24時間耐久80km歩行

こんにちは。

新留です。

先日の授業でのこと。

国語の読解のテストに恩田陸さんの『夜のピクニック』を出題していました。

本屋大賞を受賞したり、映画化もされたりと人気だった作品ですが、

設定はというと、高校生が高校の伝統行事「歩行祭」で全員で朝から24時間かけて80kmを歩くというもの。

すると、状況説明を読んだ5年生の男の子が、

「こんなん拷問やん」

と一言。

・・・たしかに(笑)

高校生が学校のイベントでみんなで24時間かけて80kmを歩く。

冷静に考えると、なぜ? という感じです。

昭和マインドな僕らはこういうのを「忍耐力が…」「団結力が…」と美談にしがちだし、

ジャンプ世代としてはこういう体育会系なノリが好きな人も多いと思いますが、

十分な睡眠時間は脳と身体のためにも大切だし、

身体が強い子も、弱い子も、持病のある子もいるだろうし、

80kmという距離に意味があるのかもわかりません。

きっと、ないでしょう(笑)

(実際、昔よくやらされた長距離走というのも、今では筋肉を鍛えるという意味ではむしろ有害と言われていたりしますし、野球選手も、マラソン選手も、走り込み、投げ込み大好きな高校野球などでも、ウェイトトレーニング主体のところが増えてきていたりします)

文中で、寝たりするための休憩所である坂の上の中学校に着き、主人公たちが歓喜する場面があるのですが、

実生活にたとえると、その子どもたちが苦労して登っている、登らされている坂の上に、目的の場所があるとも限りません。

能力を鍛える際には、意図的で、具体的なスキルを磨くトレーニングをしないと効果は少ないですが、

たくさんやっているときって満足感を感じがち。

でも、それが意味が、効果があるとは限らないのですよね。

やることが目的になっていないか、というのも、気をつけて見ていかなければいけません。

5年生の男の子の冷静な一言から、

そんなことを思ったりしたのでした。

これだから、国語って、子どもたちの意見って、おもしろいです^ ^

ちゃんとできているか、できていないか

こんにちは。新留です。

緊急事態宣言が解除され、何だか街を歩いていても、人通りや車の量が多く、

歩いている人たちの表情も明るくなったような気がします。

旅行の予約が倍増、なんていうニュースも見かけて、

ポジティブな空気が漂っていますね。

個人的にも、ようやくか〜と、少しほっとした気持ちになっています。

耐える期間が長かった分、

感染者や重傷者の数字が減ったり、ワクチンの接種率が上がったり、治療薬が出来つつあるというニュースを見て、

みんなのなかに安心感が出て、活発になってきたのかなと思います。


この「安心感」って、学習する環境においても大切なのですよね。

「安心感」、「心理的安全性」があるから、子どもはいろんなことにチャレンジできるし、

チャレンジする数が増え、できることも、できた経験も増えるので、自分はやったらできるんだという「有能性」が育ちます。

「難しくて当たり前という考えが学習には大切」

とは、『Learn Better』の著者、アーリック・ボーザーの言葉でありますが、

不安や、わからないことに慣れていくのが学習でもあります。

「不安」との向き合い方は、

自分の人生においても、人を育てる上でも大事な要素なのですよね。

不安を感じていると、子どもにも厳しくなっていくし、良いところに目が行きにくくなります。

そして、管理したり、コントロールしたりしてしまいます。

「この子、大丈夫かな?」

「全然、できていない……」

と感じると保護者さんからご相談を受けることがありますが、

毎日見ていると、できないことや、やらないことに目が向いてしまっていても、

まわりから見ると、できるようになっているなと感じることも多く、

1年前、半年前、数ヶ月前と比べると、

できるようになったことや、やっていることのレベルも上がっていると思うのですよね。

環境をきちんと選ばないと世の中にはネガティブな情報や、怖れを助長する情報が多くなりがちで、

繊細な人や、不安の強い人は、悪い方に目が向きがちだからこそ、

「記録」って、忘れないために、思い出すためにも大事です。


「できてるか、できていないか」

は自分を苦しめますが、

「ちゃんとできているか、できていないか」

は空気を悪くします(笑)


