新年のご挨拶

あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い申し上げます。

新年はこどもたちから届いた年賀状から。

かわいい写真にニヤッとしたり、誤字脱字にクスッとしたり、難しい漢字はまだ書けないけど一生懸命書こうと、ぜんぶひらがなで書かれたものを見てウルっときたり。

今年もすばらしいこどもたち、素敵な保護者さま方のおかげでいいスタートがきれそうです。
本当にありがとうございます。

この年末年始。2013年を振り返り、2014年をいったいどんな1年にしようかなとずっと書き出していました(書き出し方はもちろんアレで)

そして、今年を象徴する言葉は何だろうと出てきたシンプルなキーワード、『信』。

こどもたちの最高の姿、可能性、未来を信じ、
また、保護者さまとの信頼関係を育んでいこうと。

こどもたちが一見、問題に見えることをしたり、集中できたりしないときには、何か隠れている原因があるはずで、その目の前に起こっている現象の奥にあるものに耳を澄ませようと、そして、最高の未来につながるプロセスをしっかりと歩んでいるんだということを信頼していこうと。

教育は、学校や塾だけで行うものではありません。保護者さまといっしょに協力して行うものです。
人間的に信頼できるひとでなかったら、能力的に信用できるひとでなかったら、大切なお子さまを安心して任せられません。
保護者さまの信頼、信用に値する人間であるために学びつづけようと。

また、教育はこどもがしあわせになるため、家族がしあわせになるためにある、ということを信じつづけようと。

今年も、こどもたちが創造性やチャレンジ精神、集中力を発揮し、どんどん学べるよう、安全基地となる場をつくりたいと思います。

こどもたちにとっての『第2の家』になれるように。

そして、

「どんな石や大理石の塊の中にも美しい像があり、不要な部分を取り除いていくだけで内にある芸術作品が姿を現す」といったミケランジェロのように、
こどもたちの最高の姿、才能が現れるよう、不要な部分を取ってあげたい、

身分や年齢、経歴などで分け隔てることなく、「ともに学びましょう」といった吉田松陰先生のように、こどもたちといっしょに、こどもたちに負けないくらい学びつづけたいと思います。

みなさまにとって、最高の年になりますように。

今年も一年よろしくお願いいたします!

RAKUTO箕面校
新留裕介

冬の特別講座のお知らせ

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「江戸時代の数学レベルは世界一だった!・・その理由をひも解くたのしい和算」

江戸時代、数学は娯楽でした。

殿様から農民の子まで、歩いて何キロも数学を習いに行き、有名な数学者が来ると聞けば行列が。

そう、まるで人気のアーティストの歌を聞きに行くように。

数学書がベストセラーになり、大人たちやこどもが、問題を出し合い、神社には問題を書いた絵馬が。

そう、強いキャラクターを育て対戦するゲームのような存在だったのです。

そして、その当時の日本は数学レベルが世界一。

RAKUTO箕面校では、冬の特別講座として、そんな数学のおもしろさに触れ、公式に頼らない、考える力をつける授業を開催します。

こどもに考えるおもしろさに目覚めてほしい、考える力をつけてほしいと願う方のご参加をお待ちしております。

 

【当日扱う予定のテーマ】

□謎解きやパズル感覚でつるかめ算や油分け算、旅人算などについて学ぶ

□頭をやわらかく。裁ち合わせや盗人かくしなどの知恵あそび

□オリジナル算額づくり(希望者はコンクールに応募も!)

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「こどもの頃に教えて欲しかった!情報処理⇒情報編集⇒表現力をみんなで高めるオリンピック壁新聞」

先日、5年生の女の子が学校で

「すーばらしーいですね~」

と絶賛されたと報告してくれました(モノマネ付きで)。

国語の時間に、自分でしっかりと仮説を立て意見を発表し、理由も述べることができたからなんだそう。

「これから大事なのは、「情報処理力」と「情報編集力」」

義務教育初の民間人校長として、杉並区立和田中学校の校長に就任。[よのなか]科の普及に尽力されている藤原和博さんがおっしゃっていた言葉ですが、これからは、情報を集め整理するだけでなく、それを組み合わせて新しいものをつくったり、ひとに伝わるように整理する力が大切になります。

RAKUTO箕面校では冬の特別講座として、1年の最後にこれらの力をトレーニング!

