読売テレビかんさい情報ネットten.さんで放送されました。

少し前ですが、読売テレビ夕方の番組『かんさい情報ネットten.』さんにて、G20とからめてRAKUTOで子どもたちがプランクトンについて学ぶ様子が放送されました。

当日、子どもたちは「テレビ!テレビ!」と大はしゃぎ。

その日から、映ったクラスの子たちの保護者さま、他の曜日の保護者さま、そして、それ以外にも以前通ってくださっていた卒業生の保護者さまなど、たくさんの方に「見たよ!」「録画したよ!」といわれたり、メールをいただいたりして、うれしかったです。

放送後、他の曜日の子たちからは「今日はテレビ来ないの!?」というアピールがたくさんでした(笑)

ただ、いちばんの大きな反響はというと、「20歳」と偽っていた先生の正しい年齢が公共の電波で暴露されたこと…

翌週の子どもたちは教室に入った瞬間から「○○歳!」「○○歳!」と連呼。

「詰めが甘かった…!!」

と先生は悔やんでおりました(笑)

そして、子どもたちがにぎやかすぎて、教室でのインタビューも全カットに(笑)

……何はともあれ、盛り上がり、いま世界で実際に起こっていることを知り、何か未来について考えるきっかけになったのかなと思い、よかったです。

そして、番組内で円広志さんが「教育を通して子どもたちに伝えていっているのがすばらしい」とおっしゃってくださり、本当にありがたかったです。

わたくしめはというと、当日、授業に出ていたり、映りに行こうとする他のクラスの子たちを食い止めるため扉の前に立ちふさがっていたりで、いらしていただいたレポーターやカメラマンさん、ADさんなどには軽く挨拶をしただけ。

ご挨拶いただき、名刺をいただいたレポーターの中村和可奈さんのお姿をあとでインターネットでじっくり拝見し、当日のじぶんの振る舞いを激しく後悔いたしました…

反省をいかし、次はしっかり拝める準備をしたいと思います。

ご協力いただいたみなさま、うれしいご連絡をくださったみなさま、ありがとうございました!

なぜ小さい頃は学習スピードが速かったのか?

「うちの子、何だかふつうになってきていて…小さいときはもっとおもしろい子だったんですけどね…」

「子どもの頃はいろんなことに興味を持ってたし、どんどんチャレンジしてたんですけど…」

 

体験授業などの後、保護者さまとお話をしていると、そんなご相談を受けるときがあります。

 

小さい頃って、ほんとにいろんなことに興味を持って、夢中になってやって、どんどん成長して、ひょっとして、うちの子って天才…!? なんて思うことがあったります。

 

でも、小学校に入り、少したってくると、だんだん、おとなしくなってきて、あんなにいろんなことに興味を持って、どんどんチャレンジしていた子が、枠のなかに入ってしまったようになり、何だか成長速度も遅くなっているような気がする…そう感じられる方もいるんですね。

 

良かれと思って、いいと感じた環境に入れてあげたりしたのに、そんな風になったのでは、いったい、どうして!? という気持ちになってしまうのもわかります。

 

小学校に入った途端に「ふつう」になってしまう。

 

そこには理由があるのですね。

 

数年前、『フォトリーディング』で有名な、NLP(神経言語プログラミング)と加速学習の世界的権威であるポール・R・シーリィ博士が来日したとき言っていたのが、

 

「子どもはみんな天才だというが、学校に入る前、みんなが自然にやっていた学び方が『加速学習』のエッセンスだ」

 

ということでした。

 

学校に入る前、子どもたちには、「これがやりたい!」という『高い動機づけ』があり、そこには、「がんばって!」「すごい!」「そんなこともできるようになったの!?」というような、お母さんたち家族含め、まわりからの『温かいサポート』がありました。

 

『失敗はなく』、ただ、今回はうまくいかなかったという結果があるだけ。どんどん『行動することで学び』、さらには、「こうやったらいいよ」「こういうところがよくなったよ」という『すばやいフィードバック』がありました。いろんなところを『冒険』し、たのしく新しい世界を『探検』していました。

 

それが、子どもが天才であり、すごい成長速度だった理由なんだよという話でした。

 

子どもたちは、脳に合った学び方をしていたから、大人が驚くようなスピードで学び、吸収し、成長していっていたのですね。

 