不安になったとき、子どもを管理、コントロールするのが強くなっているなと感じたとき、

「大丈夫、きっと、できるようになる」

と唱えて、

昔やっていたことを見返して、

子どもを信頼する力と見守る余裕を取り戻し、

子どもに安心感と自信を与えていってもらえたらなと思います。

サイヤ人と地球人

こんにちは。

新留です。

授業前や休憩時間に子どもたちと話していると、みんないろんなことで悩んでいるのだなというのがわかります。

高学年の女の子たちから

「女の子ってめんどくさい」

といわれ、

「だよね〜」

と女子力高めな会話をする毎日です。

SNSもあって、昔よりも、人間関係の悩みが余計に複雑になっていて、ほんとに大変だなと思います。

悩んでいることがあると集中できないし、視野も狭くなってしまいます。

能力も落ちてしまい、普段できているようなこともできなくなってしまいます。

大人とちがって、頼れるところも少なかったり、何か買ったり食べたり、どこかへ行ったりと、使える選択肢や自分でできることも少なく、なかなかモヤモヤが晴れず、長く続いてしまうこともあります。

なんだか様子がおかしいなと感じたときは話を聞いてみることにしていますが、

こちらが気づけていないときも、こちらが思っているよりも本人的にはつらいこともあるんだろうなと思います。


気になったときは話を聞いたり、

いろんな自分でできる対策法を伝えたりしていますが、

集中できないとき、まず、やってほしいのが、

「寝ること」

「運動をすること」

「栄養をたっぷり摂ること」

の3つ。

ただ、それら3つも自分ではできないときもあるので、

それプラス、

「整理整頓」をし、

物理的なスペースと脳のワークスペースを空けたり、

よくいわれる「紙に書き出す」というのもいい方法ですね。

書いてみることで、吐き出し、状況を客観的に見ることができるようになります。

「不安で頭が真っ白になる」というのも、不安や緊張でワーキングメモリが働かなくなっているということですが、

書くだけで不安や緊張は減らすことができるので、書いてみるのはおすすめです。

そして、

悩んでいるときって、

「なんであんなこと言うんだろう…」

「なんであんなことしちゃったんだろう…」

「なんで勉強ができないんだろう…」

と「なぜ」に目がいってしまっています。

「なぜ」は未来に使うとビジョンを思い出す強力な言葉だったりしますが、

過去に使った場合、根本的な問題に迫っていくのに使えたりもしますが、自分を追い詰める質問にもなってしまうのですよね。

何か目標や困難があったとき、

一部の人は戦闘民族サイヤ人みたいに瀕死から蘇ったとき、強くなるんだ……!!と瀕死を歓迎し、根性で乗り越えられる人もいますが、

そうでない人にとっては、続けられる仕組みや、続けられる環境をつくることの方が大切です。

なかなか相談できずに、

「なんで…」

となっているとき、

書き出してみて、

「なぜ…」を、

「これから何をしたら…?」

とよかったら言い換えてみてください。

次への一歩が見つかるかもしれません^ ^

吉野家の高級牛丼

こんにちは。新留です。

先日の授業でのこと。

社会で「中国・四国地方」の学習を始めるところだったのですが、勉強する前に、まず、みんなが知っていることをマインドマップを使って書き出してもらいました。

すると……まあ、全然出てこない(笑)

絶対にどこかの県に行ったことのある子もいるだろうし、知っていることもあると思うのに、

最初の段階では1つか2つ、多い子でも10個出ませんでした。

そこで、

「何県がある?」というと、ああ、そうだといくつかの県が出てきました。

「〇〇県っていうと、どんな食べ物が思い浮かぶ?」というと、おばあちゃん住んでるという子が出てきたり、ああ、そうだと食べたことのある食べ物が出てきたりします。

電車の好きな子に、〇〇県にはどうやっていけばいい? 何て電車が走っている? というと、どんどん出てきます。

家族でよく旅行に行く子に、そこにこんなところなかった? というと、あった! といい、そこで何を食べた? どんな動物がいた? というと、名所も、有名な食べ物も出てきます。