前回、東京で行われた1964年のオリンピックについて学び、マインドマップを使い整理、時代がどう変化したのかをとらえ、そこから2020年の未来を想像し、最後は伝わるように、壁新聞の形にまとめます。

文章の基本である5W1Hや接続詞の使い方、比較の仕方など、文の書き方についてもトレーニング!

こどもに学ぶ力や表現力をつけてほしいと願うみなさまのご参加をお待ちしております。

【当日扱う予定のテーマ】

□1964年のオリンピックと当時の世の中について学ぶ

□短冊パズルを使って短い文章づくりの練習!

□型はめ作文を使って記事風文章づくりに挑戦!

□マインドマップを使って文章構成を学ぶ

□比較の仕方と因果関係について学ぶ

□マインドマップを使って発想力のトレーニング!

□未来を想像!

□学んだことを使って壁新聞まとめ

 

【対象学年】

小学校全学年

※各学年などにより、達成のゴールが変わってくるためどの学年のお子さまでも受講できます

※いろんな学年の子が、学び合い、教え合うことで深く理解するだけでなく、伝える力、聞く力も育まれます。

【日程】

日程:12月26日(木)、27(金)

(午前)和算10:00~12:10(2時間×2日間)

(午後)作文13:30~15:40(2時間×2日間)

【場所】

小野原多世代地域交流センター

【受講料】

1教科

12,600円(10,500円)+教材費1,050円→13,650円(11,550円)

※()内は通塾生料金となっております

※2教科同時受講の場合1,000円割引

2教科の受講料26,300円(22,100円)

【お申込み方法】

①お電話にて

0120-485-899(しあわせなこをはぐくむ)

②ホームページよりメールにて(件名に『冬の特別講座』とご記入ください)

家族のしあわせにつながる教育って?

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以前、広島の「家族の幸せが育まれる家づくり」や「子どもの才能を輝かせる家づくり」をされている八納啓造さんの勉強会で学ばせていただいたとき、興味深い話を聞きました。

家づくりで最初にするのは、
「この家を手に入れることで、どんなしあわせを手に入れたいかを明確にすること」なんだそう。

しっかりとお話を聞き、家族にとって、いちばん大事なことを明確にしてから、設計し、風水などのエッセンスなども取り入れ、家を建てられるとおっしゃるのです。

世の中には、いろんな情報やノウハウがあふれていますが、そのいちばん大切な部分を明確にしないと、情報に踊らされ、あれもこれもとなってしまうというのです。

そのお話を聞いたとき、教育も同じだなと思いました。

幼児教育の是非や脳の発達のこと、モンテッソーリやシュタイナーなどの教育法、中学受験はしたほうがいいのか、中高一貫校がいいのか、どの学習塾がいいのか、どの習い事をしたらいいのか。心理学や脳科学、カウンセリング、コーチング…。

たくさんの情報や手法がありますが、こどもにどんな人生を送ってもらいたいのか、どんな家族でありたいのか、その部分が明確でないと、情報やまわりの空気に踊らされてしまいます。
また、あれもこれもと習い事を足しているうちに、こどもの余裕がなくなり、息切れしてしまったり、逆に創造力などが育まれるのを阻んでしまいます。

保護者さまから、
「この前、こどもがすごく笑顔で帰ってきたんです!」
というお話を聞かせていただきました。

聞いてみると、こどもが「大好きな友達ができた!」と言っていたそう。
「テストでいい点が取れた」
「ニガテだった教科がわかるようになった」

そういうのもうれしいですが、こどもたちにとってホントにうれしいのは、

「勉強のおもしろさに気づいた」
「すごく充実した時間が増えた」
「友達ができた」

というようなことなんだろうなと感じます。

こどもの笑顔を見られて、保護者さまも喜んでいらっしゃいました。
保護者さまとお話していると、いろんな希望はあるかと思いますが、こどもの喜んだ顔やたのしそうにしている顔を見るのが、親御さんにとって、最高のしあわせなんだなといつも感動します。

