夏に何をするのか?

こんにちは。

新留です。

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A日程 理科、算数満席、作文残席2

B日程 算数、理科残席2、社会残席1

C日程 理科残席あり、作文満席です。

中学受験を予定している方は、今回、算数、理科を受けてみてくださいね。

(いただいたご感想より)

・読み方が身についたのか、すごい変わりました(5年生国語)

・実際に作ったことがあるからか、図形はすぐにわかるみたいです(算数)

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いよいよ夏休みが始まりましたね。

駆け込みでの夏期講習のお申し込みも多く、

なかなか賑やかな夏になりそうで今から楽しみです。

夏休みに入り、時間の余裕ができたからか、子どもたちからいい笑顔が見られていています。

自分自身を振り返ってみると、夏休みって退屈だ〜と思っていたことが多いような気がしますが、

いまの子たちって忙しかったりしますよね。

受験生になると、なかなかそうは言ってもいられなくなったりしますが(RAKUTOの子たちは受験生でもまだまだ余裕がありそうですが笑)、

まとまったお休みでも、生活リズムを崩さず、たっぷり寝て、

暑さに気をつけ外で遊んだり、旅行に行ったり、勉強したりしながら、充実した夏にしていてくださいね。

RAKUTOに通う保護者さまにはそれぞれの夏の過ごし方の話などをお伝えしていますが、

「この夏、何をしたらいいかな?」

という場合、読書の夏などはいかがでしょうか?

読書をしても、直接、読解力がつくわけではなかったりしますが、

言葉を知ったり、

物語にどっぷり浸かって、いろんな感情を味わったり、想像したり。

それって、すごく豊かな体験です。

そして、読書というのは、直接的ではなくても、読解力や共感力、コミュニケーション力などにもつながっていきます。

語彙力のある人というのは、語彙をたくさん、くわしく、正確に知っている人ですが、そういう人って「物知り」なのですよね。

その上、そういう人は自分の詳しい分野について、マインドマップの幹と枝のように、何が上位にあり、下位にはどんなものがあるのか、というつながりができています。

サッカー好きな人は、

Jリーグやプレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、セリエAなど、各国にどんなリーグがあり、チームがあり、どんな選手がいて、どんな監督がいて、ということを知っています。

そして、そのサッカーへの興味をきっかけに、その国の地理や歴史に興味を持ったり、

ある選手を好きになって、雑誌を読んで、自伝を読んで、

ロール・モデルができたり、目標達成について知ったり、トレーニングや栄養摂取の大事さを知ったりするかもしれません。

「好奇心がない」と言われる子がいますが、

好奇心がないのではなく、そもそもの知識がない、少ない、ということも多いのですよね。

いろんなものにふれること、少しでもひっかかりが出たものをきっかけに広げていくことで好奇心がいっぱいになったり、探究心が出てきたりします。

趣味は長期記憶でもあり、残ります。

いろんな本を読んで、1つ語れる分野をつくったりできるようになるといいですね

そして、

「語彙力」がないと読めない、理解できないというのは当たり前ですが、それだけでなく、「語彙力」というのは感情のコントロールなどにも繋がってきます。

いろんな本を読んで、いろんな言葉を知って、いろんなことに興味を持つ。

教育者の齋藤孝さんが『語彙力こそが教養である』の中で、

「より多くの語彙を身につけることは手持ちの絵の具が増えるようなもの」

「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」

と書かれていましたが、

子どもたちがそんな見える世界が変わる夏になることを祈っています^^

牛若丸の絵!すばらしいです^^
「はだかの王さま」の絵。かわいくて癒されます。
ひどい落書き…!!笑

「こうしたい」と現実のズレ

こんばんは。

新留です。

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A日程 理科満席、算数、作文残席わずか、

B日程 算数、社会残席わずか、

C日程 作文 残席わずかです

いい夏にしましょう^^

(いただいたご感想より)

・去年、受けてすごく為になったから今年も受けたいって言っています(作文)

