【イベント】RAKUTO代表・福島美智子「最強の子育て」講演会レポート

【RAKUTO代表・福島美智子「最強の子育て」講演会レポート】

10月8日(日)、
RAKUTO代表・福島美智子の『最強の子育て』出版記念講演会を開催しました。

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場所は箕面駅前の「いい一日のカフェ」さん。

先日、リニューアルオープンをされ、スイーツをメインとしたカフェに。

スイーツあり、おいしいコーヒーあり、北欧風の内装、雑貨もあり、お水はただの水ではなく「デトックスウォーター」…もはや、女性のみなさまにとって、「いい一日」を送るのに「最強」の場所ではないでしょうか…!?

そんな思いがあったのか、なかったのか、選んだ今回の会場。

来ていただいた方にも、

「会場すごくよかったです。リラックスできました」
「ここ、前から来てみたかったんです」

という声をいただきました。

講演会の最初は、

「子どもの才能がどんどん伸びているお家は『日々の声がけ』がちがう」

という話からスタート。

とくに、「教えるのではなく、『どういうこと?』と質問してあげる」という話に保護者がふむふむと頷いておられました。

1年弱の受験勉強で、東京の「筑波」や「渋渋」と呼ばれる名門中学校に軒並み合格した子のお母さまは、じぶんはよくわからないので、子どもに、

「これって、どういうことなの?お母さんにわかるように教えて」

と口ぐせのように言っていたそう。

そんな習慣があると、子どもはじぶんで考えるクセがつきます。そして、それがあらゆるところに伝播し、何でもじぶんで整理し、「あ〜つまり、そういうことか!」と理解する力がついた、ということ。

親が教えても、「わかったつもり」になるだけで、本人は理解はしていなかったりしますよね。

『ステップ期(9〜10歳)』になると、「理屈」をこねくり回す練習が始まり、形にしたいのですが、まだまだ、まとめるのは苦手。

でも、ここで、変に口出しをしてしまうと、考えるのが面倒くさくなり(親が子に教えるというのは本当に難しいものです…)、本人が「試行錯誤をして学ぶ時期」なのに、考えるのをやめてしまいます。

ステップ期は、「試行錯誤をして学ぶ」「考えたら覚える」時期なので、「できなくても気にしないこと」が大事という話でした。

この時期、男の子は、まだまだ言語的に発達していない子や、女の子でふわっとしている子もいます。
「遅咲きの子」もいるので、言葉にする練習を手伝ってあげ、何かを始めて最後までできないこともあるかもしれませんが、気にせず、「やっていること」が大事ということでした。

それから、これから先、子どもたちが大人になった時の世界の話がありました。

10年前、15年前の世界はどんな世界だったでしょう?

いまでは当たり前のようにスマホを使っていますが、初代iPhoneが発売されたのが2007年、10年前なのですね。それまでは、携帯電話でしたが、あっという間に世界が変わり、その時代よりはるかにすごいことや、パソコンと同じようなことが、モバイル端末でもできるようになりました。

それぐらい、子どもたちが大人になる10年、15年後の世界は変わっています。「いまの大人の常識は非常識」になるのですね。
人口がどんどん減っていき、働き手もいない時代。そして、AIが人間の仕事を代わってくれる時代。

今とは「幸せの方法論」が違っているので、いまの世界で物事を考えず、社会がどう変わっているのか?を見て、想像して、いまの子育てのやり方を考えていきましょうという話でした。

そして、「学歴」から「学習歴」の話へ。

「あなたはどこ出身ですか?」から、
「あなたは、何を、どのように学び、どんなことを習得してきましたか?」へと変わります。
(すでに変わってきていますよね)

学生でも「起業」が当たり前、優秀な人は、ネット上に発信さえしていれば、フリーでもいくらでも仕事が集まり、大手企業からも引き抜かれる時代です。

どんなことが得意で、どれぐらいの能力があるのか。

「12歳まで」に、神経回路の多くが、道路でいうと「基幹道路」がつくられます。
それまでは身についていたものが、それ以降は、クセになってしまっていて変わりにくい。なので、それまでに、きちんとした習慣を身につけましょうという話でした。