今日は授業では、延長の連続。

1年生の男の子がニヤニヤしながら算数を満喫していて延長、1年生の女の子が以前にやった歴史の復習をやりたいということで延長となり、お迎えのお母さまたちは「はやく!」「えっ、なにやってるの!?」と困惑。

でも、怒っているというより、「まあ、しょうがないか」という感じなんですよね。

こどもたちは本能で生きているので、言ってもなかなか止まれません(笑)
寒いので延長は控えたいところですが、こどもたちがたくさんのうれしいことを経験し、それが家族みんなのしあわせにつながり、しあわせの輪が広がっていけばいいなと思います。

素敵な週末になりますように!

写真は体感算数の時間、ニヤニヤしながら1年生の男の子が図形に名づけた「トイレ」。お母さまウケはもちろんよくなかったです(笑)

こどもの才能の見つけ方。

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「言葉に対して真摯であろう」

僕の大好きな方が以前おっしゃっていたこの言葉は、僕の人生に大きな影響を与えつづけてくれています。
この言葉で、自分はあまり話をするのが上手ではないし、思ってもいないことを言うと言葉の力が弱まる気がするので言いたくない。
だから、その分、言葉を大事にしよう、本当に思ったことだけを言うようにしようと決めました。

こどもたちと遊んでいると、

「どめ君はどうして本気でやるの?大人はみんな何かするよと言っても口先だけだったりするでしょ?それに何かしてあげるのだって、結局は見返りを最初から期待してのことだったりするし」

ということを言われました。

(んっ?いきなり、どうしたんだ??)
と思いつつも、

「そんなことないよ。口先だけなのはみんなじゃないし、それは偏った見方だと思うよ。見返りなく、本気で誰かのことを応援している人も知っているよ。僕がこども相手でも本気でやるのは、手加減するのは失礼だと思うし、こどもだからって下に見たくないから」

と言いました。

すると、

「たしかに、どめ君はいつも本気で向き合うよね。こども扱いしないし、大人っぽくない」

と言う言葉が。

…どうやら、ほめてくれているようです。不器用ですが(笑)

その子は、何だかちょこちょこと(変化球で)ほめてくれて、その度に、その不器用さにクスッとなり、そのやさしい気持ちに心がほわっとあったかくなります。

すごく繊細で、ピュア。

才能はイビツさで、うまく表現できずにいると本人は不満を感じます。

また、まわりから見ると、不思議に見えたり、ネガティブに見えたりで、あまり認めてもらえることがなかったりします。

すごく繊細な子は、感じていることが多い分、うまく表現できなかったりすると、不満がたまりやすかったり、イライラしたりして、まわりに理解されず、表現するのをあきらめたりも。

でも、その高い感じる力や共感能力は、アーティストの才能だったり、カウンセラーの才能だったりします。うまく表現できずためこんでいた分、表現する方法や出し方を知ると、爆発的に開花したり、伸びたりもします。

波がある分、ハマったときの力は強く、力の使い方を知ると、すばらしい才能になります。

才能は誰かに見つけてもらえると現れるという側面が。

また、天才と言われる人は、天才と言われるまで続けている。通称「1万時間の法則」というものがありますが、こどもたちが、「よし、自分はこれを大事にしていこう!」、そんなふうに思えるものを一つでも見つけられるよう、「大丈夫、自分はこれでいいんだ」、そんなふうに思えるようサポートできたらなと思った出来事でした。
たくさんの人にそのすばらしい才能が届きますように (*^ ^*)

写真は算数の時間にかいたマインドマップ。6年生の男の子、算数、国語のマインドマップでスイッチが入り、アーティスト性を存分に発揮していました♪

ダメ出しをしたくなる理由。

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調子がいい日、悪い日。
気持ちがノッテいる日、なんだかノラない日。
いろんな日があります。

