夏休み明け!力が入りすぎて空回りしないためのルール

こんにちは。夏休みがおわり、今日から学校がはじまる子も多いですね。

保護者さまからは「やっと…ありがとう…!!」という声も聞こえてきそうです。

 

暑さが和らいだとはいえ、夏休み明け、ひさしぶりの授業などで疲れやすいと思いますので少しずつ慣れていってもらえたらなと思います。

 

今年も夏の暑さはきびしかったですが、幼稚園クラスの子や低学年の子たちは元気いっぱい!

にぎやかに学び、言葉や知識をどんどん吸収し、力もつけていってくれています。

 

幼稚園クラスの子どもたちの成長スピードを見ていると、学びってこうしたらいいんだよね、ということがよく見えてきます。

 

「たのしんで、いろんなことに興味を持ち、気になったことはすぐ質問したり調べたりし、失敗を気にせずにたくさんチャレンジする」

「加速学習」といわれるものや、脳科学やNLPなどの心理学を活用した学習法の講座で最初にいわれるのが、

 

「リラックスすること」

「たのしむこと」

「完璧主義を捨てる」

 

ことの大切さ。

 

先日も授業後の雑談や面談で保護者さまからご相談されたのですが、先生がきびしい方だったりすると、漢字のとめ・はねに細かったり、算数の答えの書き方や、線の引き方などにも親がこんなところまで!? 間違え探しをしているの!? というところまで見つけ出し、印をつけたり(子どもにとっては「ダメ出しされている」と感じることが多いです)、お直し、点数を引いてきたりもします。

 

もちろん、発達段階や目的によってはそういうことが大事だったりもします。きれいに書くためだったり、中学受験を控えた5・6年生の子がもったいないミスを防ぐためだったりには大事だったりしますが、

幼稚園や小学校低学年の子のような「好奇心」を広げる段階の子、まだ、論理脳がこれから発達していく段階、衝動的だったり正確に何かを行うということが難しい成長段階の子にとっては、窮屈でしかなく、マインドセットが「まちがえてはいけない」というものになってしまう可能性が高いのですね。

 

(それに、文字の「とめ・はね・はらい」に関しては、文化庁が「字の細部に違いがあっても、その漢字の骨組みが同じであれば、誤っているとはみなされない」と発表しています)

 

このマインドセットというのは本当に心の健康度や学習スピードに大きな影響を与えます。社会心理学や発達心理学の世界的権威であるキャロル・S・ドゥエック博士がおっしゃるように、

 

「マインドセットが固い人は、自分が他人からどう評価されるかを気にして、反対に、マインドセットがやわらかい人は、自分が成長していくことに関心がある」

 

ので、マインドセットが固い人は、

 

 「まちがえてはいけない」

 

→「まちがえそうなもの、難しいものは自分ができないのがばれるのがイヤだから最初からやらない」

 

→「やらない、やってみないので力がつかない」

 

ということになってしまいます。

 

もちろん、「正確であること」が好きな子もいるのですが、そうでない子も多いです。

 

以前、僕自身も、10年近く前、心理学やカウンセリングを学びに行っていたとき、先生に「落ち込みやすくて、なかなか立ち直れない」ということを相談したら、

 

「きみはイチローよりすごいことをやろうとしてるんやな〜」

 

といわれました。

 

「イチローでも3割、7割は失敗しているのに、きみは8割ぐらいはできているというのに2割の失敗を責めてるんやからな〜」

 

ということで、その言葉に衝撃を受けると同時に、すごく肩の力が抜けたのを覚えています。

 

先日、6年生の男の子が、

 

「学校始まったら放課後は疲れてできる量が減るだろうから、夏休みに毎日やってた勉強は朝のうちにやるようにする」

 

といい、1日5時間の夏休みの自習計画を、学校が始まってからの計画につくりかえていて、「すばらしい…!!」と感動したのですが、

 

夏休み明け、疲れから集中力が低いなと感じたり、モチベーションが低いな、ダラダラしているなと感じるようなことがあるかもしれませんが、子どもにも、何より、自分に対して、あまり完璧主義にならずにお過ごしくださいね。

幼稚園クラスの子たち、かわいすぎます(笑)