知っていることって意外に多いんですよね。

そして、好きなことであればあるほど、どんどん出てきます。

好きなことをきっかけにすると、眠っていた知識や情報がどんどん出てきて、バラバラだった知識や情報がつながっていったりします。

「好き」は長期記憶。

楽しいし、自然と、たくさん覚えられます。


でも、どうも苦手なことをがんばるというのが勉強というのがあるようで、

すごく得意な教科があるのに、

そこを活かさず、苦手なものばかりがんばっていたりします。

たしかに、得意を伸ばしていっても、入試などで合格点を超えるためには、それだけじゃ足りない、ということはあります。

その際は、得意は圧倒的な武器にしつつ、他をどうするかを考えていった方がよかったりするのに、

焦りなどがあると、得意なものは勉強しなくなり、得意が武器でなくなり、結果、合計点が下がったりします。

苦手をなんとかしようとして、得意をなくしてしまうのはもったいないことだなと思います。

自分は何者なのか、

「自己認識」って大事なのですよね。


そして、しっかりと自己認識をできていないと、がんばりすぎるということが起こります。

なぜ、できないのかと思い、できるようになるために、がんばりすぎてしまったりします。

うまくいかず、不安をなんとかしようと、

苦手なことを長時間し、「がんばっていることに酔ってしまう」ということが起こってしまいます。

苦手なことって、がんばっている感を感じられるのですよね。

個人的なことを振り返っても、思い当たることがたくさんありすぎます(笑)

でも、そもそもの軸がズレていると、

あまり楽しくないし、大した成果は望めません。

それよりも、好きなことを活用したり、成果につながることをやった方がいいのですよね。

戦士は回復魔法を覚えようとするよりも力を伸ばしていった方がいいし、

武道家は攻撃呪文を覚えるよりもすばやさを上げていった方がいい。

僧侶はすばやさを追い求めるよりももっと回復呪文を使えるようにした方がいいし、

魔法使いは力を求めるよりも強い攻撃呪文を覚えるよう努力した方がいいのです。

「うまい、やすい、はやい」の吉野家が、

こだわりの逸品。

牛丼1杯1,100円。

研修時間100時間を超えた職人が丹精込めて1杯1杯つくります。

とかやったら、うまくいかないはずなのです。

「強み」って、

他よりうまくできることで、

やっているときに楽しくて、

気づいたらやっているようなこと。

そこを軸に、そこを活かしていけるよう、

みんながそこを信頼できるようにしていきたいなと思うのでした。

「EQ」のダニエル・ゴールマンは、

「社会に出て仕事の成功を収めるにはIQが2割、EQが8割」

といいます。

そして、

「EQ」の中でも「自己認識スキル」はとくに大事で、このスキルが高い人は「83%」もの人が仕事でトップレベルの成功を収めているという話もあります。

勉強って、自分が出るし、自分を知るものでもありますね^ ^

「できない」は「○○○できない」

こんにちは。新留です。

「どんどん手を動かそうね」

「いっぱい失敗したらいいよ」

と声をかけ続けていても、

「ムリ」「できない」「まだ」と、なかなか行動量が増えていかない子がいます。

力を伸ばすには、

・意図的な、具体的な練習をする

・先生のフィードバックを受ける

・修正する

というサイクルをどんどん回していくのが大事ですが、

この「やって」、「先生のフィードバックを受ける」という部分を、

「全部できていないから」

「まだもうちょっとしてから」

と渋る子がいます。

言い訳が多いと、できることやできるようになることも少なくなってしまい、

やらないと、分析や改善点の提案もできません。

僕自身も、そういうところがあるので、行動量が少なくなることが多々ありますが、

この「できない」

と言っているときって、

「うまくできない」

という意味なのですよね。

とくに恵まれていたり、現状に満足していたりでやる必要性もなかったりすると、

「必要のないことでネガティブな思いをしたくない」と、チャレンジすることをやめてしまったりします。

すごく力があるし伸びてきている、いいチャレンジになるだろうから中学受験をやってみたらいいのいいのになと感じているけど本人はあまり乗り気でないという子と話していると、

この感覚の子が多いなと感じます。

「子どもたちは楽観主義を親から子ども時代に学ぶ」

というのは、学習性無力感やうつ病、ポジティブ心理学で有名なマーティン・セリグマン博士の言葉ですが、

いっしょにいる僕たち大人が、もっと楽しむ姿や挑戦していく姿、学んでいく姿を見せていかないとな〜と思う日々です^ ^

失敗はあまりしたくないものですが(笑)