ほとんどの場合、体調や感情によるものですが、みんな自分が何を感じているのかなんて気をかけずに日々を過ごしています。

授業中、
「前はできてたのにな…」
「あれ!?これ簡単だよ!?」
「集中力がないな…」
「なんで、やらないんだろう?」

と感じることがありました。
視野が狭くなり、口調や態度が厳しくなっているのにも気づきます。
それに伴い、全体の集中力はますます低下。

「いったい、どうすれば…」

少し息を抜き、自分のなかで起きていることを冷静に見ました。

すると、予定していた通り授業をうまくやりたい自分、ちゃんとしたい自分、良いところを見せたい自分がいることに気がつきました。

そこには、自分の思い通りにならないことへの不安、まわりからどう思われるかという自信のなさ、なんでできるのにやらないんだよという悲しみなどの感情が。

それらを噛みしめ、集中できていないなと感じる子に、「どうしたの?」と聞くと、

「今日、学校でこんなことがあったんだ」
「いま、すごく不安で集中できないんだ」

というような答えやメッセージが返ってきました。

自分のなかで起きていたことに気づき、少し落ち着き、こどもたちのすばらしい点にフォーカスを当てると、高速リスニングに何回も挑戦していたり、問題を解けないまでも試行錯誤していたり、いつもより何倍も気合の入ったマインドマップをかいていたりと、たくさんのいい点が見つかります。

できていないように見えたのは、ほんの一部を切り取ったに過ぎませんでした。

終わったあと、毎回、新しいことを学ぶのをすごくたのしみにしている子に「今日はあまり進まずにごめんね」と言うと、「いいよー。それより先生、いつ塾に遊びに行っていい??」という返事が。

スカッとさわやかにゆるす子に、
「こどもたちは先生、先生って言ってるけど、ほんとこっちが学ばせてもらっているな。たくさんの愛をもらっているな」
と感じました。

「まわりは鏡、自分の持っているものを鏡のように見せてくれているんだよ」

と心理学では言いますが、こどもたちはほんとにすごくピュアで、澄んだ鏡なので、自分の持っているものをきれいに見せてくれます。

自分のなかにある感情や痛みは、感じ尽くすと消えていきますが、何か見えるたび、しっかり感じて、解放してあげての連続です。

こどもたちには、考えるだけでなく、しっかりと自分の感じていることに意識を払ってもらい、本音の部分を話すことを大事にしてもらっていますが、みんな本音で話すので、すぐに仲良くなります。それも、深く。

心でつながると、絆が生まれるんですね。

今日は、学校のちがう、ケンカ友達であり、おたがいに気になる男の子同士が、いっしょに冬に遊ぶ約束なんかをしたり、保護者さまのたくさんの情熱や愛にふれられたりと、なんだかたくさん心のつながりを感じた1日でした(*^ ^*)

勉強だけでなく、たくさんのつながりをRAKUTOで感じてもらえたらなと思います。

写真は2年生の男の子のかいた『天気』のマインドマップ。この自由な心、大切に育んでいきたいです。

スラムダンクから学ぶ成功する練習の法則。

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小学生のとき、スラムダンクの影響でバスケットボールにはまり、毎日ゴールが見えなくなるまでシュートを打っていました。

3Pシュートが得意な登場人物に憧れ、遠くからシュートが入る気持ちよさに取りつかれ、足が遅く、背も高くないのもありシュートを得意にしようと思い、そればかり何千回も練習していましたが、その練習方法はどうやら理にかなっていたようです。

今年出た『成功する練習の法則』という、ベストセラーの本のなかに、成功する練習の方法とは、

①反復練習を大切にすること
②無意識にできるようになるまで徹底すること
③得意分野を見つけて磨きをかけること

とあります。

当時の自分は、「ヒザを使って、ボールは高く」(スラムダンクから学んだ)というシンプルなことを意識し、ひたすらシュートを打っていましたが、結果、かなりの確率で入るようになり、ボールが手を離れたときに「あっ、これは入った」「あっ、これは入らない」というのもわかるようになりました。

