「こうしたい」と現実のズレ

こんばんは。

新留です。

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A日程 理科満席、算数、作文残席わずか、

B日程 算数、社会残席わずか、

C日程 作文 残席わずかです

いい夏にしましょう^^

(いただいたご感想より)

・去年、受けてすごく為になったから今年も受けたいって言っています(作文)

・行ってよかった。学校で面積と体積ができるようになったと言ってました(算数)

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突然ですが、蕎麦が好きです。

時間がある時はお昼ご飯に蕎麦を食べたい人なのですが、

個人的に、以前から、お蕎麦屋さんで気になっていることがあります。

「なぜ、あたたかいお茶を出すのだろう?」

真冬ならまだしも、あたたかくなっても、最初にあたたかいお茶を出されることが多いのですよね。

年齢層的にあたたかいお茶の方が好まれる年代の方が多いからそうしているのか分かりませんが、

あたたかいお茶を飲みたいという気持ちが5年に1度くらいしかわかない民としては、

いつも冷たいお茶かお水にしてほしいな……と感じています。

こういう風になかなか自分の思っている通りにいかないことや、

お店側が「意図したこと」と相手が「受けとっていること」にズレがある時ってありますよね。

RAKUTO箕面校はただいま絶賛夏の面談中なのですが、

保護者さまと、そういう親が感じていることと、子供が受け取っていることの「ズレ」の話をすることも多いです。

そして、そのズレが原因で、家族仲が良くなくなったり、子どもの笑顔が減ったり、パフォーマンスが落ちたりすることもあるのですよね。

こんな話があります。

海外のマインドフルネスやウェルビーイング、パフォーマンスの最大化についての研究の第一人者である方が、日本企業の管理職向けのセミナーの中で、

「最近、考え方を変えたことはありますか?」

と質問したところ、一人の男性が手を挙げました。

聞いてみると、

その男性は趣味でバスケットボールチームのコーチをしていたそうなのですが、

ある時、チームから子どもたちがどんどんやめていったそう。

「何かおかしい……」

そう思っていたところに奥さまから痛い言葉がありました。

「あなたって最悪のコーチね。怒鳴ってばかりいて……楽しくやらないと、子どもたちがついてくるわけないじゃない!」

その男性の指導はというと、

ミスした子を怒鳴り、恐怖を与えてがんばらせるという「昭和の指導方法」でした。

その結果、怒鳴られた子は怖がり、他の子たちも、それを見てバスケットボールを楽しめなくなってしまうという状況になっていたのでした。

「いいチームをつくり、試合で勝つ」という「意図」はよかったのですが、そこに伴っている「行動」がよくなかったのですね。

怒鳴っているのはわかっているのだけど、

なぜ、自分はそうなるのかがわからない……そんな状況だったそう。

そこで、専門家でもある講師といっしょに心のなかを見ていくと、

「自分が厳しい環境で育てられてきて」

「子どもは厳しく育てるものだ」

「厳しく育てるからこそ成長する」

という自分の「認識」のクセを見つけられたのだそう。

そして、そこから、

認識のクセを修正するため、自分のいつもの「行動」の流れを書き出し、

「意図」と「行動」を望む結果に合ったものに変えていったそうなのです。

その結果、どうなったか。

チームの雰囲気はよくなり、成績もアップ。

その男性もフラストレーションから解放されたのだそう。

この男性のように、

こうしたいという「意図」と実際にやっている「行動」がズレているときってあります。

勉強でも、

うまくいっていないときというのは、大抵、本当は「選択」をし、少ないものに「集中」してやらなくてはいけないのに、

うまくいかないときほど、不安で行動を増やす方にしていったりします。

でも、不安で選んだものって、大抵、本来の意図からズレているものだったりしますし、

不安でやっていることってパフォーマンスも良くないのですよね。

パフォーマンスを発揮したい場合、

ポジティブな感情とネガティブな感情の割合は「3:1」以上が良いというのがわかっています。

ポジティブの割合が「3」を下回ると、「停滞」や「失敗」のサイクルが回りだすということがわかっているのですよね。

きっと、

「お家での割合ってどれぐらいだと思いますか?」

と聞かれたと想像すると、

「うむ……!?」

と微妙な空気になったりする方もいらっしゃるでしょう(笑)

僕もそうですが、「昭和」の世代って、ネガティブ比が高いのですよね(笑)