・行ってよかった。学校で面積と体積ができるようになったと言ってました(算数)

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突然ですが、蕎麦が好きです。

時間がある時はお昼ご飯に蕎麦を食べたい人なのですが、

個人的に、以前から、お蕎麦屋さんで気になっていることがあります。

「なぜ、あたたかいお茶を出すのだろう?」

真冬ならまだしも、あたたかくなっても、最初にあたたかいお茶を出されることが多いのですよね。

年齢層的にあたたかいお茶の方が好まれる年代の方が多いからそうしているのか分かりませんが、

あたたかいお茶を飲みたいという気持ちが5年に1度くらいしかわかない民としては、

いつも冷たいお茶かお水にしてほしいな……と感じています。

こういう風になかなか自分の思っている通りにいかないことや、

お店側が「意図したこと」と相手が「受けとっていること」にズレがある時ってありますよね。

RAKUTO箕面校はただいま絶賛夏の面談中なのですが、

保護者さまと、そういう親が感じていることと、子供が受け取っていることの「ズレ」の話をすることも多いです。

そして、そのズレが原因で、家族仲が良くなくなったり、子どもの笑顔が減ったり、パフォーマンスが落ちたりすることもあるのですよね。

こんな話があります。

海外のマインドフルネスやウェルビーイング、パフォーマンスの最大化についての研究の第一人者である方が、日本企業の管理職向けのセミナーの中で、

「最近、考え方を変えたことはありますか?」

と質問したところ、一人の男性が手を挙げました。

聞いてみると、

その男性は趣味でバスケットボールチームのコーチをしていたそうなのですが、

ある時、チームから子どもたちがどんどんやめていったそう。

「何かおかしい……」

そう思っていたところに奥さまから痛い言葉がありました。

「あなたって最悪のコーチね。怒鳴ってばかりいて……楽しくやらないと、子どもたちがついてくるわけないじゃない!」

その男性の指導はというと、

ミスした子を怒鳴り、恐怖を与えてがんばらせるという「昭和の指導方法」でした。

その結果、怒鳴られた子は怖がり、他の子たちも、それを見てバスケットボールを楽しめなくなってしまうという状況になっていたのでした。

「いいチームをつくり、試合で勝つ」という「意図」はよかったのですが、そこに伴っている「行動」がよくなかったのですね。

怒鳴っているのはわかっているのだけど、

なぜ、自分はそうなるのかがわからない……そんな状況だったそう。

そこで、専門家でもある講師といっしょに心のなかを見ていくと、

「自分が厳しい環境で育てられてきて」

「子どもは厳しく育てるものだ」

「厳しく育てるからこそ成長する」

という自分の「認識」のクセを見つけられたのだそう。

そして、そこから、

認識のクセを修正するため、自分のいつもの「行動」の流れを書き出し、

「意図」と「行動」を望む結果に合ったものに変えていったそうなのです。

その結果、どうなったか。

チームの雰囲気はよくなり、成績もアップ。

その男性もフラストレーションから解放されたのだそう。

この男性のように、

こうしたいという「意図」と実際にやっている「行動」がズレているときってあります。

勉強でも、

うまくいっていないときというのは、大抵、本当は「選択」をし、少ないものに「集中」してやらなくてはいけないのに、

うまくいかないときほど、不安で行動を増やす方にしていったりします。

でも、不安で選んだものって、大抵、本来の意図からズレているものだったりしますし、

不安でやっていることってパフォーマンスも良くないのですよね。

パフォーマンスを発揮したい場合、

ポジティブな感情とネガティブな感情の割合は「3:1」以上が良いというのがわかっています。

ポジティブの割合が「3」を下回ると、「停滞」や「失敗」のサイクルが回りだすということがわかっているのですよね。

きっと、

「お家での割合ってどれぐらいだと思いますか?」

と聞かれたと想像すると、

「うむ……!?」

と微妙な空気になったりする方もいらっしゃるでしょう(笑)

