多い分数や割合について学んでいきます。

これからステップクラスに上がっていく子や、ステップクラスに上がった子たちなどに最適な講座。

興味やご縁のある方といっしょに学べることを楽しみにしています^ ^

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今年の夏期講習算数講座は、
7/30,31の12:40-14:50の2日間、
8/10,11の   9:30-11:40の2日間で開催いたします。
案内まで、もう少々お待ちくださいませ。
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まだ6月なのになかなかむずかしい(笑)

生徒に結婚をすすめられる男

こんにちは。

新留です。

つい昨日のこと。

高学年クラスのテスト終わりの切り替えの時間中、

子どもたちから、

「先生〜めっちゃストレスたまる〜! 学校の先生が理不尽すぎる!」

「なんか勉強に集中できない〜どうしたらいい?」

と質問されました。

休憩時間が先生の都合で毎回ほとんどなくなってしまっているのに、それを指摘したら〇〇くんがと他人のせいにするなど……子どもたちも大人顔負けで大変ですね(笑)

悩みごとや気になることがあったらなかなか集中することもできないし、

冷静にいまは何をしたらいいのかと優先順位をつけることもできず、勉強を思った通りスムーズに進めることができません。

大人とちがって、

「ちょっとストレスがたまってるからカフェでケーキでも食べちゃおう!」とか、

「がんばったご褒美にマッサージでも行っちゃおう!」ということもできないので、

大人側が観察して、ちょっと様子がおかしいなと思ったら聞いてあげたり、対処してあげたりすることも必要だったりします。

どうもうまくいかないな……というときって、自分では気づいていないけれど、かなり充電がなくなっているのですね。

毎日、スマホを充電するように、体だけでなく、心のメンテナンスも必要です。

そして、その方法って、人によって様々です。

僕も、つい先日、平日ショッピングモールが開くようになったことで「いつぶりだろう?」というくらいひさしぶりに好きな場所に買い物に行ったのですが、

わずか1時間ほどの滞在だったにも関わらず、

「すごい心が豊かな気分になった……!!」

と感じられるくらい、心がすっきりし、満たされて、手には大きな紙袋が2つありました。

(本屋さんと茅乃舎さんは心を豊かにしてくれます)

僕にとっては、海を見ることや、きれいなものを見て買い物することが充電方法だったりするのですね。

ストレスの解消方法は様々で、

自分では気づいていないけど、ストレスはたまっていたりするので自分なりの解消方法を見つけておくって大事です。

子どもたちには「充分な睡眠」(5〜12歳だと理想は10時間、最低でも8時間)をとるようには常に言っていますが、その他には、歩くといいよという話をしました。

街中だと効果はそれほどないのですが、自然のなかを歩くと、充電されます。

以前、受験生のお母さまが、

「受験勉強が始まってから運動不足になるし、ストレスもたまるし、体力つけるためにも娘といっしょに毎日散歩するようにしたらコミュニケーションの時間にもなってすごくよかった」

とおっしゃっていましたが、すごくいい方法だなと思います。

歩いているときって後ろ向きになるのが難しいのですよね。

万歩計などつけて歩くと、その数字もまたゲーム感覚でおもしろかったりするのでいいですね。

受験生になったりでやることは多いけれど、たまった体や心のメンテナンスをする機会は少なくなっていく、

特にこのコロナの状況では外に出る機会や、旅行などに行ける機会は少なくなっているという、なかなかしんどい状況ですが、ストレスを解消する、自分を充電するための自分なりの形を見つけてもらえればなと思います。

その後、さらに6年生の女の子から質問が。

👩「先生って悩みとかないの?」

👨「うーん……特にないかも……」

👩「えっ、ほんとに!?」

👨「もちろん、考えることや、やることは毎日たくさんあるけど悩みってのはないかも〜」

👩「ないの!? じゃあ。考えなくちゃいけないことがあるときはどうするの?」

👨「仕事終わりに1時間くらい歩いて帰るかな〜。そしたら大体解決しているしスッキリしてるよね」

👩「先生、早く結婚した方がいいよ……学校の先生紹介するよ……」

と言われました。

なぜ……?

悩みそうです。