疲れて集中できないときの話

こんにちは。

新留です。

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今年の夏期講習理科講座のテーマは「からだ」。
7/30,31の 9:30-11:40の2日間、
8/10,11の12:40-14:50の2日間で開催いたします。
案内まで、もう少々お待ちくださいませ。

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このところの湿度の高さや、暑さもあり、少し体調を崩している子が増えていますね。

教室に来たとき何だか顔色がよくないなと思って声をかけると、

「学校で体育があってしんどい……」

「かなり疲れがたまってる……」

という子もいます。

気候的なものもありますし、休みが足りていない子もいます。

今って、習いごとをいろいろとしていて、ゆっくり休む時間やボーッとする時間があまりないという子も多いですよね。

身体がしんどいときって、なかなかやる気も出ないし、集中力もつづかないし、いつもなら楽しいと思えることも楽しいと思えなかったり、イヤだって思ってしまったり……ひどいと無感情になったりします。

よく「心・技・体」といいますが、子どもたちには「体・技・心」、

まず、身体をしっかり休めることと作っていくことがいちばん大切だよ、と伝えています。

「もっと集中力があったら……」

「もっとテキパキやればいいのに」

と思うとき、

身体が休みを必要としているのかもしれません。

休むのが苦手なひとって多いです。

そして、大人が休むのが苦手だと、どうしても、まわりの子どもはその背中を見て休むのが苦手になってしまうことや休むことに罪悪感を感じてしまう子も多いです。

なかなか自分が休めていないと、

子どもが休んでいるのを見て、なんで休んでいるのよ! ダラダラしない! とイライラしてしまうこともあると思います(笑)

やるべきことはやるけれど、休むときは休む。

僕もずっと練習中ですが、ほんとにすごい人って、やるときの集中力や行動量はすごいけれど、休むときは思いきり休んでるんですよね。

子どもたちには、そんなやり方を今から練習していってもらえたらと思っています。

集中力や処理のスピードをアップしたい。

そんなときに簡単な方法があります。

それは「運動」をすること。

運動をすることでドーパミンが放出され、集中力がアップします。

入ってくるまわりの雑音を少なくするため、ADHDや多動気味の子には特に有効だと言われています。

脳の成長にも関わるので、「体力=知力」といっても過言ではないくらい運動は大事です。

アメリカの小学3年生と5年生を対象にした研究でも、

「体力のあ る子は算数と読解のテストで高得点」という結果、

約 1 万人を対象にした調査でも、

「体力的にすぐれた子は算数と英語の点数が高い」という結果が出ています。

これには運動をすることで記憶を司る「海馬」が成長するということが関係していて、体力のある子は「海馬」が大きかったそう。

「運動.…..苦手なんだけど…」 という方にはさらに朗報が。

研究では、たった「4分」の運動を一度するだけで、1 時間は集中力や注意力、認知機能、学力(特に算数)が上がるそう。

最低「4分」、できれば「30分」。

毎日、体を動かして、遊ぶ時間をとってもらえるといいですね。

「心拍数」を上げることがポイントなので、簡単にできる好きな運動などがあるといいかと思います。

僕は走るのは好きじゃないので、歩いたり、ぶら下がり健康器で懸垂をしたりしています。

「寝る子は育つ」といいますが、「体を動かして遊ぶ子は育つ」も脳的に見ても本当。

できるだけ、「9時間以上の睡眠」と「毎日の運動」を習慣にしてもらえたらと思います。

さて、

今回の夏期講習では、そんな僕たちの体がどうなっているのかというのを勉強します。

どうしてお腹は減るのか?

食べたあと、体の中はどうなってるのか?

転んだら血が出てくるけど、血って、何で流れるのか?

いちばん身近にあるので何となくわかるような気がするけど、よくわかっていないじぶんの体のこと。

空気や食べ物、血液など、授業の中でいっしょに体を探検しながら、その不思議を解明していきます。

もちろん、工作も。

学んだ後は、工作をして、手に取り、しっかり目に焼き付けて、学びを定着。

2日間の集中講座で、

勉強を楽しく、深く、おもしろく。

興味のある方、お会いできるのを楽しみにしています^ ^

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今年の夏期講習理科講座のテーマは「からだ」。
7/30,31の 9:30-11:40の2日間、
8/10,11の12:40-14:50の2日間で開催いたします。
案内まで、もう少々お待ちくださいませ。