ジャンプ世代などもあるのか、気合とか根性とかが好きだったりします。

でも、子どもたちは「平成」生まれであったり、下手をすると、「令和」生まれなのですよね。

そして、

30年、40年前というのは心理学も、脳科学も全然研究が進んでいなかったり、

下手をすると、そんなことを考えたことすらなかったような時代だったりします。

今やられている学習法なども、その時代からほとんど変わっていなかったりします。

なので、

僕らの「認識」自体を、最新の研究結果を踏まえ、「平成」「令和」へと、アップデートしていかないといけないのですよね。

なんだか上手くいかないなというとき、

「意図」と「行動」にズレがあるとき。

そもそもの「認識」が昔、自分がされたことに引っ張られたままになっていないか。

昔から、そういうものだとされてきたものからアップデートされず、そのままになっていないか。

定期的にチェックしてみるのもいいかもしれませんね。

もうすぐ夏休みですが、

いい夏になりますように^^

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A日程 理科満席、算数、作文残席わずか、

B日程 算数、社会残席わずか、

C日程 作文 残席わずかです

いい夏にしましょう^^

(いただいたご感想より)

・去年、受けてすごく為になったから今年も受けたいって言っています(作文)

・行ってよかった。学校で面積と体積ができるようになったと言ってました(算数)

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家族のしあわせにつながる教育って?

DSC00838

以前、広島の「家族の幸せが育まれる家づくり」や「子どもの才能を輝かせる家づくり」をされている八納啓造さんの勉強会で学ばせていただいたとき、興味深い話を聞きました。

家づくりで最初にするのは、
「この家を手に入れることで、どんなしあわせを手に入れたいかを明確にすること」なんだそう。

しっかりとお話を聞き、家族にとって、いちばん大事なことを明確にしてから、設計し、風水などのエッセンスなども取り入れ、家を建てられるとおっしゃるのです。

世の中には、いろんな情報やノウハウがあふれていますが、そのいちばん大切な部分を明確にしないと、情報に踊らされ、あれもこれもとなってしまうというのです。

そのお話を聞いたとき、教育も同じだなと思いました。

幼児教育の是非や脳の発達のこと、モンテッソーリやシュタイナーなどの教育法、中学受験はしたほうがいいのか、中高一貫校がいいのか、どの学習塾がいいのか、どの習い事をしたらいいのか。心理学や脳科学、カウンセリング、コーチング…。

たくさんの情報や手法がありますが、こどもにどんな人生を送ってもらいたいのか、どんな家族でありたいのか、その部分が明確でないと、情報やまわりの空気に踊らされてしまいます。
また、あれもこれもと習い事を足しているうちに、こどもの余裕がなくなり、息切れしてしまったり、逆に創造力などが育まれるのを阻んでしまいます。

保護者さまから、
「この前、こどもがすごく笑顔で帰ってきたんです!」
というお話を聞かせていただきました。

聞いてみると、こどもが「大好きな友達ができた!」と言っていたそう。
「テストでいい点が取れた」
「ニガテだった教科がわかるようになった」

そういうのもうれしいですが、こどもたちにとってホントにうれしいのは、

「勉強のおもしろさに気づいた」
「すごく充実した時間が増えた」
「友達ができた」

というようなことなんだろうなと感じます。

こどもの笑顔を見られて、保護者さまも喜んでいらっしゃいました。
保護者さまとお話していると、いろんな希望はあるかと思いますが、こどもの喜んだ顔やたのしそうにしている顔を見るのが、親御さんにとって、最高のしあわせなんだなといつも感動します。

今日は授業では、延長の連続。

1年生の男の子がニヤニヤしながら算数を満喫していて延長、1年生の女の子が以前にやった歴史の復習をやりたいということで延長となり、お迎えのお母さまたちは「はやく!」「えっ、なにやってるの!?」と困惑。

でも、怒っているというより、「まあ、しょうがないか」という感じなんですよね。

こどもたちは本能で生きているので、言ってもなかなか止まれません(笑)
寒いので延長は控えたいところですが、こどもたちがたくさんのうれしいことを経験し、それが家族みんなのしあわせにつながり、しあわせの輪が広がっていけばいいなと思います。

素敵な週末になりますように!

写真は体感算数の時間、ニヤニヤしながら1年生の男の子が図形に名づけた「トイレ」。お母さまウケはもちろんよくなかったです(笑)