10年目に入りました。

こんにちは。新留です。

2012年にRAKUTO箕面校を開校したのですが、

先日、10年目に入ったお祝いをしてもらいました。

素敵な空間でおいしいお肉を食べたのもいい思い出ですが、

その際に言われた、

「お疲れさま」

という言葉がすごくうれしかったです。

日頃、保護者さまに、

「できたことではなく、やったことを認めて、ほめてあげてあげてくださいね」

とお伝えしているのですが、その大事さを、身をもって実感した日でした。


よく先生たちにも気をつけるよう伝えていることですが、

「できたこと」をほめることって多いです。

もちろん、成果を認めてあげることは大事だし、

そのために、オリンピックにはメダルがあるし、

大会には賞金があったり、いろんな賞状があったりします。

でも、できたことをほめてばかりいると、

それは子どもにとって、

「私はできることを評価する人間だ(=できないことは評価しない)」

「できることがすばらしい(=できないことはダメなことだ)

というメッセージになります。

そうすると、

子どもは何かをしたいとか、できるようになりたいではなく、

認めてもらうため、ほめてもらうためにがんばるようになります。

自分のなかから出てくるものではなく、

外からのものを求めて行動するようになってしまいます。

そうすると、何かをもらえないとやらないようになったり、できることしかやらないようになってしまうのですね。

そして、できないことはすぐあきらめたり、最初からいろんな理屈をつけてやらない子になっていってしまいます。

勉強をする上でも、スポーツをする上でも、芸術的な才能を磨いていく上でも、

今より成長していくには、

できないことをできるようにしていくこと、できるようになるまで続けることが大事ですが、

その際に、

「難しい」「できない」「やらない」

というだけでなく、

自分ができないのを見られたくない、悟られたくないので、

「興味ない」「面白くない」

というようになってしまいます。


家事をしていて、

「今日は掃除きれいにできてるね」

「今日の料理はおいしいね」

と言われるときっとイラッとくると思うのですが(笑)

「いつも掃除ありがとう」

「忙しいのに料理つくってくれてありがとうね」

と言われると、きっと、ちょっとうれしい気持ちや、あったかい気持ちになると思います。

同じように、

できたことではなく、やったことを認めて、ほめてあげる。


そして、さらにいうと、

パフォーマンスを発揮するには、

ポジティブな言葉とネガティブな言葉の比率は、

最低でも「3:1」(ここ、テストに出ます)ということもわかっているので、

どんな割合だろう? ということも意識し、

ネガティブな空気ではなく、ポジティブな空気のなかで、

不安ではなく、安心のなかで、

心配ではなく、信頼のなかで、

のびのびと学んでいってもらえたらと思います。

大変なこともいっぱいあったし、至らない点もたくさんだったけれど、

僕らも、初心を忘れず、

これからも、少しずつ、

子どもたちとそのご家族を想い、必要なものを備え、いい教育を届けていきたいなと思いました。

10年目もよろしくお願いいたします。

才能は困る

こんにちは。新留です。

数年前、男友達4人でキャンプに行った時のこと。

夜、バーベキューや焚き火をしながら、最近のことや昔のことを話していました。

そこで子ども時代の話になり、一人の友達が、

「めっちゃ忘れ物とか多かったわ〜」

という話をしました。

「どんなん忘れたん?」

というと、いろんな忘れ物話が。

あまり忘れ物などをしないタイプだった(はずの)僕は、

お酒が入っているのもあり、いちいち笑っていました。

すると、

「いちばんやばかったのは、部活の最後の大会忘れたことやわ〜」

という衝撃の一言が。

一瞬、頭の中が、

「はっ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

という感じに(笑)

一気に酔いが覚めるくらい、

牛乳を口に含んで笑ってはいけないゲームをしていたら吹き出したくらい、

朝起きたら同級生が部屋にいたくらい(実際にあった)

びっくりしました。

それ、忘れる!?

聞いてみると、試合前にトイレかどこかに行こうとしたときに、ふと、アリジゴクか何かを発見したらしく、

「すげー」

と見入っていると、気付いたら、試合が終わっていたのだそう。

そんなん、ある!?

そのキャンプでは自分の今までの世界には全然なかったような衝撃的な話をいくつか聞いたのですが、

その「アリジゴクで最後の試合終わってた」話は、今でも思い出してにやにやしてしまう話の一つになっています。

さて、

そんな風に、まわりから見ると、

そんなことある!?

ありえないでしょ!?