「脳に合った学び方」をし、何より、主体は「学習者である子ども自身」でした。

 

ところが、学校に入ると、主体は学校になってしまいます。(クラスのような「集団」だと、そうなるしかないのですが)そして、元々、持っていた能力や才能が活かされなくなっていってしまうのですね。

 

学習を加速させるには、「脳機能をベースにした」「学習者が中心の」学び方に戻していくことが大事。

 

そのためには、まず、効果的に学習できる心理状態をつくることが大切です。

 

キリッとした環境がいいと感じられるかもしれませんが、脳波が緊張し、批判的で、理性が強く働いているような状態では、学習は効果的に進みません。いっぱい笑って、助け合って、体を使って、発表して、聞いて…そういう状態が理想。遊んでいるような状態でこそ、学びは加速します。

 

じゃあ、そんな状態をどうやってつくるのか。

 

覚えておいてほしい目安が「3対1」。

 

別名、「ロサダライン」ともいわれますが、ポジティブな感情とネガティブな感情の割合が「3対1」以上だと、パフォーマンスが上がるということが、心理学者のマルシェル・ロサダの研究によりわかっています。「1.15対1」だった職場が、みんなで努力し、「3.56対1」になるようにした結果、業績は40%も上がったそうです。理想は、「6対1」といわれています。

 

脳というのは、「幸せ」を感じると、セロトニンやドーパミンといった化学物質が分泌されて、気分が上がるだけでなく、視野は広がり、学習機能がアップします。ポジティブな感情の状態だと、外に関心がいき、質問も生まれやすくなります。そして、ネガティブな感情というのは、ポジティブな感情よりも強く感じるものなので、その数倍もポジティブな感情を多く感じていないと、悪影響を消すことができないのですね。多くの人は「2対1」ほど。うつ病の人などは「1対1以上」といわれています。

 

子どもたちのポジティブな感情とネガティブな感情の割合が「3:1」以上になるような環境にあるのか? 普段かけている言葉がけ、かけられている言葉がけは、どちらの感情を感じるようなものなのか?

 

どうも伸び悩んでいるな…と感じた時、よかったら、環境をチェックするための参考にしてもらえたらなと思います。

 

言葉がけ以外にも、

  • テレビなどの「メディア」にふれる時間を減らす
  • 休みを増やす

なども有効です。

(メディアは「こうするのがふつう」「そうでないと足りていない」という暗黙の偏見を刷り込み、休みがない状態はポジティブな感情を感じにくくしてしまいます)

 

子どもたちも、そして、保護者さま自身も、じぶんにやさしくなり、本来の力を思い出し、どんどん才能を発揮できるようになりますように!

 

(にいどめ)

習い事でいっぱいなのにうまくいっていない子、予定に余裕があるのにうまくいっている子

こんにちは。にいどめです。

 

春休みになりましたね。

新しい学年を前に充実した時間を過ごされていますか?

 

先日、子どもたちに、

 

「どう、春休み楽しんでる?」

 

と聞くと、

 

「習い事で忙しい〜」

 

と返って来ました。

 

宿題で「こんなことを家で調べて来てね」というと、

 

「忙しくて調べる時間とか、宿題やる時間とかないわ〜」

 

と返って来ます。

 

学校があるときに忙しい〜といっていて、

休みに入っても忙しい〜といっている……

ふだん学校に使っている8時間近くの時間が空くはずなのに忙しいとは……

 

大人でいうと、毎日、朝から終電まで残業続き。

週末も持ち帰り仕事をしていて、クタクタなのにやることは減っていない……さらに成果も出ていない……ような状況。

 

逆に、ある子に、

 

「どう、春休み楽しんでる?」

 

と聞くと、

 

「友達と遊ぶのに忙しいわ〜昨日も友達泊まりに来てて夜中まで遊んでたから眠い〜」

 

と返って来ました。

 

やりたいことではない習い事で忙しい子と、やりたいことがいっぱいで遊ぶのに忙しい子。

 

でも、じつは、授業中の理解度や成績などを見ても、うまくいっているのは後者の子なのですね。

 

ちがいは何なのでしょうか?