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オセロは相変わらず人気です^ ^

喧嘩カップルと昭和マインド

こんにちは。

新留です。

六甲山牧場に行ったときのこと。

北入場口を少し行った先、ヤギ舎の前あたりで若いカップルが喧嘩をしていました。

女の子が、

「私、全然楽しくない! 車の鍵かして!」

と言っています。

天気もよく、家族連れがたくさん。

ヤギもいるし、近くにはかわいいモルモットたちがいるというのに……。

ケンカの理由はわかりませんが、

ふと見てみると、どう見ても、六甲山牧場にくる服装ではない。

男性は黒と白のドレスライクな服、

女性の方はというと、お嬢さまのような格好をして、しかも、靴は厚底でした。

まるで、フォーマルなレストランに行くような装い。

少なくともヤギの前にいる格好ではありません。

男性の方が、

「みんな楽しんでるよ」

とやさしくなだめすかしていましたが、女性はかなり怒っているようでした。(僕はモルモットに夢中でした)

男性の方は、女性を普段行かないような場所に連れていってあげようと思ったのか、

彼女も疲れているだろうし動物でも見たら心が癒されるだろうと考えたのかはわかりませんが、

どうも、男性が狙ったことと女性が受け取ったことが違っているようでした。

自分の思っていた通りにうまくいかないことや、意図したこととやっていることがズレているときってありますよね。

こんな話があります。

海外のマインドフルネスやウェルビーイング、パフォーマンスの最大化についての研究の第一人者である方が、日本企業の管理職向けのセミナーの中で、

「最近、考え方を変えたことはありますか?」

と質問したところ、一人の男性が手を挙げました。

聞いてみると、その男性は趣味でバスケットボールチームのコーチをしていたそうなのですが、チームから子どもたちがどんどんやめていったそう。

「何かおかしい……」

そう思っていたところに奥さまからの一言。

「あなたって最悪のコーチね。怒鳴ってばかりいて……楽しくやらないと、子どもたちがついてくるわけないじゃない!」

その男性の指導はというと、ミスした子を怒鳴り、恐怖を与えてがんばらせるという「昭和の指導方法」でした。

その結果、怒鳴られた子は怖がり、他の子たちもそれを見てバスケットボールを楽しめなくなってしまうという状況になっていたのでした。

「いいチームをつくり、試合で勝つ」という「意図」はよかったのですが、そこに伴っている「行動」がよくなかったのです。

怒鳴っているのはわかっているのだけど、なぜ、自分はそうなるのかがわからない……そんな状況だったそう。

そこで、専門家でもある講師といっしょに心のなかを見ていくと、

「自分が厳しい環境で育てられてきて」

「子どもは厳しく育てるものだ」

「厳しく育てるからこそ成長する」

という自分の「認識」のクセを見つけられたのだそう。

そして、

認識のクセを修正するため、自分のいつもの「行動」の流れを書き出し、

「意図」と「行動」を望む結果に合ったものに変えていったそうなのです。

その結果、

チームの雰囲気はよくなり、成績もアップ。

その男性もフラストレーションから解放されたのだそう。

「意図」と「行動」がズレているときってあります。

うまくいっていないとき、本当は「選択」をし、少ないものに集中してやらなくてはいけないのに、

うまくいかないときほど、不安で行動を増やす方にしていきがちです。

でも、不安で選んだものって、大抵、本来の意図からズレているものだったりしますし、

不安でやっていることってパフォーマンスも良くないのですよね。

パフォーマンスを発揮したい場合、

ポジティブな感情とネガティブな感情の割合は「3:1」以上が良いというのがわかっています。

逆に、ポジティブの割合が「3」を下回ると、「停滞」や「失敗」のサイクルが回りだすそう。

(ちなみに、うまくいく結婚のポジネガ比は「5:1」、うまくいかなくなる夫婦の割合は「1:1」以下なのだそう)

僕もそうですが、「昭和マインド」って、ネガティブ比が高いのですよね(笑)

気合とか根性とか好きだったりします。

でも、子どもたちは「平成」生まれであり、いまは「令和」なのです。

僕らの「認識」自体を、最新の研究結果を踏まえ、「平成」「令和」へと、アップデートしていかないといけないのですよね。

「意図」と「行動」にズレがあるとき、

そもそもの「認識」が昔、自分がされたことに引っ張られたままになっていないか。

昔からそうだとされてきたものからアップデートされず、そのままになっていないか。

定期的にチェックしてみるといいかもしれませんね。

1年生の女の子が描いてくれたカップル。だれ??