中学年以降のクラスでは、速読を使い本を読む練習をしますが、速読もバスケのシュートと同じだなと感じます。

速読というのは「スキル」。練習すればするほど精度が上がり、速いだけでなく、頭に入り、深く読めるようになります。

今日は、授業中、速読の話になり、1つひとつの工程を丁寧に、やっていこうという話に。

RAKUTOでは、ちょっと変わった「ビジョン速読」というオリジナルの速読法を用いているのですが、しっかりと練習をし、身につくと、「書かれている内容が映像で浮かぶ」というおもしろいことになります。こどもの方が、素直で、脳のこともあり、習得も早いです(僕は残念ながら、ほとんど映像で見えた経験がありません…)。

話しているうちに、5年生の女の子は、
「その映像が見たい!」
「他の校舎の子たちがどんどんできているそうで負けたくない!」
ということでやる気に。
いまでもちょこちょこやってるけど、もっとお家とか学校でも積極的にやってみる!と言い、意気揚々と帰っていきました。

外側からのご褒美に釣られてや、やらされる感ではなく、自分の内側、ワクワク感からでるモチベーションは強く、長続きします。

ちょっと興味のわいてきた子のこれからの学び、速く読んだりじっくり読んだり、自由自在に読書をたのしむ喜ぶ顔がたのしみです☆

ちなみに、一時期おもしろいように入ったシュート。中学生になり、バスケットゴールの高さが変わると、全然入らなくなりました。「記憶は同一対象に限る」(勉強するなら同じ参考書や問題集で)。運動も同じなのですね…(´・_・`)

バスケがしたいです。ではでは。

写真は先日、年長さんの男の子がホワイトボードにクモの巣をカラフルに描き、裏を「ハロー♪」と言いながら手を振り駆け抜けた風景。かわいすぎました(笑)

自由にできるスキマをつくる。

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高校生、中学生、小学生と、順番にいろんな年代の子たちと関わってきて気づいたことがあります。

いまの小学生は「忙しい」ということです。

毎日、塾やお稽古があるというのは普通。1日に習い事が2つということもあります。大人で言うと、終業まで働いたあと、勉強会やお稽古に通っている状態でしょうか。

こどもが大好きなことをしているのであればいいのですが、ムリしてがんばっていることばかりなのであれば、それは創造性を育むことにはマイナスに働いている可能性があります。

時間に追われていると、創造性を発揮する余裕が持てません。創造性を発揮するには、感情的に安心できる空間や、時間的、空間的な自由が必要だからです。

大人だと、
「ちょっと心がざわざわしているから、ゆっくりお茶でも飲みに行こう」
「気分をリフレッシュしたいな。海でも見に行こう」
ということもできますが、こどもは大人の協力がないとできないこともたくさんです。

学校では時間割、帰ったら塾、次は…と、時間に追われ、考える時間や感じる時間がないと、次第に、自分が何が大好きなのか、何がしたいのかもわからなくなってしまいます。

また、こどもはすぐに集中するわけではなく、大抵は、少し時間がたってからノッテきます。

時間が決まっていると、ノッテきて、「さあ、これから」というときに次の時間、止めということになったりしますが、そのノッテきた状態、フローを妨害されると、意識的に悪いことをしたり、それが続くと、大人になり自主性が乏しい、決断力や忍耐力が弱い、自信がない、というような状態になるという可能性もあります。

こどもたちを見ていると、来てすぐ遊んだり、絵を描いたり、のんびり寝っころがったり、「先生聞いて~」とお話をしてきたり、置いてあるパズルや折り紙で遊んだり、と様々。

忙しいなかから気分をリフレッシュする、そのちょっとしたスキマ。最初の解放の時間を大切にしています。

そこでリフレッシュしてできた余裕が、そのあとの創造性の発揮や集中力につながります。今日は、最初はのんびりムードだった1年生の男の子が後半に変化。

マインドマップを自分のペースで黙々とかきすすめ、延長しても全部をかき終えたいと、残ってやり終えました。お母さんが外にお迎えに来ていても、他の子が休憩に入っていても、気になっていない様子。