学習は「体感、体感、体感」で

そのあとは、「突き抜けていく人は体感学習」という話。

プリント学習は最初は伸びます。何度もくり返し、パターンで処理しているので、できるようになるのですね。でも、それだけだと5、6年生で止まってしまいます。
それは、「イメージができない」から。体感で学んでいないと、学んでいることがイメージできないのですね。

これは、子どもたちを見ていて感じることであり、僕自身も、図形の力などで痛感すること…。
イメージのある子はスーッと解けるものが、イメージのない子は理屈でコツコツと考えるしかないのですね。

プリント学習は、「ジャンプ期」でできるので、ホップ、ステップ期は、とにかく、「枠を広げましょう」ということでした。

ジャンプ期は「分類と整理、くり返し」

『ジャンプ期(11〜12歳)』になると、また、学習方法が変わってきます。「理解できるものが好き、納得しないものはできない」となってきます。

「納得できないと言うこと聞かない」にもつながり、この辺り、年頃のお子さまを持つ保護者さまはピンとくるものがあるのでは?と思います(笑)

じぶんで考えて、分けて、理解し、まとめていくのが好きな時期なので、「図解化」や「マッピング」などを活用するといいですね。
そして、基本をしっかりやったものは、じぶんで応用を考え始める時期でもあります。

評価されるのも好きになってくる時期でもあるので、この時期から、テストを受けてみるのもいいでしょうという話でした。
ただし、「数字」で示されると、親としてはいろんな不安を抱いたり、足りないものが目につきやすくもなります。そういう人は、最初から見るのをやめましょうという注意もありました(笑)

「あくまで、小学生期は『他の人と比べて』という時期ではなく『自己に勝つ』という時期」

という言葉が印象的でした。

他にも、

「できる子は雑学好き」
「多種類の体験をさせてあげる」
「ホップ期は五感を使って勉強する」

など、本では丸々省いていたり、さらっと書いていることの説明なども盛り込んだ、濃い時間となりました。

最後のQ&Aの時間では、終了後、福島が、

「みなさま教育熱心だね。あんなに質疑応答で手が上がるとは思わなかった」

と言うぐらいの質問の嵐。
東京では、最初はちらほらという感じが、最初からドドドドッと…関西のノリを感じたそうです(笑)

そして、1年生の保護者さまからの、

「うちの子、3年通わせているのに1回もRAKUTOに行きたくないって言ったことがないんですよ…」

「RAKUTOはむずかしいのにおもしろい。何でなのかお母さん聞いてきてって言われてきました」

という言葉に感動して、スタッフが泣くという一幕も…(笑)

ありがたい言葉もたくさん頂戴し、本当に、こちらもあたたかい気持ちになりました。ありがとうございます。

講演会後、いただいた感想では、

「お母さんは太陽」

という言葉が響いている方も多く、

「なりたいけど、なれないんです…」というお声もうかがいました。

そうですよね。
「言うは易く行うは難し」ですよね(笑)

そんなとき、ドラえもんの「あんなこといいな、できたらいいな」ではありませんが、
「そんなママいいな、なれたらいいな」で、うまくいかなくても自分を責めず、「次はこうやってみよう」と切り替え、やっていってもらえたらなと思います。

そして、

「すごくおだやかな気持ちでいられました。こんな気持ちで毎日を過ごせばいいんですね」

というお声もいただきました。

お母さんが、おだやかな気持ちでいれば、ちょっと余裕を持って、子どもを見守っていられたりします。失敗したときも、笑って見過ごしたりできたりします。

「片目をうっすら開けておくぐらいでいい」という話がありましたが、子どもの失敗もそうですが、じぶんがやってしまったな…というときも、じぶんを責めず、「次、できたらいいな」ぐらいの気持ちで、じぶんを大事にしていただけたらなと思います。

「最強の子育て」とは、厳しくしつけるのではなく、「子どもにも、じぶんにも」愛を持ち、やさしく育ててていくことなのですね。

「講演会の様子が知りたい!」という声を多くいただき、当日の様子が、少しでも伝わればいいなと思いまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

今回、残念ながら参加できなかった方も多かったのですが、みなさまのお子さまも、

「勉強って楽しいね」

と感じ、学びつづける大人になっていくことを心から願っています。そのために、『最強の子育て』が参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(にいどめ)