リマインダーに追いかけられて…梅雨

先日のこと。

好きな経営者の方が「月に一度、氏神さまや縁のあった神社に感謝を伝えにいく」というのを聞きました。

家族の健康に感謝をするためということでしたが、毎月欠かさず続けていることにすごいなと思いました。

神社って木が多かったり、整然とした雰囲気があり、何だかいいですよね。

神社を参拝するのは好きで、

お気に入りの京都の下鴨神社には初詣や京都に行く機会があったら、そのつど足を伸ばしたり、

東京に行ったときは明治神宮に行ったりと、有名な神社などには参拝したりしていたのですが、

「そういえば、2014年にいまの場所に教室を移したけれど、一度も地元の神社に参拝したことがないな……」

ということに気づきました。

そして、

なんだかそれって、好きなひとや権力のあるひとには積極的に関わったり媚びていくのに、

いちばん近くにいる家族や社員さんには感謝を伝えないみたいな感じだな……イヤなひとすぎる……と思いました(笑)

ということで、

ちょうど話を聞いたその日が月曜日でお休みだったということもあり、教室のある場所の氏神さまを調べ行くことに。

どうやら、「八幡太神社」というところのよう。

しかも、RAKUTOに通ってくれている子も多い小学校の側でした。

そして、もうひとつ、「阿比太神社」というのもわりと近くにあり、保護者さまからもちらほら名前を聞くことがあったので、せっかくだからと、両方参拝してみることに。

行ってみると、小さいけれど、きれいで、とても気持ちのいい場所。

この夏で10年目を迎える遅すぎるタイミングではありますが、無事にご挨拶することができました。

はじめましてですみません、、、という気持ちもありつつ、、、

そして、忘れないように、スマホの「リマインダー」というアプリに毎月やることとして登録しました。

これで大丈夫…なはず。

さて、

このところ、子どもたちの時間割の作成の相談を受けることが増えてきています。

「中学受験をする」

という場合、巷にあふれる、早くやらないと間に合いませんよと煽るような、焦らせるような情報に振り回される必要はありませんが、

目標に向けて「努力することが当たり前」にはしていきたいところです。

その際に大切なことは「意志の力」に頼らないこと。

「今年こそダイエットする」

という決意は残念ながらほとんど不発に終わるように、

「意志」や「やる気」というのは信用しないようがいいです。

それは、脳というのは、

「意志の力がいる」=「めんどくさい」→「やらない」「後回しにしよう」

となるから。

ダイエットを成功させたかったら、パーソナルトレーナーを雇い、毎週水曜日の11時から30分上半身、金曜日の11時から30分下半身など、

「やることが決まっていて」

「いっしょにするひとがいて」

「先に3ヶ月分前払いしてやらなかったらもったいない気がする」

など、

「コミットメント」や「周囲の目」があったりすると成功確率が上がるように、

小学校の「時間割」のように、流れ、ルーティンを決めておくといいですね。

その際、「処理能力」を考慮することもポイントです。

処理能力はぐっすり寝て、たくさん栄養を取ったら充電されますが、起きているとスマートフォンの充電のようにどんどんなくなっていきます。

大事なことは充電されている朝にしたり、

帰ってきたらまず栄養(たんぱく質、ビタミンC、Bなど)を補充したり、

少し目を閉じて見たり、お笑い動画を見てリラックスしたり……

しっかり充電をしてから、やるべきことをやっていってもらえたらと思います。

子どもたちが自分の目標に向けて、

意志力に頼らず、やるべきことをやれるよう、行動力がアップしていくよう練習しているのを見守る日々です。

自分のリマインダーを見たら今日やること「30」など見えて心が折れそうになりましたが。。。

力について勉強中!

生徒に結婚をすすめられる男

こんにちは。

新留です。

つい昨日のこと。

高学年クラスのテスト終わりの切り替えの時間中、

子どもたちから、

「先生〜めっちゃストレスたまる〜! 学校の先生が理不尽すぎる!」

「なんか勉強に集中できない〜どうしたらいい?」

と質問されました。

休憩時間が先生の都合で毎回ほとんどなくなってしまっているのに、それを指摘したら〇〇くんがと他人のせいにするなど……子どもたちも大人顔負けで大変ですね(笑)

悩みごとや気になることがあったらなかなか集中することもできないし、

冷静にいまは何をしたらいいのかと優先順位をつけることもできず、勉強を思った通りスムーズに進めることができません。

大人とちがって、

「ちょっとストレスがたまってるからカフェでケーキでも食べちゃおう!」とか、

「がんばったご褒美にマッサージでも行っちゃおう!」ということもできないので、

大人側が観察して、ちょっと様子がおかしいなと思ったら聞いてあげたり、対処してあげたりすることも必要だったりします。

どうもうまくいかないな……というときって、自分では気づいていないけれど、かなり充電がなくなっているのですね。

毎日、スマホを充電するように、体だけでなく、心のメンテナンスも必要です。

そして、その方法って、人によって様々です。

僕も、つい先日、平日ショッピングモールが開くようになったことで「いつぶりだろう?」というくらいひさしぶりに好きな場所に買い物に行ったのですが、

わずか1時間ほどの滞在だったにも関わらず、

「すごい心が豊かな気分になった……!!」

と感じられるくらい、心がすっきりし、満たされて、手には大きな紙袋が2つありました。

(本屋さんと茅乃舎さんは心を豊かにしてくれます)