 

いろんな要素があるのですが、いちばんは、「自分に合っているやり方でやっていない」といことです。

 

「実写版ドラえもん」をつくりたいと思ったとき、ジャイアン役を高橋一生さんにやらせてはいけないように、どんなに才能や魅力があっても、自分に合ったものじゃないとうまくいかないのですね。

 

「テストで100点取りたい!」と思っても、この「合っているやり方」にはいろんなタイプがあります。

 

例えば、「写真や図などのイメージで学ぶ子」。

 

こういう子は、イメージが描ければ描けるほど、どんどん覚えられます。

 

たくさんの写真や図を見たり、覚えたいことを図や絵にしてみたり、マインドマップでカラフルに整理したり、物としてつくってみたりすると、楽しいし覚えられます。

 

想像したり、絵にしたり、自分でイメージが描ければ、理解できます。直感的に物事を考えたりするので、頭の中に絵が描けたり、イメージがわけば、何でわかったの!? というくらい早く問題を解けたりすることもあります。

 

 

ほかには「理屈を考えながら段階的に学ぶ子」がいます。

 

こういう子は、分析や分類をして、整理すればするほど覚えられます。

 

「なぜ、そうなるのか、そうなったのか?」に興味があるので、分析して仮説を立てたり、難しいものを暗号のように解読したり、複雑に見えた物が法則のように整理されるのが楽しいのですね。

 

逆に、難しいものがわかったあと、できるようになるための練習段階になると作業的な感じがして、途端にやる気がなくなったりもします。

 

難しいものほど、ワクワクしてくるタイプです。

 

 

「人とのやりとりのなかで学ぶ子」もいます。

 

こういう子は、イメージや理屈がどうとかではなく、人がすべて。

 

先生との相性が良かったり、いっしょに学ぶ仲間が好きだったりすると気持ちよくできるし、みんなのためにもがんばりたい! いっしょに目標を達成したい! とものすごく努力したりします。

 

グループ学習が好きですし、発表したり、意見をディスカッションすることも好き。質問も多いです。

 

逆に、嫌いな先生が担当だったり、いっしょにいる仲間や友達との関係がうまくいかなかったりすると、わかりやすく、ものすごーくパフォーマンスが下がります(笑)

 

チーム戦などで、じぶんが早くできて、仲間に教えてあげればチームとしてうまくいくとしても、嫌いな人だったら、答えとかも絶対に見せません(笑)

 

こういう子には、いい人間関係の場を用意してあげることが大事です。

 

 

そして、「リズムで学ぶ子」もいます。

 

こういう子は、学ぶ際に、そこにリズムを感じられることが大事。

 

学ぶときの音にこだわってみたり、覚えるものを語呂合わせにしてみたり、覚えたいものを歌にしてみたり、歌や音楽の形でインプットしてみたり、音読も抑揚をつけてしてみるなど、学ぶ際にリズムを感じられたり、抑揚など波があると、のっていけます。

 

逆に、先生が感情を込めずに淡々と授業をしていたりと、単調なものがダメ。

 

 

こんな感じで、実際は、いろんな要素が重なり合っていたり、各要素の強い、弱いはあるのですが、うまくいくための方法は、子どもによってちがうのですね。

 

みんな、その子にとって、大事になってくることや、パフォーマンスを左右するものがちがうので、じぶんのやり方ではない方法でやっても、ほんとうにうまくいきません。

 

お子さまはどんなタイプ、何に影響を受け、何をモチベーションにやっていますか?

 

成果は、「質×量」なので、量をかけるにも、まずは質から。

 

ぜひ、今から、じぶんに合ったやり方で「正しい努力」を重ねていってくださいね。

 

そ、ソファーが…!!

クリエイティブに生きているこどもたちがやっていること。

こんばんは。にいどめです。

今週も1週間が終わりましたね。

新しく入学してくれたこどもたちも、2週目で慣れたのか、笑顔や同じクラスになった子たちとのふれあいが見られています^ ^

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RAKUTOでは、カリキュラムが2月スタートなので、1月は年間カリキュラムの最終月。

ということで、難易度もアップ。

チャレンジしているのもそう簡単にはいかない難問ばかりです。

 

でも、こどもたちは「むずかしいー!!」と言いながらも、じっくりと粘り強く取り組み、いっぱいいっぱい考えていました!そして、どんどん興味の広がりも。

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1年生や2年生のみんな、歴史で伊藤博文さんの勉強をしていたとき、『初代内閣総理大臣』ということを知り、「じゃあ、今の総理大臣は?」と言い出した子からスタート。