僕もそうですが、「昭和」の世代って、ネガティブ比が高いのですよね(笑)

ジャンプ世代などもあるのか、気合とか根性とかが好きだったりします。

でも、子どもたちは「平成」生まれであったり、下手をすると、「令和」生まれなのですよね。

そして、

30年、40年前というのは心理学も、脳科学も全然研究が進んでいなかったり、

下手をすると、そんなことを考えたことすらなかったような時代だったりします。

今やられている学習法なども、その時代からほとんど変わっていなかったりします。

なので、

僕らの「認識」自体を、最新の研究結果を踏まえ、「平成」「令和」へと、アップデートしていかないといけないのですよね。

なんだか上手くいかないなというとき、

「意図」と「行動」にズレがあるとき。

そもそもの「認識」が昔、自分がされたことに引っ張られたままになっていないか。

昔から、そういうものだとされてきたものからアップデートされず、そのままになっていないか。

定期的にチェックしてみるのもいいかもしれませんね。

もうすぐ夏休みですが、

いい夏になりますように^^

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A日程 理科満席、算数、作文残席わずか、

B日程 算数、社会残席わずか、

C日程 作文 残席わずかです

いい夏にしましょう^^

(いただいたご感想より)

・去年、受けてすごく為になったから今年も受けたいって言っています(作文)

・行ってよかった。学校で面積と体積ができるようになったと言ってました(算数)

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物理的な環境をチェックする

こんばんは。

新留です。

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A日程理科、算数、作文、B日程算数残席わずかです!

今回は算数、理科、作文、ジオラマ地理の4教科で開催いたします。

たくさんの学びのある夏にしましょう^^

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高学年になると自分のスマホを持っている子も増えてきます。

LINEができたり、ゲームができたり、漫画が読めたり、調べられたり、絵を描いたりも。

電車などに乗っていると、9割ぐらいの方がスマホを見ていたりすることを見ていても、

いろんなことができる分、使い方が本当に難しいなと思います。

(ふと、ポケベルというものがあったのを思い出しました…あれは何だったのでしょうか…)

大人でも、あれだけスマホに時間と集中力を奪われているのに、

子どもだと、さらに付き合い方が難しくなります。

子どもの学ぶ力を高めるためにも環境要因というものはとても大きいのですよね。

大人のように「カフェで集中してしよう」ということも一人ではできませんし、

「ちょっと集中力切れてきたな〜息抜きに図書館にでも行こうか〜」というのもなかなか難しかったりします。

大人の方で学びに適した環境を用意してあげる必要があったりします。

今の時期、気温や湿度なども大事ですが、

(勉強する際は冷房はつけていきましょう)

他に気をつけたいのは「音環境」と「視界のノイズ」、

そして、「スマホなどの電子機器」です。

楽しそうな音のする環境や、視界に気になるものが多い環境では、子どものただでさえ少ない注意力がより散漫になります。

高学年になるとスマホを持っている子も多くなり、それは今の時代的にしょうがない部分もありますが、

スマホなどの電子機器は「近くにある」というだけで集中力が削がれます。マナーモードにしておいてもです。

鳴ってもいないのに、振動してもいないのに、ふと、スマホを手に取ってしまうことってありますよね。

勉強をするときは、必ず「見えない」「さわれない」場所に置くようにしてくださいね。

そして、「道具」というのも大事です。

野球をやっている子には、

忘れ物をした際、

プロの選手が他の選手のバットとかグローブ使うと思う? という話をしたりしますが、

自分にとって使いやすいものを、同じ道具を使う、ということも大事だったりします。

環境面からのアプローチは地味ですが、効きます。

子どもの集中力などが気になった時、

「時間や集中力を奪っているものはないかな?」と、

「環境面からアプローチするところはないかな?」と、

よかったら、チェックしてみてくださいね^^

学びの環境。

こんにちは。

新留です。

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いよいよ夏期講習のご案内が始まりました!

