なぜ小さい頃は学習スピードが速かったのか?

「うちの子、何だかふつうになってきていて…小さいときはもっとおもしろい子だったんですけどね…」

「子どもの頃はいろんなことに興味を持ってたし、どんどんチャレンジしてたんですけど…」

 

体験授業などの後、保護者さまとお話をしていると、そんなご相談を受けるときがあります。

 

小さい頃って、ほんとにいろんなことに興味を持って、夢中になってやって、どんどん成長して、ひょっとして、うちの子って天才…!? なんて思うことがあったります。

 

でも、小学校に入り、少したってくると、だんだん、おとなしくなってきて、あんなにいろんなことに興味を持って、どんどんチャレンジしていた子が、枠のなかに入ってしまったようになり、何だか成長速度も遅くなっているような気がする…そう感じられる方もいるんですね。

 

良かれと思って、いいと感じた環境に入れてあげたりしたのに、そんな風になったのでは、いったい、どうして!? という気持ちになってしまうのもわかります。

 

小学校に入った途端に「ふつう」になってしまう。

 

そこには理由があるのですね。

 

数年前、『フォトリーディング』で有名な、NLP(神経言語プログラミング)と加速学習の世界的権威であるポール・R・シーリィ博士が来日したとき言っていたのが、

 

「子どもはみんな天才だというが、学校に入る前、みんなが自然にやっていた学び方が『加速学習』のエッセンスだ」

 

ということでした。

 

学校に入る前、子どもたちには、「これがやりたい!」という『高い動機づけ』があり、そこには、「がんばって!」「すごい!」「そんなこともできるようになったの!?」というような、お母さんたち家族含め、まわりからの『温かいサポート』がありました。

 

『失敗はなく』、ただ、今回はうまくいかなかったという結果があるだけ。どんどん『行動することで学び』、さらには、「こうやったらいいよ」「こういうところがよくなったよ」という『すばやいフィードバック』がありました。いろんなところを『冒険』し、たのしく新しい世界を『探検』していました。

 

それが、子どもが天才であり、すごい成長速度だった理由なんだよという話でした。

 

子どもたちは、脳に合った学び方をしていたから、大人が驚くようなスピードで学び、吸収し、成長していっていたのですね。

 

「脳に合った学び方」をし、何より、主体は「学習者である子ども自身」でした。

 

ところが、学校に入ると、主体は学校になってしまいます。(クラスのような「集団」だと、そうなるしかないのですが)そして、元々、持っていた能力や才能が活かされなくなっていってしまうのですね。

 

学習を加速させるには、「脳機能をベースにした」「学習者が中心の」学び方に戻していくことが大事。

 

そのためには、まず、効果的に学習できる心理状態をつくることが大切です。

 

キリッとした環境がいいと感じられるかもしれませんが、脳波が緊張し、批判的で、理性が強く働いているような状態では、学習は効果的に進みません。いっぱい笑って、助け合って、体を使って、発表して、聞いて…そういう状態が理想。遊んでいるような状態でこそ、学びは加速します。

 

じゃあ、そんな状態をどうやってつくるのか。

 

覚えておいてほしい目安が「3対1」。

 

別名、「ロサダライン」ともいわれますが、ポジティブな感情とネガティブな感情の割合が「3対1」以上だと、パフォーマンスが上がるということが、心理学者のマルシェル・ロサダの研究によりわかっています。「1.15対1」だった職場が、みんなで努力し、「3.56対1」になるようにした結果、業績は40%も上がったそうです。理想は、「6対1」といわれています。

 

脳というのは、「幸せ」を感じると、セロトニンやドーパミンといった化学物質が分泌されて、気分が上がるだけでなく、視野は広がり、学習機能がアップします。ポジティブな感情の状態だと、外に関心がいき、質問も生まれやすくなります。そして、ネガティブな感情というのは、ポジティブな感情よりも強く感じるものなので、その数倍もポジティブな感情を多く感じていないと、悪影響を消すことができないのですね。多くの人は「2対1」ほど。うつ病の人などは「1対1以上」といわれています。

 

子どもたちのポジティブな感情とネガティブな感情の割合が「3:1」以上になるような環境にあるのか? 普段かけている言葉がけ、かけられている言葉がけは、どちらの感情を感じるようなものなのか?