「安倍さんだよ!」
「あっ、見たことある!」
「じゃあ、2代目は誰なんだろう!?」

と、歴代の総理大臣の調べ学習がスタート。

2代目から順番に97代目まで(笑)駆け足で見ていきました。

そのなかで、2回、3回と務めているひとを知ったり、政権の長いひとや短いひとがいることを知ったり、いろんな政党があることに気づいたり…。

なんで、そんなにやっているのが長いひとがいたり何回も務めるひとがいたりするんだろう??という疑問や興味がわきでていました。
(時代観や戦略、人間関係の活きたすばらしい勉強になります)

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地理で北海道について学んいるとき、「北海道は日本で一番広い都道府県なんだって~」という話が出ると、

地図絵本を見ながら地形や特産物について調べ始める子、
「日本で2番目に広い県はどこ?大阪は?広島は何番目??」となり、
「日本でいちばん長い川は信濃川なんだよー!」と言った子から広がりを見せ、

「2番目は?3番目は?、世界でいちばん長い川は?広い国は??」

と、どんどんと連想して調べていきました。

「学ぶことと遊ぶことはいっしょ」

それを、こどもたちが見事に体現してくれているな~とうれしくなりました^ ^

「97代は安倍さん、じゃあ、100何代目は…ふふふ、どめ君かな…」

と冗談でいうと、

「先生はずっとRAKUTOの先生でいてよ!」と言ってくれる子も。
(ありがとう!)

それだけ、こどもたちからは発想や興味がどんどんと出てくるので、毎回の授業で時間がいっぱいいっぱい。毎回が、ドラマのようです。

お迎えがあるので、時間通りに終わらせようとすると、

「延長してよ!!」とクレームが出たり、

時間通りに来てくださった保護者さまが「早く迎えに来ないで!」と怒られていて、

「あの、何だかすみません…」という気持ちになったり(笑)

ワクワク、ハラハラ、ドキドキな1週間。

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「目的はたくさん考えること、学ぶこと、手段は自由」

そうすると、こどもたちの自主性がどんどん育まれ、

ひとりで学ぶ子、みんなで協力して学ぶ子、

静かに考える子、わいわいとにぎやかに考える子、

文字で論理的に考える子、絵やイメージで直感的に考える子、

紙に描き平面的に考える子、ものをつくり立体的に考える子、

など、その子の個性や強みがどんどんと出て、また、他の子の考え方にふれ、さらに自分のやり方がブラッシュアップされたりなどするのがわかるんですよね。

心理学者のエドワード・L・デシさんは言います。

「人間には本来、新しいことややりがいを求める傾向や、自分の能力を広げ、発揮し、探求し、学ぶという傾向が備わっている」

「権威に頼る解決策では問題を悪化させることはあっても改善することはない」

これからも、自分の内面から出てくる気持ちややる気、自分が生まれ持った才能や気質を大事に、自分で考え、つくる、自由でクリエイティブな人生を歩んでいってもらえたらなと思います。

RAKUTOの新年度カリキュラムは2月からスタート。

2年間で6年分をインプットし、最高の未来につながるためのしっかりとした土台とセンス(脳の回路)づくりをしますが、もし、お子さまにクリエイティブな生き方をしてもらいたい、本当の賢さ、地頭を身につけてもらいたいという方はまずは体験授業にお申込みくださいね^ ^

すばらしい仲間、こどもたちといっしょにお待ちしております☆

素敵な新年のスタートになりますように!