今回は算数、理科、作文、ジオラマ地理の4教科で開催いたします。

たくさんの学びのある夏にしましょう^^

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先日のこと。

教室で「漢字検定」を実施したのですが、

終わった後、

子どもたちに、

「どうだった〜?」

と聞いていたところ、

ある子から、

「違った級を勉強してた!!!」

という衝撃の一言が飛び出しました(笑)

「やってしまったな〜」

と言っていましたが、

落ち込むこともなく、

「次も受けよう!!」

とやる気になっていました。

それを見て、

「あ〜すごくお家の環境がいいんだな〜」とほんわかしました。

子どもたちを見ていると、

失敗することを極端に嫌がる子がいます。

急いで消したり、

書き換えたり(バレバレなのですが笑)、

そもそも、自信がないときは書かなかったり。

でも、失敗ってするものなのですよね。

やってしまったときに笑い飛ばす。笑い飛ばせる環境。

これって、学ぶのにすごく大切な要素だったります。

失敗を恐れたり、失敗を隠そうとするのはその環境の心理的な安全性が低いことを示すサインです。

失敗というのは成長につきもので、

失敗することで次にうまくいかせるためのデータが得られます。

フィードバックやアドバイスが得られます。

考えた跡を残さない。

ごまかす。

書かない。

というのでは、次につなげるチャンスを逃してしまうことになるのですよね。

笑える環境。

笑い飛ばせる環境を作れるかどうかって、

子どもたちが学ぶ安心・安全な環境を作るために必須だと思っています。

そのためには大人がどんどん自分の失敗を笑いに変えていって、

子どもに「失敗してもいいんだ」と許可を出せるようにしてあげられるといいですよね。

僕などは雑談のとき失敗談だらけですね……

ええ……

今までにした失敗や、

それが今ではいい経験やいい思い出になっていること、

自分も今でも失敗しているし、

それがあって成長しているんだよということを伝えてあげらえたらなと思います。

「完璧でない」と認めることの謙虚さが場の心理的安全性をつくり、

子どもの自主性と笑顔の多い環境を引き出す。

もちろん、避けられる失敗は歓迎できませんし、

それをよくがんばったねと褒めてあげる必要もないのですが、

失敗って悪いものじゃないんだ、

失敗しながらやっていけばいいんだと感じられて、

笑顔の多い環境をつくってあげられたらいいなと思います^^

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いよいよ夏期講習のご案内が始まりました!

今回は算数、理科、作文、ジオラマ地理の4教科で開催いたします。

たくさんの学びのある夏にしましょう^^

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強みの伸びる環境

こんにちは。

新留です。

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今年も夏期講習を開講いたします。

今回は算数、理科、作文、ジオラマ地理の4教科、

日程は7月28、29日の2日間、8月8、9日の2日間、8月16日の1日集中講座の3日程で開催いたします。

(内部生には、別途、高学年向け講座があります)

ご案内は来週からとなります。

もう少々お待ちください^^

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先日のこと。

思考養成クラスでは1ヶ月のまとめとして「3分プレゼン」の時間がありました。

新聞の中から気になった記事について、読んで、まとめて、調べて、まとめ…したものを見せながら、内容について話しました。

しっかりまとめて練習もして話した子、

きれいにまとめたけど話すのに緊張した子、

まとめるのは間に合っていないのに、持ち前のプレゼン力で見事にまとめてきた子(笑)

それぞれの子がそれぞれの色を出していて、見ていて、思わず、ほんわかとした気持ちになりました^^

驚いたのはそこからのこと。

学習にはフィードバックが大事ですが、終わった後、

他の子たちの良かったところや、ここは改善したほうがいいかなと思うところ、

自分でも次回はこうするというのを書いていってもらったのですが、そこで子どもたちの手が止まりませんでした。

「良かったところ」の書く欄が小さいとクレームも来ました(笑)