 

どうも伸び悩んでいるな…と感じた時、よかったら、環境をチェックするための参考にしてもらえたらなと思います。

 

言葉がけ以外にも、

  • テレビなどの「メディア」にふれる時間を減らす
  • 休みを増やす

なども有効です。

(メディアは「こうするのがふつう」「そうでないと足りていない」という暗黙の偏見を刷り込み、休みがない状態はポジティブな感情を感じにくくしてしまいます)

 

子どもたちも、そして、保護者さま自身も、じぶんにやさしくなり、本来の力を思い出し、どんどん才能を発揮できるようになりますように!

 

(にいどめ)

【春期講習のお知らせ】春休み キミは、つくって学んで夢中になる!

RAKUTOの季節講習は、テーマを絞った2日間集中講座!

一つのテーマに対して、普段より、たくさんの体感ワークやグループワークを通して、深く、にぎやかに学んでいきます。

子どもたちが、いっぱい考えた充実感や、にぎやかに学んだ楽しさで、毎回笑顔で帰ってくれている季節講習。

今年の春は、国語(作文)、算数、理科の3教科で開催となります。

普段じっくりと取り組むことができない体感いっぱいの学びを行い、

「勉強っておもしろいな!」と感じてもらえたらと思います。

お会いできるのを楽しみにしております。

 

【内容のご案内】

http://rakutogroup.co.jp/spring.html

 

【日程・時間など】

【受講料】

1教科12,960円

(RAKUTO生10,800円)

※別途、各教科に教材費1,620円がかかります

※複数受講割引がございます

 【残席情報】

(前期)

理科→満席

作文→残席2

算数→残席1

(後期)

理科→残席3

作文→残席2

算数→残席2

【対象】

小学校全学年

【お申込方法】

申し込みフォームよりメールにて(24時間受付中)

(お問い合わせ欄に「春期講習申込」と「ご希望の日程、教科、時間」をご記入ください)

②お電話にて(火〜金13:00〜21:00)

0120-485-899(担当:にいどめ)

【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦ください。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間前〜2日前まで:教材費を頂戴いたします。

前日・当日のキャンセル:受講料、教材費全額を頂戴いたします。

 

ーーーーーーーーー

 

自分の頭で論理的に考え、クリエイティブに発想し、

たくさんの人と協力し、応援され、自分の夢をかなえていく。

そんな大人になってほしいと願うみなさまとの出会いをたのしみにしています。

 

春期講習2017〜考え、話し合い、つくって学ぼう!〜

※あとは後期のみの受付です

※お電話がつながりにくくなっております。メールでのお申し込みの方がスムーズです

この春の講習の国語のテーマは「語彙力」。

『ことばのわざ、ことわざ!』という題で2日間、集中して学んでいきます。

学び方は、「英語」と同じ。

「インプット」し、「言葉のイメージ」をつくり、

「ディスカッション」しながら意味を味わい、

言葉を使いながら「遊び」、自分でつくってみたり、「演習」も行います。

2日間で、「200語近く」の言葉にふれ、国語力と語彙力のアップを目指し、何より、言葉のセンス、言葉のおもしろさにふれてもらう予定です。

教育者の齋藤孝さんは著書『語彙力こそが教養である』の中で、

「より多くの語彙を身につけることは手持ちの絵の具が増えるようなもの」、

「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」

とおっしゃっています。

この春、子どもたちが言葉を大好きになってもらいたいと思います。

その他、

算数は「規則の魔法、大発見!」、

理科は「電気のふしぎ大研究!」となっております。

合わせてお待ちしております。

ぜひ、この機会をご活用くださいね。

ーーーーーーーーー

【日程・時間など】

スクリーンショット 2017-03-08 20.18.17

 ※前期と後期は同じ内容です

【受講料】

1教科12,960円

(RAKUTO生価格10,800円)