(にいどめ)

今年もあの時期がやってきました。

こんばんは。にいどめです。

郵便局の前では、年賀はがきの販売、
文房具屋さんに行くと、「メリークリスマス」と「新年あけましておめでとう」のカード、
「RAKUTOでは、ハロウィンパーティーまだやってないのだけど…」と焦りますね。
(箕面は時差があるということにしています)

今日、箕面をウロウロとしていると、

「あっ、先生!」

という声が。

去年から、いつも春や夏、冬の特別講座に欠かさずご参加いただいている2年生の子のお母さま。

「今回の冬も行かせたいので、よろしくお願いしますー」とうれしい声が。

(余談ですが、いつも声をかけていただいたり、「先生見ましたよ~」と目撃情報などいただくとき、「重そうな荷物持ってましたね…」「自転車すごい勢いで漕いでましたね…」など、カッコよくない場面ばかりなのが気になっています。今日は、寒くて、鼻が垂れていました。バレていないことを祈っています)

毎回、RAKUTOに通ってくれている子のなかでも、クラスや曜日がちがうので知らなかったりではじめてな子、
ふだん通えないけど春・夏・冬の特別講座などには参加してくれる子、
たまたま、お友達などからRAKUTOのことを知ってくださり、この機会に参加してくれた子。

特別講座は、僕たちにとって、いろんな子のなかで、学校や学年を超えた素敵なつながりができるのが見られたり、成長を感じられたりする2日間です。
今年も、早くもそんな季節なんだな~としみじみ。

箕面校では、今回も、小学校の時期に学んでおきたい大切なこと、身につけたい力、つくっておくといい脳の回路を考慮し、開催。この冬は、いつもより多く、算数、国語、社会の3教科をやります^ ^

ただいま、心に残るもの、たのしいもの、充実したものにしようと、みんなでいろいろ準備中。

今回も、「えっ、2日分ですよね?」というような内容を、1時間でやったり(笑)濃くなりそう。

僕たちも、どんな出会いやつながりが生まれるかな、成長が見られるかな、と今からワクワクしています。
(手品などもやるので(算数の授業の一環で)、こどもたちからどんな尊敬の眼差しで見られるのか(それとも、バレバレや失敗で笑いやダメ出しの嵐を食らうのか)がたのしみです)

12月26日(金)、27日(土)の2日間、1月5日(月)、6日(火)の2日間で予定しておりますので、チェックしておいてくださいね!

写真は夏の講座より。今回はどんな笑顔が見られるかな?

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保護者さまから集中力についてご相談を受けたのでまとめてみると割と長くなってしまいました。

以前、保護者さまとお話ししているときに、

 

「先生が普段何気なく言ってるようなことをまとめて記事にしてください!」

 

とおっしゃっていただきました。

「わかりました!」と言いつつ、すっかり忘れており(すみません…)、先日ふと思い出し、ちょうど昨日、「集中力がないんです…」と別の保護者さまからご相談を受けたので、そこでお話したことをちょっとまとめてみようと思います。

 

こどもって集中の天才だと思うんですね、基本。

自分がおもしろいと感じたものはいつまでもやっていられる。

 

でも、やらなくちゃいけないもの(それらは大抵こどもにとっておもしろくないようにつくられている)はやらない。

 

やらされることがおもしろくないのが問題だと思うのですが、そういうわけにもいかない状況もあるかと思うので、普段、集中力をアップするためにお伝えしていることやこどもたちにやってもらっていることなど、ちょっとノウハウ的なものを3つ書いてみたいと思います。

 

 

1.時間を制限する

 

すごくカンタンです。

やらなくちゃいけないものなどがあるときはストップウォッチなどを使い、時間を制限し、やる。

昨日、保護者さまからは「以前、教えてもらったので25分で区切っています」と言われましたが、もっと短く、15分とかでいいのではないかなと思います。

やっているもののおもしろさにもよりますが、25分はなかなか持たないんじゃないかなと思います。

(逆に、こどもが夢中になっているときはトコトンやらせてあげるのが大事です。深い満足感と達成感を感じられます)

ポイントは、スキルとチャレンジ度のバランス。

何とかいけるか?と本人が感じるぐらいのレベルで調整してあげるといいと思います。

 

医学博士の築山節さんも、

「脳の基本回転数を上げるには、時間の制約が必要」とおっしゃっています。

 

 

2.時間割をつくる

 

時間割とは「何を」「いつ」「どこで」やるのかを決めちゃうということ。

「何時から何時まではどこどこでこれをやる」というのがあると自然にできたりしますよね(会社や学校などもそうです)。

すごくシンプルなものですが、実験によると、これをやるだけで達成率が2倍以上変わるそう。

僕も、「11時から、となりの駅のどこどこまで、走る」というのを決めてやっていますが、それをするだけで、10時までにはごはんを食べなくては…など、自然と計算などするのですね。