僕にとっては、海を見ることや、きれいなものを見て買い物することが充電方法だったりするのですね。

ストレスの解消方法は様々で、

自分では気づいていないけど、ストレスはたまっていたりするので自分なりの解消方法を見つけておくって大事です。

子どもたちには「充分な睡眠」(5〜12歳だと理想は10時間、最低でも8時間)をとるようには常に言っていますが、その他には、歩くといいよという話をしました。

街中だと効果はそれほどないのですが、自然のなかを歩くと、充電されます。

以前、受験生のお母さまが、

「受験勉強が始まってから運動不足になるし、ストレスもたまるし、体力つけるためにも娘といっしょに毎日散歩するようにしたらコミュニケーションの時間にもなってすごくよかった」

とおっしゃっていましたが、すごくいい方法だなと思います。

歩いているときって後ろ向きになるのが難しいのですよね。

万歩計などつけて歩くと、その数字もまたゲーム感覚でおもしろかったりするのでいいですね。

受験生になったりでやることは多いけれど、たまった体や心のメンテナンスをする機会は少なくなっていく、

特にこのコロナの状況では外に出る機会や、旅行などに行ける機会は少なくなっているという、なかなかしんどい状況ですが、ストレスを解消する、自分を充電するための自分なりの形を見つけてもらえればなと思います。

その後、さらに6年生の女の子から質問が。

👩「先生って悩みとかないの?」

👨「うーん……特にないかも……」

👩「えっ、ほんとに!?」

👨「もちろん、考えることや、やることは毎日たくさんあるけど悩みってのはないかも〜」

👩「ないの!? じゃあ。考えなくちゃいけないことがあるときはどうするの?」

👨「仕事終わりに1時間くらい歩いて帰るかな〜。そしたら大体解決しているしスッキリしてるよね」

👩「先生、早く結婚した方がいいよ……学校の先生紹介するよ……」

と言われました。

なぜ……?

悩みそうです。

やる気より「その気」

こんにちは。新留です。

先日の保護者さまとの面談でのこと。

少し前までは、

「やる気が出ない〜」

「めんどくさい〜」

とよく言っていた子なのですが最近はすごくいい感じで、表情も明るく、波に乗れているなと感じていたので、

保護者さまと「いい感じですね」と話していると、

この頃は自分から机に向かい、毎日2時間は勉強をしているとのこと。

いい意味で基準が上がり、自分にきびしくなってきているようでした。

「先生にやる気なんてなくて、やっているうちに出てくるものって言われた〜」

と家で言っていたらしく、

実際にやってみて、

「ほんとやったわ」

とお母さまに伝えていたそう。

授業中、勉強以外の話をすることもありますが、言ったことを素直に聞いてくれ、やって実感してくれたんだなとうれしくなりました^ ^

何かをやりたいと思っても、その日の体調や気分ってあります。

好きなことでも、やりたくない日や気分が乗らない日もあるんですよね。

僕もよーくあります(笑)

でも、どこの中学校に行きたい、どこでこんなことをしたいってなったとき、

レベルの高いところや人気のあるところに行こうと思うと、それだけ競争率も高く、まわりのレベルが高くなり、求められることが多くなります。

その中で選ばれるためには、必然的にやらなくてはいけないことも増えていきます。

どうやって、いろんな波がある中でも、やり続けられるかが大切なんですよね。

もちろん、受験が誰かが決めたからではなく、「自分ごと」であることは大前提。

自分で選んだものじゃないと、持続的なやりたいなんて気持ちにはなりません。

でも、自分で選んだものでも、やっぱり波はあるもの。

その際、

難しいことほど、やることを具体的に「いつ」「どこで」やるか決めることが大切で、

簡単なことは、なぜそれをやるのか、やった先にどんな報酬があるのかを考えるとよかったりします。

そして、努力を継続するとき、ドーパミンが鍵を握りますが、うまく働いてもらうためには、やる気ではなく「その気」、

僕はあそこに行くんだ、という思い込み、あそこに行く人だったら今こうするよね、という自覚や覚悟も大切だったりします。

ひとつ大きな波を乗り越えて、レベルが一段階上がった感じがある子たち、これからの成長がまた楽しみです。

僕自身、行動力がない方で、よく先生に「行動しな変わらないよ〜」と言われていたので、その子の行動力を見習わないとです(笑)