※各教科、別途教材費1,620円がかかります。

※2教科同時受講で1,000円引き、3教科同時受講で3,000円引き

【対象】

小学校全学年

【お申込方法】

申し込みフォームよりメールにて

(お問い合わせ欄に件名「春期講習申込」と「ご希望の日程、教科、時間」をご記入ください)

②お電話にて

0120-485-899(担当:にいどめ)

【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦ください。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間〜2日前まで:事前に準備をしておりますので、教材費を頂戴いたします。

前日・当日のキャンセル:やむを得ない状況を除き、受講料、教材費全額を頂戴いたします。

ーーーーーーーーー

【早割終了は13日(月)】ことわざを知ることで変わること

愛されキャラ(いじられキャラ)の5年生のMくん。

 

国語の宿題がわからず、

「先生わからへんかってん〜教えてや〜」

といいながら、質問に来ながら宿題をテキストごと忘れ、

「なにやってるん!!」と同級生や年齢が下の女の子につっこまれ、

 

宿題を忘れたので、もう1度、最初からまじめにやり直そうとしていると、

「はやくやりーや!みんなで遊ぶで!!」

と宿題をさくさく終わらせ、授業準備も万端の子たちにいじられる。

 

授業中、「わかった!!」と発表をすると、

「説明が長い!もうちょっと簡単に!!」

と端的に話すことを求められています。

 

女の子の多いクラスの中で、風当たりの強さにめげずに(むしろ、よろこんで?)がんばっているMくんに、似たものを感じ、「がんばりや…」とひそかに応援をおくっていたのですが、ついに、その努力が実る日がおとずれました。

毎週行っている「計算グランプリ」において、同級生の絶対王者の女の子を下し、

「言葉グランプリ」においても、なかなかの成績をおさめました。

 

「やった…やったぜ…!お母さんにも勝負を挑んで(家でも計算の練習をしていた)、いつも負けていたのに、ついに…!!」

 

と喜びで拳をにぎりしめています。

まさに「下剋上」。

 

来週はまた、他の子が「Mくんには負けられない」とがんばり、逆襲をされそうな気がしますが、毎週、計算や言葉など、基本的な力を、みんなで、ゲーム感覚で競争しながら、育てています。

 

 

この「ゲーム感覚で勉強をする方法」ですが、

9歳でカナダ政府から「ギフティッド認定」され、

14歳でカナダの名門大学5校に奨学金付きで合格もした大川翔くんもやっていたそうです。

 

計算は、親子でほとんど毎朝競争をし、

言葉は、親子で「ことわざ戦い」(ことわざを言い合う)。

 

やらされるだけのドリルはつまらないけど、

相手のいる「ゲーム」なら、勝ちたいので、準備もするし、練習もし、

遊んでいるうちに、自然と、計算も、言葉も増えていく。

 

基本的な計算ぐらいはできたほうがいいし、

言葉はずっと使っていくもので、言葉がないと理解もできないし、伝えられない。

とても大事なものなので、楽しみながら、力をつけていってもらえたらと思っています。

 

それに、言葉を知ることで、磨かれる力があるし、広がる世界もあります。

 

「病は気から」

 

この言葉を知っていることで、

何でも、気持ち次第なんだなということがわかり、

まずは、やってみようと一歩ふみ出す勇気が出るかもしれません。

 

「かわいい子には旅をさせよ」

 

この言葉を知っていると、

もし、お母さん、お父さんに、

きびしいことを言われたり、させられたりするけど、

ほんとは、自分のことを大事に思ってくれているんだなと、

相手のほんとに思っていることがわかるかもしれません。

 

言葉を知ることで、

例えることができるようになるし、

相手とイメージを共有できるので、伝える力が磨かれます。

そして、わかり合えることが増えていきます。

 