裏にまで書き、

「もっと書く時間ちょうだい!」

と言われ、

自分の次回への改善点などもどんどん書いていっています。

子どもたちのやさしさと向上心に、こっそりと、ちょっと感動していました。

成長する環境というと、

ほとんどの人は「厳しい環境」というのを思い浮かべると思いますし、実際、厳しさは必要でもあります。

そして、

「続ける力」や「忍耐力」を身につけるためには「厳しい教育」が必要と思う人が多いと思いますが、

心理学の研究で、「思いやり」が大切ということがわかっています。

予定通りにできなくても落ち込まず、もう一度、トライ。

自分を責めるのにエネルギーを使うのではなく、次への小さな一歩にエネルギーを注ぐことが大事なのですね。

もちろん、「思いやる」というのは低い成果に甘んじるのでもなく、失敗をなかったことにするというのではなく、そこが難しいところでもあるのですが、

「やさしさ」というのは、強みを伸ばしていくためには必要だったりします。

子どもたちのやさしい気持ちにふれながら、

これからも、子どもたちがその良さを伸ばしていけるよう、輝きを失わないよう、やっていきたいなと思ったのでした^^

言葉の種類と増やし方

こんにちは。

新留です。

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今年も夏期講習を開講いたします。

今回は算数、理科、作文、ジオラマ地理の開催となります。

(内部生には、別途、高学年向け講座があります)

ご案内は来週からとなります。

もう少々お待ちください^^

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昨日のこと。

6年生の子たちが入試問題を解いた後の答え合わせのとき、

「これ見て!」

「これ部分点もらえるでしょ!?」

「もう1点ちょうだい〜!!」

と吠えていました(笑)

ステップクラスから少しずつ説明文や論説文を読んだり記述問題に取り組んでいき、

ジャンプクラスになると長い文章や記述問題にもどんどん挑戦していきます。

それは、もちろん読解力をつけるということもありますが、

読解力や思考力の元になる「語彙力」をつけていくためというのもあります。

物語文や小説を読むのは、「感情語」を知り、感情の強弱を覚えていくためにもいいのですが、

それだけだと、同じ系統のものを読むことも多く、なかなか知っている語や興味の世界が広がりませんし、精読力も磨かれません。

説明文や論説文は多くのものが論理的に書かれていて慣れれば読みやすいですし、知識も増やすことができるので、一石何鳥にもなったりします。

そして、読んで、答えを書くことで、

その子の「理解している言葉の数」や「使える言葉の数」、「考える力」がどれぐらいなのかがわかったりするのですよね。

なので、子どもたちには、

「書くことが考えることだよ〜ちょっとでもいいから書こう、そして、どんどん見てもらおう」

と伝えています。

そして、慣れてくると、

子どもたちはどんどん書いて見せてくれるようになります。

(それを見るのが楽しい時間だったります^^)