というようなことって、けっこう才能だったりします。

「どうしてうまく切り替えができないんだろう?」

というのは、集中力があるってことだし、

「何でこんなに人間関係で悩むんだろう?」

というのは、共感力が高いってことでもあります。

「できれば人といるより一人でいたいな。人の多いところは苦手……」

というのは、内向性の高さでもあるし、

「難しく考えちゃって疲れる。もっとラクに生きたいのに」

というのは、論理的思考の強さだったりします。

才能って他とは違うところだったりするので、

変わってるな、ここ困るな、というのは、

あとで振り返ったり、使い方を変えたり、活かし方を学ぶことで才能にできたりするんですよね。

ちなみに、

その「アリジゴク」友達は会社を複数経営する社長だったりしますが、

その彼は、少し前に、発達障害の番組か何かを見たとき、

奥さんや家族に、

「おれ、これかもしれん……」

というと、

「そうやろ、自分では気づいてなかったん?」

と言われたそうです(笑)

才能って、自分では気づいていないことや、困っていることだったりもするんですよね。

でも、

それってまわりによって、環境によって、

おもしろいな〜とも、

困ったな〜ともなったります。

おもしろいな〜と思ってもらえる環境にいること。

それやったらこうしたらいいやんって思ってもらえる環境にいること。

理解してくれたり、尊重してくれたりする環境にいることが大事だったりするのかもしれないですね。

書いてあるものを見ればわかる

こんにちは。新留です。

今年の夏期講習も無事終わりました。

募集開始が遅かったにも関わらず、

1週間立たずにほとんどの講座が満席になり、キャンセル待ちでお申し込みくださる方もいたりと、本当にありがとうございました!

体力的に少しずつ受ける講座数を増やしていっている子が

「全部受けたかった!」

と言ってくれたり、

夏の機会に遠方から来てくださったりと、初めて参加してくれた子たちが、保護者さまに、

「ここなら入ってもいいで」

と言っているのを聞けたりとほっこりもさせていただきました(笑)

受験を控える6年生たちは朝から夜まで6時間、8時間勉強したり、終わった後にも質問するために残ったりと、本当によくがんばっていました。

一段階、二段階レベルアップしたなと感じる子たちも多く、うれしかったです。

先生たちも、疲れは感じながらも、子どもたちの反応でかなり元気をもらいました。

夏期講習の課題や復習だけでなく、問題集を5冊以上、10冊近く進めたりした子もいて、本当に頭が下がります。。。

ぜひ、がんばった子どもたちを褒めてあげて、自信にしてもらえたらと思います。

夏期講習が終わり、お盆休みに入る頃、目の前には10冊以上の問題集や添削の山が……提出してもらったあとは、こちらが応えていく番です(笑)

授業で会える時間、直接対話して学んでいける時間というのはそれほど多くないため、

子どもたちが技を磨き、上達し、力をつけていくためには、一人で練習する時間が必要です。

そして、技能を高めていくためには、

①目的を持って集中して練習し、

②フィードバックをもらい、

③それをもとに修正していく

ことが必要です。

「書くこととは、考えること」

とは『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』などの共著、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』などの著書もあるライターの古賀史健さんの言葉ですが、フィードバックをもらうには、「書くこと」が大切。

書いて、考えた後があるから、今、どこにいるかがわかり、次への課題が見つかります。

子どもたちには、国語の記述問題だけでなく、本文への書き込み、設問分析、作文、算数の考え方のメモなど、書き方を吸収し、どんどん書いていってもらいたいなと思います。

子どもたちが、できるできないではなく、考えるよう、これからもたくさん書くようにしていきたいなと思ったこの夏でした。

ご参加いただいたみなさま本当にありがとうございました!

夏季休暇のお知らせ

ホームページをご覧いただきありがとうございます。

RAKUTO箕面校は、

8月8日(日)から8月16日(月)まで、お休みとなっております。

その間、お電話など通じず、

また、いただいたメールの返信なども原則として8月17日(火)以降となりますが、ご了承くださいますようお願い申しあげます。

なお、休み期間中でも、体験授業のお申し込みなどは可能となっております。

お問い合わせフォーム」よりお申し込みください。

いつもありがとうございます。

RAKUTO箕面校

 