最後は「ふ~」とやり終え、作品をつくりあげたアーティストのように終了。

元気に「またね~!!」と手を振り、帰っていきました。

しっかり忙しいなかでも、自分のペースを保っています。

帰り、ちがう保護者さまとお話ししていると、1年生の女の子が「メリハリ―!」と叫んでいましたが、ほんとにそうだよね~とうなずいてしまいました。

いっぱい学んで、いっぱい考えて、いっぱい遊んで。

これからも、自分のなかにある大好きや才能を大切に、のびのびと育んでいってもらいたいなと思います。

写真は1年生の男の子のマインドマップ。5年生で習う『天気』についてかわいくまとめました♪

 

学びを助け合える友達を持つ。

以前、尊敬する方から「仕事はチームでやればいいんだよ」という考え方を聞いたとき、目からうろこが落ちました。

たしかに、仕事もプライベートも充実した方たちを観察してみると、自分の得意なことを活かし、協力して、最高のものをつくりあげています。

そこで疑問がわきました。

「あれ?でも、こどもの世界で求められているのは、協力ではなく競争。ひとりでいい点を取ることだな。ぜんぜん違う」

たのしそうに学び、どんどん伸びる子は、競争するより協力した方がいいことを体感で知っています。

授業で大事にしている、みんなで協力して考える、アイデアを出し合う、解く、というプロセス。

算数の問題などをやっていると、最初は「よし、勝った!」「負けた…」という子もいますが、慣れてくると、不思議と、自分のペースでどんどんやる子や、「どうやったの?教えて!」という教え合いが発生。協力する、高め合うという意識が芽生えてきます。

教える、説明するということは、一つ上の抽象度が必要とされる行為なので、教える方は考える力が鍛えられ、教えられる方も理解しようとし、考える力が鍛えられています。

今日も、こどもたちは難しい問題に協力して考えることに挑戦。「こうじゃない?」「なんで?」など教え合い。

また、マインドマップをかいているときにも、

「先生、そこの枝、逆の方がわかりやすいと思う~」
「ここのところ、字じゃなくて、絵にしてもいい~?」

など、たくさんのアイデアが。

もちろん、OK!

「どうやったらわかりやすいか?」
「どうやったら伝わりやすいか?」
「どうやったら見た目がきれいか?」

ステップの授業は、毎回がミニPDCA(Plan,Do,Check,Action)をグルグルと回しているよう。
マインドマップという思考ツールを使って、考える力のトレーニングをしています。

そして、その協力を通して、ちがうものも。

高学年の男の子や女の子だと、照れくささなどもあるものだと思いますが、いっしょに学ぶうちに、「○○くん」、「△△ちゃん」と名前で呼び合うようになりました(*^ ^*)

時々、照れてちがう呼び名に戻っているときもありますが(それがまたかわいい)すごく素敵な光景。

今日の最後にも、今週からスタートした宮沢賢治さんの文章を読んだことのある子と知らない子の間で、

「最後教えてあげようか~?」「いや!言わないで!」
「じゃあ、ちょっとだけ教えようか~?」「いや!…でも、ちょっとだけ…」

と、言いたい男の子、知りたい女の子の駆け引きが。たのしそう♪

これからも、協力を大事に学びを深め、それぞれの輝きを増していきますように☆

写真は、5年生のSちゃんの『太陽』に関するマインドマップ。自分で考えて、絵をたくさん取り入れるなど、工夫がいっぱいです(*^ v ^*)

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みんなできるようになりたいと思っている。

先週より今週、今週より来週、こどもたちは毎回、成長しています。

寒さの厳しかった今日も、こどもたちは風邪をひいたり、風邪気味だったにもかかわらず、みんな元気に授業へ。学校は休んだけど、塾は来たという子も(笑)

算数でやってきてね~と言っていた調べ学習(今回は身の回りにある「かさ」の単位を見つけてくる)もいっぱいやって来て、誇らしげに発表してくれました☆

しかし、授業中には、楽しい時間や集中している時間だけじゃなく、イライラしたり、集中できない時間も。
せっかく楽しくいっていたのに~なんてことも起こります。楽しい時間や集中した時間だけを願ったりもしますが、なかなか現実はそうはいきません。