語彙には、見たり聞いたりして理解できる「理解語彙」と、書いたり話したりできる「使用語彙」があります。

見たり、聞いたり、話したりで「理解語彙」を増やすことはできますが、

「使用語彙」を増やすには、書くこと、作文が効果的なのですよね。

いろんな文章を読み、

異なるテーマにふれ、

いろんなテーマで答えを考えたり、

作文をすることで、

「あれって何て言うんだっけ……?」

「この使い方で合ってたっけ……?」

と考える機会や調べる機会が増え、「使用語彙」が増えていきます。

作文を書けない子って、長い文が書けなかったり、同じことを書いていたりするのですが、それは「使用語彙」が少ないからだったりします。

『天空の城ラピュタ』のシータのセリフに、

「いいまじないに力を与えるには、悪い言葉も知らなければいけないって、でも決して使うなって」

という言葉があります。

見える世界を豊かにするためにも、

伝える力を伸ばすためにも、子どもたちにはたくさんの読み、考え、書き、たくさんの語彙を身につけていってもらえたらなと思います^^

注意を払うものに注意する

こんにちは。

新留です。

先日のこと。

電車に乗っていると、隣に大学生ぐらいの男の子が座ってきました。

座ってすぐに本を取り出したので、

「大人でもスマホばかり見ている子が多いなか珍しいな〜」

と思っていたところ、

すぐにスマホを取り出し、貧乏ゆすりをしだしました。

スマホを出したり、直したり、

全然勉強をする気配がない……

隣で行われる「高速貧乏ゆすり」に注意を奪われそうになりながらも、

1つのことに集中することって改めて難しいのだなと感じた出来事でした。

さて、

今、1つのことに集中することがしにくい環境になっていたり、

1つのことに集中できない子が増えているのは確かなのですが、

何かを身につけようと思ったら、

1つに集中するということはものすごく大事です。

脳というのは「注意」を払ったものを取り入れるからです。

「invisible gorilla」(見えないゴリラ)という有名な実験がありますが、

人は注意を払ったもの以外は、見えていても頭に入らないのですよね。

スマホでLINEをチェックし、あれ? いま何時だっけ? とまたスマホを手にとったりするのも、スマホの画面を見てはいますが、注意を払っていないので頭に入らないから。

「見える」と「見る」には大きな差があるのですね。

ですので、学習する際には、ぼけーっとしないよう注意が必要です。

視覚的なものや、耳から入るものでも、

注意をそらせるものが多いのはあまり学習環境的に良くなかったりします。

(種まきという意味ではよかったりもするのですが)

授業内でもよく子どもたちに伝えていますが、

今のうちからテレビを見ながらの勉強や音楽を聴きながらの勉強、

スマホや携帯電話を手の届く範囲に置きながら(近くにあるだけで意識を取られます)の勉強などはしないようにしていきたいですね。

生徒が授業中にスマホの使用を認められると、その授業内容についてのテスト結果は何ヶ月経っても悪い

という研究もあるように「ながら勉強」には注意が必要です。

勉強も、遊びも、趣味も。

いろんなことを楽しむためにも、

「マルチタスクはただの注意力散漫」

を胸に刻み込み、やっていきたいですね^^

かわいい絵です^^

いろいろな中学受験の形

こんにちは。

新留です。


昨日は姉弟で長くRAKUTOに通ってくださっている保護者さまとの面談でした。

面談中、保護者さまから、

「とくに相談とかはなくて、雑談しに来た感じです(笑)」

というようなことを言われましたが、

僕自身もいつもご夫婦で来てくださり、ありがたいなと思いますし、

毎回、楽しい時間を過ごさせていただいています(笑)