この春の講習の国語のテーマは「語彙力」。

『ことばのわざ、ことわざ!』という題で2日間、集中して学んでいきます。

学び方は、「英語」と同じ。

「インプット」し、「言葉のイメージ」をつくり、

「ディスカッション」しながら意味を味わい、

言葉を使いながら「遊び」、自分でつくってみたり、「演習」も行います。

2日間で、「200語近く」の言葉にふれ、国語力と語彙力のアップを目指し、何より、言葉のセンス、言葉のおもしろさにふれてもらう予定です。

教育者の齋藤孝さんは著書『語彙力こそが教養である』の中で、

「より多くの語彙を身につけることは手持ちの絵の具が増えるようなもの」、

「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」

とおっしゃっています。

この春、子どもたちが言葉を大好きになってもらえますように。

そして、世界がより彩り豊かに見えるようになりますように。

その他、

算数講座「規則の魔法、大発見!」、理科講座「電気のふしぎ大研究!」も。

合わせてお待ちしております。

13日(月)までのお申し込み(13日はメール受付のみ)で、

外部生も「RAKUTO生」価格でお申込みいただける「早割」、RAKUTO生には「複数受講割引」もあります。

ぜひ、この機会をご活用くださいね。

 お会いできることをたのしみにしております。

ーーーーーーーーー

【日程・時間など】

スクリーンショット 2017-03-08 20.18.17

 ※前期と後期は同じ内容です

【受講料】

1教科12,960円

(RAKUTO生価格10,800円)

※各教科、別途教材費1,620円がかかります。

※2教科同時受講で1,000円引き、3教科同時受講で3,000円引き

※「早割」と「複数受講割引」はどちらかのみです

【対象】

小学校全学年

【お申込方法】

申し込みフォームよりメールにて

(お問い合わせ欄に件名「春期講習申込」と「ご希望の日程、教科、時間」をご記入ください)

②お電話にて

0120-485-899(担当:にいどめ)

【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦ください。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間〜2日前まで:事前に準備をしておりますので、教材費を頂戴いたします。

前日・当日のキャンセル:やむを得ない状況を除き、受講料、教材費全額を頂戴いたします。

ーーーーーーーーー

【春期講習2017】ことばのわざ、ことわざ!

「うおーっ!読んでなければよかったー!!」

 

授業中、5年生の男の子が叫びました。

国語の時間に、宮沢賢治の名作『注文の多い料理店』を読み込んでいたのですが、おもしろくて、結末を知っているのが悔しかったそう(笑)

 

以前、読んだときは、特に何とも思わなかったのに、授業で、「主語や述語」、「文のつくり」、「指示語」など文法的なこともしっかり学びながら、細かく読み込み、みんなでディスカッションをしながら、先を想像したり、自分だったらどうなるだろう? どうするだろう? と考えると、文章の奥深さ、おもしろさがわかってきたのだそうです。

 

途中、

「この後、どうなるのかな…? 」

「……!! 知ってる…!!」と(笑)

 

芥川龍之介、宮沢賢治、太宰治など、授業中、古典作品を多く読みますが、これらの作家の作品には、長く読まれている理由、愛され続けている理由があり、「名作」と呼ばれる理由があると、子どもたちと毎年読み込みながら感じます。

太宰治など、ちょっと暗い話なのに、大笑いしながら読んでいたり。

 

日本語って、ほんとにすばらしい言葉だなと感じます。

 

でも、最初、RAKUTOに来た子のなかには、「国語っておもしろくない」、「国語が苦手」という子も多いです。それが、徐々に、おもしろさに目覚めていっているよう。

 

そこには、いくつか理由があるのですが、一つは、「読めるようになったから」というのがあります。

 

日本語なので、ほとんどの子は、音読をしたりと「字面は追える」のですが「内容は追えていない」のですね。そして、読めるからか、「読み方」もあまり習っていない。

 

きちんと読み方を習い「読解力」をつけ、そして、ものすごく大事な要素である「語彙力」をつけることで、文章の構造が、その作家の色がわかり、おもしろさがわかります。

 

この「語彙力」というのがものすごく大事。

 