地理がおもしろく感じるお年頃

以前、京都でのこと。

今では全国に10店舗・1スタジオを展開しており、テレビへの出演や雑誌への連載なども持つ「天狼院書店」店主の三浦崇典さんとお話ししていたときに、

「学校の勉強って社会に出てすごく役立つんですよね」という話になりました。

三浦さん「ほうほう、例えば?」

新留「例えば、僕って小学校のとき地理に全然興味が持てなくて、なんでこんなのやるんだろう? って思ってたんですよ」

新留「でも、実際に、箕面って場所に教室をつくって、箕面ってどんな場所なんだろう? どんな歴史があり、どんなものが有名で、どれぐらいの人がいて、人口がどう変化しているんだろう? って調べてみたり、街を歩いてみて、どんな人が住んでいるんだろう? 人がどんな風に流れているんだろう? ってのをやってって、少しずつ、町のこと、町の人たちを知っていったんですけど……これって、学校の地理でやっていることと同じなんですよね。地理ってマーケティングと同じだな〜って思うんですよ」

三浦さん「おーなるほどね!」

今でも覚えているぐらいのことなのですが、

小学校3年生ぐらいの時、先生に、

「野菜や果物がどこで作られているか調べてきてね」

という宿題が出されました。

そのとき、特産品という概念がなかったのか、先生の質問の意図がわからなかったのですが、

みんなの前で発表するとき、

「畑」

って答えました。。。

大恥をかきましたね。。。ええ。。。

苦すぎる思い出です。。。

そんな風に、社会、とくに地理に関して、まったくと言っていいほど興味がなかったのですが(歴史は人間心理や人間ドラマだな〜と思っていたので好きでした)、

大人になり、実際に教室を運営していくなかで、地理ってものすごくおもしろいし、役に立つものだなと感じるようになりました。

きちんと意図さえつかんでやれば、学校でやった勉強って決してムダではなく、しっかり社会に出て役立つ力につながっているのだと感じるようになりました。

「国語」という教科は読解力や、論理力、共感力、伝達力を育む教科だし、

「算数」はイメージ力を鍛え、論理力を育み、物事を勘ではなく数字で正確につかむ力につながります。

「理科」は世の中や人の仕組みを学ぶことができ、実験を通して仮説思考も育むことができ、

「社会」は「地理」を通して日本や世界のことを知るだけでなく、マーケティング思考を育み、「歴史」では人間の行動心理や成功や失敗のパターン、マネジメントや戦略的思考を身につけることができます。

勉強のための勉強は楽しくないかもしれませんし、ときに、必要悪として学ばなくてはいけないこともあるかもしれませんが、

社会に出てどう役立つか、社会に出たときに学んだことがどうつながっていくか、ということをわかっていれば、

ムダな勉強なんてほとんどないんだなということを大人になってから、どんどん知るようになりました。

資格や学歴も大事だし、まだまだ見られますが、

資格や学歴があるから就職ができるわけではないし、昇進できるわけでもないでしょう。

ましてや、独立して、うまくいくわけでもないでしょう。

知識や技術があっても、知られなければ、選ばれることもないと思います。

面接や就職で自分を選んでもらうこと、昇進すること、独立してうまくいくこと……

全部、誰かに知られて、選ばれる必要があって、それってマーケティングなのですよね。

「地理」という科目を学ぶことを通して、

日本って国がどんな国なのか、どんな風に変わっていっているのか、を知るだけでなく、

身の回りのことに興味を持ち、世の中が現状どうなっているのか、これからどうなっていくのか、そして、そこではどんなことが必要になってくるのか、というマーケティング的な思考も身につけてもらいたいなと思っています。

今回の夏期講習の「社会」は、「関東地方」がテーマ。

オリンピック開催でまだまだ揺れているところではありますが、

どうして、東京が日本の中心なのか? 地形に秘密があるのか?

地形や気候、人口の統計データやグラフ、歴史など、様々な角度から、関東地方についてジオラマをつくりながら学んでいきます。

地形と気候、交通網と人口や産業、

つながりがわかるからおもしろくなり、おもしろくなるから、もっと知りたい! となっていってもらえたらと思います。

「地理っておもしろいな!」

「もっと日本のことについて知りたい!」

この講座を通じて、子どもたちにそんな風に感じていってもらえたらなと思っています。

工作が大好きな子だけでなく、地理っておもしろいの? 役に立つの? と思っている子もぜひ、参加してみてくださいね。

興味がある方、ご縁がある方といっしょに学べることを楽しみにしています^ ^

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今年の夏期講習「ジオラマ地理」講座は、

8/10,11の15:20-18:30の2日間で開催いたします。

来週より募集開始いたします!

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