でも、あとで振り返ると、こんな発見があったな、こどもたちのこんな成長が見られたなという風に感じます。

今日は「○○のせいで集中できない!」ということで、途中からこどもたちが口論に。
トラブルは成長する絶好のチャンスだと思っているので、まずはそれぞれが意見やどうしたいのかを言い合うのを見守り、出てきたアイデア通り、席替えなどを実行。やってみての感想などを話し合いました。

「どうしたいのか、どんな自分たちになりたいのか」

それを見つけ、トライ&エラーで学んでいってくれています。

「何かを学ぶためには体験する以外によい方法はない」とは、アインシュタインの言葉ですが、聞いて、言われて直すのではなく、自分たちで体験し、考え、学んでいってくれています。

「百聞は一見にしかず、百見は一体験に如かず」

僕の大好きな言葉ですが、こどもたちが、全部をたのしみ、たくさんの学びと思い出を得ていってくれるといいなと思います。

最後、教室に残った2人は、
「ほな、4日後!」
「それじゃあ、土曜日に遊びに行くね~」

と言ってそれぞれ帰宅。

※注、2人は同じことを言っています。(別々に帰ったので、おたがい、相手がそんなことを言っていることは知らず)

「散々、口論していたのにかわいいな~どれだけ仲良いねん!」と思わず心のなかでつっこんだ火曜日でした。

表面的なイライラした部分や、感情を感じないようにしていた部分から、情熱へと火がついてきたこどもたち。これからがたのしみです。

写真は、たくさんのドラマがあった11月ですが、それを乗り越え、「歴代ナンバー2!」と3年生のYくんが自画自賛した足利義政のマインドマップ。すごい☆

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学ぶことは愉しい。考えることはさらに愉しい。

どんどん伸びていくなと感じる子の特徴は、勉強をたのしむ天才だということです。
算数でも、理科でも、国語でも、社会でも、どんな教科でも、たのしんでいます。
難しいとかできないとか含め、たのしんでいます。

難しいのははじめてやったから、できないのはまだできないだけと考えているので、何度でも挑戦し、最終的にはできるようになります。
みんな得意なものはちがうし、他の子ができていて自分はできていないとしても、それは自分が他の子に比べて劣っているのとはちがうということをわかっているので、人と比べて落ち込むこともありません。

RAKUTOに来てくれて1年になる女の子。元々、勉強はキライじゃなかったけれど、いまではほんとに勉強が好きなんだなと感じ、ぐんぐん伸びている子の一人。いつも笑顔で登場し、どの教科もたのしんでいます。遊ぶときは遊び、食べるときは食べ、そして、帰るときは投げキッス(笑)

算数は、3年生くらいでも難しいと感じるような考える問題をやっていますが、お家に帰って、お母さんといっしょにもう1回やってみたり、ノートに書き写したりしているそう。それだけじゃなく、テキストを学校にも持っていっていたそう。

学ぶおもしろさに目覚めたら、あとはどんどん自分でアンテナを広げ、学んでいってくれるので、積み重なりで、知らないうちに大きく変わってくんですね。

今日も、日本の湾についての勉強をしているとき、歌詞に出てきたものを当てっこクイズ。

「宮城ケーンには?」
「せんだいワーン!」
「しずおかケーンには?」
「するがワーン!」

とノリノリで叫んでいました(*^ ^*)

終わったあとは、お友達といっしょに走り回り、また来週ねー!と言いながら、アメちゃんを手に、元気に帰っていきました。

「学ぶことは愉しい。考えることはさらに愉しい」

とは、「キリンさんが好きです。でも、ゾウさんの方がもっと好きです」のパクリではなく、

フィールズ賞を受賞された、広中平祐さんの言葉。

学ぶこと、考えることが大好きなこどもたちが増えますように!

写真は国語のマインドマップ。「これも撮って~」とHちゃんお気に入りの1枚。魚の子どもが凍っている水面に頭をぶつけて痛いと言っております(笑)

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