そこで、うれしいことが。

お姉ちゃんが、今年、中学受験を終え、中学生生活を満喫しているところなのですが、

近所の方にRAKUTOのことをすごく聞かれるのだそう。

ちょうど住まれているところが教育熱の高い場所で、塾のバスもいくつか通り、

みんなが5,6年生になり、週に4回、5回と塾に通い疲弊している中、

その子は最後まで楽しそうに通ってたし、旅行もよく行ってるし、しっかり合格してるし(受けたところは全て合格)、なんで?? という感じで疑問を持たれるのだそう。

たしかに、うちは5,6年生でも通塾は週2回だし、課題もおそらく受験塾の半分以下。

22時には寝るように言うし、他の習い事を最後まで続けながら中学受験をする子がほとんどです。

一般的な考えから言うと、その量で大丈夫!? となったりもするのかなと思います。

でも、発達段階のこと、脳のこと、心のこと。

いろんなことをしっかりと考えて設計し、考えさせ、

詰め込みでなく、考え方や学び方を磨き、計画を立ててやっていたら、

睡眠時間を削ってまでやらなくていいし、そもそも、削ってはいけないと考えています。

そして、

しっかり読む力、理解する力、考える力があったら、

いろんなことを犠牲にしたりしなくても、

その子のままで、中学受験をして、合格できたりします。

何だか、中学受験って、まだまだ苦しいもの、週に4日、5日、6日など塾に通ってやらないといけないものというのがあるのかなと思いますが、

いろんな受験がある。

自然な受験がある。

そんな風になっていけばいいなと思っています。

もちろん、最難関校などを目指すなら、それだけではきびしいこともあり、

その場合は、目的に合わせて、4年生の2月から受験塾をおすすめすることもありますが、そうでない受験もある。

RAKUTOに通ってくれた子たちが、背中で、そんな受験があるんだよ、とまわりに見せてくれていることがすごくうれしかったです^^

みんながみんならしく、これからも才能を輝かせていってもらえたらなと思います。

読まない、読めない

こんにちは。

新留です。

日曜日のこと。

たまたま注目している方が2人、同じ本のことを書いていたので、これは読まねば! とその足で買いに行き、夜中に読みました。

読んだのは、稲田豊史さんの『映画を早送りで観る人たち』。

画像

少し前、

思考養成クラスの授業で新聞を読んだ際、

「タイパ(タイム・パフォーマンス)」について書かれた記事を扱ったのですが、

その記事を読んだ後、6年生の女の子が、


「めっちゃわかる〜。私もアニメとか倍速で見るし、飛ばすし、好きな漫画もパラパラとしか見ない」


というようなことを言っていて、衝撃を受けたのでした。

好きなものでも飛ばすということがなかなかの衝撃で、倍速視聴や、全部読まない傾向などどうしてなのかな? と引っ掛かっていたのですが、

倍速視聴が多くなってきた背景にあるのは、著者によると、


①供給過多

②コスパを求める人が増えたこと

③セリフですべてを説明する映像作品が増えたこと

なのだそう。

個人的には、アニメを見ずに、映画館でいきなり『鬼滅の刃』を見たとき感じた違和感や、

ずっと家にテレビを置かない生活をしていたため長らく見ていなかったけど、

結婚を機にテレビを買い、ひさしぶりにテレビをのんびり見ていたときに感じた違和感が読んだことで解消され、


そして、

「新しいものを観るには体力がいる」

「ちょっとつまんで観ておけば、『ああ、観たよ』って言える」

という大学生の子たちの感想や、

鴻上尚史さんの、

「最近の演劇の観客はずいぶん変わってきた。芝居が終わってから、結局は誰が悪者なのですか、って真顔で聞くんだよ」

というセリフに危機感を感じました……。

おそらく、これから、見ない、読まないことにより、

さらに、わからない、読めない子の増加は加速していくんだろうなと思うので、

せめて、自分が関わることができる子たちは、

しっかり読めて、理解できるようにやっていかないとなと思ったのでした。

今の子たちのことが知れてよかったです。

(こういうセリフを吐くようになったら、おじさんですね…)

よかったら、読んでみてくださいね。

https://amzn.to/41cXXLK

自分で乗り越える大切さ

こんにちは。

新留です。

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来週より、RAKUTOの春期講習の募集を開始予定です。

今年は3/29,30のA日程、3/31.4/1のB日程の2つの日程となっております。

もう少々お待ちくださいませ^^

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先日のこと。

ある男の子から、

「ぜんぶ覚えてきたで〜」

と声をかけられました。

ステップクラスになると、

語彙を積極的に増やしていきたいため、

ことわざや慣用句、四字熟語、類義語や対義語を覚えていくのですが、

ことわざの覚えるものを買って、ぜんぶ覚えてきたというのです。

前の週に、

「全然知らない、、、」

とショックを受けていたのですが、そこで終わらず、

やってみようと修正してきたのです。

もちろん、1回やっただけや、1週間で覚えられるものでもないのですし、

本人が思っていたよりは覚えられていなかったとは思うのですが、

前回とは大違いな結果。

その後の授業の様子を見ていても、

大きな成長があり、

やったら変わるんだなという実感があったようでした。

種を撒いたとき、

すぐに芽が出る子も、少し時間が経ってから芽が出てくる子もいますが、

何人かの子に徐々に火がついていっているのを見られてうれしいです。

言葉というのは「考える」、「読む」の基本となるもの。

自分の成長段階、自分に合った学び方で、

じっくりと力をつけていってもらえたらと思います^^