無意識でできるよう、自制心を節約できるような形をつくってあげることが大切です。

 

 

3.場所を整える

 

気が散らない環境をつくるということです。

たとえば、それは机の上を片づけるというようなことだったり、カーテンを閉めるということだったり、カンタンなことなのですが、こどもたちは好奇心いっぱいなのでいろんなことに興味を持ちます。

それはすばらしいことですが、集中するときはできるだけ環境はシンプルな方がいいです。視覚が強い子は目に見えるものに反応しやすいし、聴覚が強い子は音に敏感。

うちの子は…?と観察してみて、集中できる場所、集中する場所を用意してあげるのは大切かなと思います。

僕も授業中、1教科ごとに整理整頓について言っています。

 

これについて、アップルのジョブズやアインシュタイン、あとはワンピースの作者の尾田栄一郎など、天才の部屋は散らかっているが?という考えがありますが、これは「ちらかっている」というより、「アイデアやインスピレーションのタネがころがっている」と考えた方がいいのではないかなと思っています。

 

それに、このようなひとたちは環境に左右されないぐらいの自発性や自立性(自律性)、目的意識、情熱などが育っている、宿っているからそのような環境でも大丈夫なのだと思います。

 

そうでない場合(こどもの宿題などは大抵そうですよね)、大人側が集中できる環境を意図的につくってあげることが大事かと思います。

 

他にも、自分とこどもたちの感情を整えるや空間の広さなどもあったりしますが、すぐにできることではないと思うので、今回は割愛させていただきます。

 

最後に・・・

 

人が変わるには「考えを変える」「感情を変える」「環境を変える」の3つがあると思っているのですが、こどもの「考え」や「感情」を変えるより、「環境」を用意してあげるのがいちばんラクだと思います。

 

そして、集中は結局のところ個人差が大きいので、その子のリズムや特徴に合わせて用意してあげることが大事。

 

こどもたちがたのしいことやおもしろいことは何だろう?という意識を持ってあげる。

こどもたちが自分で選択できるよう(自分で選択すると責任が生まれます)、いろんな選択肢を大人や親が持ってあげる、そして、提案してあげる。

 

それが大事なんじゃないかなと思います。

 

集中力は意図的にかなりのレベルまでは上げられると思うので、よかったら、やってみてくださいね。

 

こういうのをお話するの大好き(書くのはね…毎日はね…)なので、どしどし聞いてくださいね。

 

ご意見やご感想などもいただけたら幸いです~。

 

(にいどめ)

こどもが学びたくなる場をつくろう

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「先生、あと5分、あと5分算数やろう!」
「いや~もうさすがにやりすぎやろ~」
「お願い!今日、計算ゲームで優勝したからそのご褒美に…」

木曜ステップクラスでは算数が人気。
8割ぐらい算数をやっているような気分の日も。

「RAKUTO来て、計算が得意になったり、できるようになったりで算数好きになったわ~」

6年生の男の子が言ってくれました。
といっても、遊んでいるうちに「好き」というスイッチが入り、回路ができ、自然にできるようになっただけなのですが(*^ ^*)

好きな子や得意な子が雰囲気を盛り上げてくれ、全体のモチベーションやレベルをグンと引き上げてくれる。
すごく和気あいあいとしていて、集中していて、見ていてしあわせな気持ちになる瞬間です。

そういう雰囲気をつくるために、少人数のグループ授業であることや、それぞれの子たちの好きなことや才能を見極めておくのが大事だなと感じます。

木曜日のみんなは、言語的知能や視覚的知能、対人的知能が活性化している子が多いので、
話したり、説明してもらったり、要約したり、ディスカッションしたり、教え合ったり、
マインドマップや落書きや図表を使って学んだりするのが得意。

今日は算数の時間、応用問題をそれぞれ1問ずつ、自分の考えた解き方をホワイトボードで説明することに…すると、みんなにスイッチが。

「先生、もう1問やってもいい?」
「さっきやってんから、ぼくに次この問題やらせてよ~」
「おー、その解き方おもしろいな~そんなん思いつかんかった!」
「説明が長いわ~簡単に言うと?」

とガヤガヤしながら、ツッコまれながら、みんな元気に説明してくれました(*^ ^*)

