イメージは感謝の正拳突き

こんにちは。

新留です。

昨日の続きです。

低学年のうちにベースとなる「記憶力」や「イメージ力」を育てつつ数字にふれる機会をつくり、

算数脳を鍛えるために「量のイメージ」や「図形のイメージ」をつくっていったら、次はスキルを身につけていく段階です。

算数(数学)はセンスという感じがしたり、頭が良いから算数(数学)ができるという感じがするかもしれませんが、

オリンピックなどトップレベルの、これは努力でどうにかなるという次元ではない、というようなことを除けば、

実際はできるかどうかは「技術が身についているかどうか」ということがほとんどです。

そして、自転車に乗る(技術)は練習すれば、

正しいやり方で、できるようになるまで練習すれば身につくように、技術というのはやり方があり、正しいやり方で、必要な量をやれば、できるようになります。

「頭がいい」というのは、左脳の前頭前野がよく働く人と言われていますが、そこがよく働く人は、たくさん考えることができ、判断力が高く、物事の処理が早かったり、アイデアがたくさん出たりするようです。

でも、それと、普通に学校でやるようなことができたり、中学受験で必要とされるような算数(数学)ができるというのは別だったりします。

(教室に子どもを通わせてくださっている有名受験塾のトップの先生によると、灘などに入る子の上位の子たちの算数の力は6年生の夏以降などは異次元レベルだったりするようですが……!!)

算数(数学)が苦手というとき、それは単に覚えていることが少なかったり、使える技術が少なかったりするだけなので、

できるようになると思って(これ、けっこう大事です)、

正しく(回路をつくるために「ゆっくり」ということでもあります)練習していってくださいね。

イメージはハンターハンターのネテロの感謝の正拳突きです。(一部にしか伝わらない)

授業中にウォーミングアップのための計算ゲームをしていても、強くなる子は勝てなかった時も他の子の考え方を聞き、

「なるほど、そうやればいいのか〜」

「そんなやり方もあるのか〜」

とパターンを覚えていっています。

逆に、なかなか伸びていかない子は他の考え方を聞いていません(笑)

ステップクラス以降は、授業中に「考え方」の練習をしていきますが、

まだまだ焦らなくていいので、考え方を定着させるためのお家に帰ってからの「復習(覚える)」と「練習(自分で使えるようになる)」のサイクル、時間割をつくっていってもらえたらと思います^^

高学年の子が技術を身につけていくためにやってほしいことについて、あともう少し書きたいなと思うので、次回に続きます。

休憩中や終わった後とは打って変わって真剣……!!

大きいか、小さいか

こんにちは。

新留です。

子どもたちを見ていると、勉強や学ぶことに対する「マインドセット」というのが、意欲や成長に大きく関わるというのをひしひしと感じます。

嫌いだ、苦手だ、という意識があると、やってみようとも思わないし、できるようになるとも思っていないので、実は少しずつ成長しているのに気づかなかったりします。

まだ(完璧には)できていなかったり、他の子(得意な子)と比べてしまって自分はできないと思ってしまったりするのですね。

たしかに、嫌いな人や苦手な人を好きになる努力のような対人(ひと)の場合は、かけたエネルギーの割にそれほど得るものが多くなかったりするので、

そんな修行のようなことはしなくていいのでは、と思いますが(僕は昔、心理学を学んでいたときにたくさんこれをやっていました、、、苦笑)、

「学ぶ」ということに関しては、ずっと続くものだし、制限をかけてしまうのはもったいないことだな、と感じます。

勉強に関してもいろんなアレルギーのようなものはありますが、

特に「算数アレルギー」みたいなものは、高学年になると、なかなか強かったりするので、解きほぐしていくのに時間がかかったりします。

でも、算数を苦手と感じている子を見かけますが、そもそも算数(数学)ができる人ってどういう人なのでしょう?

計算が早い子?

文章題ができる子?

図形問題でひらめく子?

そして、才能っていうものはあったり、関係あるのか?

2014年のK. Fazioらの研究によって、数字の大小をイメージできたり、どっちが多いか少ないかがわかることと、算数(数学)の成績に関係があるということがわかりました。

算数(数学)の得意な子は、数の大小をイメージできたり、計算を見た目で解いたりすることができるのですね。

たとえば、2つの分数を見たときにどっちが大きいのか、床に散らばったボールやおはじきを見たときにどの色がいちばん多いのか、などが何となくわかったりします。

キンダークラスやホップクラスでたくさん物を使って学ぶのも、

お家で学ぶときに「時間はかかるかもしれませんが、物を使った勉強をしてください」とお伝えしているのも、

「どれだけ量感があるか」が大事で、とくに低学年の時期は、イメージ力を育むのに適した時期だからなのですね。

もちろん、中学年、高学年になると学び方というのは変わってきますが、

まずは身の回りにあふれている数字に興味を持ち、数字を見て、慣れ、数字を使って計算ゲームなどをし、数字と仲良くなり、量の大小をイメージできるようになっていってくださいね。

次回は、中学年以降の話について書いてみようと思います^^

輪ゴム業者さんではないようです