アイデアが豊富で、うまく整理でき、表現力が豊かな子が多いので、これからプレゼンなどで活躍していくのかな、なんて妄想も。

休憩時間と終わったあとは、5年生Sちゃんの最近ハマっているマジックのお披露目大会。

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いっぱい考えて、動いて、遊んで。

ほんとに今日もすばらしかったです☆

自分の好きに正直に、どんどん自分に合った学習スタイルと自信を身につけていってくれたらいいなと思います。

さあ、次はどんな才能がみんなから出てくるかな~とたのしみです(=v=)

応援される人になろう

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先日、リビングに載せてただいたこともあり、ありがたいことにこのところお問い合わせなどをよくいただいてます。

ご連絡を下さった保護者さまとお話をしているとき、

「どうしてRAKUTOに興味を持ってくださったんですか?」

と聞いてみたところ、

「興味を持ってホームページを見ていたら、こどものことをよく見て大事にしてくれるなっていうのを感じたのと、人間性を伸ばしてくれるなと感じたからです」

という声が。

人間性。

こどもたちには、自分の好きなことや得意なことを知り、磨き、才能や強みを活かして幸せに生きてほしいなと思っていますが、そのためには、自分を磨くだけでなく、応援される人であることが大事だと思い、そうなってもらえればいいなと思っています。

ひとりでできることは少ないし、誰かといっしょにやることで、できることは何倍にもなります。

そのために、大きくなってくるのが「人間性」かなと。

最近出た、『成功する子 失敗する子』(あんまりタイトルが好きじゃないのですが…)という本にも、

「いままで、世にいう「成功」の有無は、読み書き計算ができるなどの知能検査で測定できる「認知的スキル」によると思われ、長く受け入れられてきたが、ほんとうに重要なのは「気質」、やり抜く力、自制心、意欲、社会的知性、感謝の気持ち、オプティミズム、好奇心、などの「非認知的スキル」だ」

というようなことが書かれています。
(エリート教育の盛んなアメリカの本にこれが書かれていることがすごいなと思いました)

基本的に、こどもたちには、自分を制限せず、思いきり、自由に学ぶように、表現するように伝えていますが、

「ウソをつかない」

「約束を守る」

「大きな自慢話はしない」

「人のジャマをしない」

「ありがとうとごめんなさいをきちんと言う」

「目の前のことに集中する」

「まずは自分のアタマで考える」

などの、人と気持ちよくやっていくための基本的なルールだけは、守っていくようにしようねということはくり返し、くり返し伝えています。

(今日も、「ウソをつかない」という話を…)

きっと、みんなはこれからどんどん才能を伸ばし、活躍の場を広げていくのだから、だからこそ、その才能を活かせるように、応援されるような人になろうねと。

改めて、保護者さまから、人間性のことを言っていただき、ありがたいと同時に、身が引き締まり、
これからも、こどもたちの可能性を制限しないよう、芽をつぶさないようには気をつけながら、最低限のルールだけはしっかり守っていくように伝えていきたいなと思ったのでした。

ちなみに、今日、「ウソをつかない」という話をしていると、男の子が、

「でも、先生、時にはウソをついた方がいい時もあるよね~」と。

うーむ、鋭い…。

たしかに、みんながこれから大きくなり、彼女ができたとき、

「私のこと好き?」

と聞かれて、

「うーん…大島優子の次ぐらいに!」

とか言ったら、どつかれるか、泣かれるでしょう。

愛のあるウソ、人をしあわせにするウソは大切かも。

いっぱい試行錯誤して、学んでいってくれたらいいなと思います。

みんなが、たくさんの人に応援されるようになりますように!

写真は、小学3年生のマインドマップ。金子みすずさんの詩をセントラルイメージにしました☆

自分のすばらしさを思い出そう

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「夢が、なりたいものができた」

そんな言葉を聞かせていただきました。

どんなことが好き?
○○ちゃんの才能はこんなところだと思うよ!
こういう学び方が向いていると思うから活かしていこうね!

そういう話をしていての今日。

こどもはちょっと自信ありげで、誇らしげで、
お母さまもちょっと安心したような、喜びを感じているような雰囲気で、ほんとに素敵でした。
(前方の人間が1名半泣きだったことは想像に難くありません)

それが叶うかどうか、その夢を大人になっても追いつづけるかどうかではなく、いまやっていることがその最高の未来につながっているという実感。

自分のすばらしさに気づき、こどもたちが自分に少しでも自信を持てたということ。

こどものすばらしい点に光が当たり、保護者さまが安心や喜びを感じられたということ。

それが、何よりもうれしかったです。

目的が決まることにより、取ったらいい方法が見え始め、何をやったらいいのか、力をかけるべきところがどこなのかが明確になりはじめます。

そして、分散していた力が集まることにより、大きな変化へのエネルギーになります。

僕の夢がひとつ叶ったなと感じた日。ほんとにしあわせな1日でした。

これからも、こどもたち、保護者さまにすばらしさ、最高の未来をお伝えしていきたいなと思います。

写真は3年生のYくんと年長さんのTくんがいっしょにラクガキをしている様子。

今月は理科で「消化管」について学んでるので、描いたネズミにも消化管が…。
Yくん、教えてあげたり、手伝ってあげたり、遊びに誘ったり、かわいい弟ができたみたいですごくうれしそう!

愛ですね~。

好きなことと得意なことからはじめよう

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こどもたちの「好きなこと」や「得意なこと」、才能の部分をできるだけ伸ばしてあげたいなと思っています。

そして、こどもたちのアーティストやエンターテイナーなど、元々持っているキャラクター的な部分を大切に、
共感性や活発性、社交性などの固有の才能や強みの部分を活かし、
言語的知能や論理数学的知能、身体運動的知能などのそれぞれの得意な知能を使って伸ばしてあげられないかなと思い、「この子の才能はどこにあるんだろう…」と密かにじーっと見ています。

人を育てる天才である吉田松陰先生がやられていたことを見ていると、大きく3つのことを心がけていたことに気づきます。

①その人の才能と長所を伸ばすこと
②生徒を友として扱うなど対等性を大事にすること
③ざっくばらんな場をつくり助け合いを大事にすること

松陰さんは、人の才能や長所を見抜く天才だったんですね。

このところも面談をさせていただいていると、保護者さまから

「本当に算数ができなくて困ってるんです」
「まったく本を読まないんですが大丈夫でしょうか?」

など、「ニガテなものを何とか…」というご相談を受けますが、「もし、どっちかしか選べなかったり、時間がなかったりするなら得意なものを大事にしたほうがいいですよ」ということをお話しています。

「好きなこと」や「得意なこと」をまず大切に伸ばしてあげることが大事。

好きなこと、得意なことをどこまで伸ばせるかが勝負。
欠点や短所にはできるだけ触れない。

これは人を育てることについて、経営コンサルティング会社で有名な船井総研の船井幸雄さんがおっしゃっていたことですが、その理由は、

①ニガテなものを直すのには時間がかかる。それに直してもマイナスをゼロにしただけ
②キライなものにかけるエネルギーは少ない
③好きなこと、得意なことが生まれてきた使命

だからなんだそう。

そして何よりも気になるのは、キライなものを何とかしようとエネルギーをかけ続けることで、他がマイナスの影響を受け、全体のエネルギーが少なくなることです。

また、集中力がないというのは、好奇心が豊かということだったり、のんびりしているというのはまわりを癒やす才能があるということだったり、考えないというのは積極性や行動力があるということだったり、一見、欠点に見えることが、ひょっとしたら、その子の「才能」なのかもしれないません。

『愛は脳を活性化する』という本にも、

「脳は意欲で働くのである。われわれは、人から受け入れられ、人からわかってもらうことで意欲が上がり、知が働くように作られている」

とあります。

まずは意欲を感じるものからスタートすることが大切。

こどもたちの才能や好きを大事に、自分は受け入れられているな~と感じてもらい、意欲を引き出し、伸ばしていってあげられたらなと思います。

それに、小学生の「好きじゃない」は今まで学んだやり方がおもしろくないものだったり、教えてもらった先生が好きじゃないだったりするので、すぐに「好き」に変わったりもします(^v^)

また、そういう変わる瞬間がたのしいんですよね。
新しく参加のこどもたちも増えてきて、さらに、いろんな才能のぶつかり合い、開花がみられるのがたのしみです☆

写真は1年生のNちゃんのマインドマップ。「タイトルまちがえた~(泣)」と悲しんでいましたが、見ていてワクワクする作品です♪