ステップクラス以降は、「漢字」「ことわざ」「慣用句」「四字熟語」「反対語」など、「語彙力」をつけるために時間を使いますが、そうすると、「読解力」をつけるのと両輪で、説明文などの、あまり好きな子がいないものも「読める」ようになります。

 

いま、英語がこれだけ流行っていて(RAKUTOでも英語クラスがあります)、英語では、「単語を覚えましょう」と言われるのに、日本語だと、何となく、言葉として「読める」ので、わざわざ覚えようと、意味を考えようとしなくて、後回しにされがち。

 

でも、説明文や論説文、意見文などに出てくる言葉は、普段の友達や家族との会話では使わないような「言葉」(英語で言う「難しい単語」)がたくさん。

意識して覚えないと、たとえ、「読解力」があったとしても、

 

「要点がつかめているのに、要点に書いてあることの意味がわからない」

「筆者の言っていることや筆者の言いたいことを、自分の言葉で言い換えができない」

 

となってしまいます。

問題を解く際にも、選択肢から選ぶだけなら、何とかなったりしますが、「記述はできない」となったりするんですね。

もちろん、「何となく」なので、相性のいい文章や、馴染みのあるテーマの文章だったら解けたりしますが、実力があるわけではないので、成績は安定しません。

 

「語彙力」、「言葉力」というのは、「読解力」と同じくらい大事で、ついていくと、おもしろいもの。

 

そこで、この春の講習の国語のテーマは「語彙力」。

『ことばのわざ、ことわざ!』という題で2日間、集中して学んでいきます。

 

学び方は、「英語」と同じ。

 

「インプット」し、「言葉のイメージ」をつくり、

「ディスカッション」しながら意味を味わい、

言葉を使いながら「遊び」、自分でつくってみたり、「演習」も行います。

2日間で、「200語近く」の言葉にふれ、国語力と語彙力のアップを目指し、何より、言葉のセンス、言葉のおもしろさにふれてもらう予定です。

 

教育者の齋藤孝さんは著書『語彙力こそが教養である』の中で、

 

「より多くの語彙を身につけることは手持ちの絵の具が増えるようなもの」、

「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」

 

とおっしゃっています。

 

この春、子どたちが言葉を大好きになってもらいたいと思います。

そして、世界がより彩り豊かに見えるようになれば最高です。

 

この講座をきっかけに、子どもたちが、より、自分自分、自分の思いを表現できるようになりますように。

そう願います。

そんなお子さまのご参加お待ちしております。

 

その他、

算数講座「規則の魔法、大発見!」、

理科講座「電気のふしぎ大研究!」も。

合わせてお待ちしております。

13日(月)までのお申し込み(13日はメール受付のみ)で、

外部生も「RAKUTO生」価格でお申込みいただける「早割」、

RAKUTO生には「複数受講割引」もあります。

ぜひ、この機会をご活用くださいね。

 

IMG_2822

 

 

ーーーーーーーーー

 

【日程・時間など】

スクリーンショット 2017-03-08 20.18.17

※前期と後期は同じ内容です

【受講料】

1教科12,960円

(RAKUTO生価格10,800円)

※各教科、別途教材費1,620円がかかります。

※2教科同時受講で1,000円引き、3教科同時受講で3,000円引き

※「早割」と「複数受講割引」はどちらかのみです

【対象】

小学校全学年

【お申込方法】

申し込みフォームよりメールにて

(お問い合わせ欄に件名「春期講習申込」と「ご希望の日程、教科、時間」をご記入ください)

②お電話にて

0120-485-899(担当:にいどめ)

【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦ください。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間〜2日前まで:事前に準備をしておりますので、教材費を頂戴いたします。

前日・当日のキャンセル:やむを得ない状況を除き、受講料、教材費全額を頂戴いたします。

ーーーーーーーーー

【2016年冬期講習】1年の最後に、2日間集中の充実した学びを

リンク

【RAKUTOの2016年冬期講習】

IMG_0533

RAKUTOの季節講習は、2日間集中のワークショップ形式!

一つのテーマに対して、普段より、たくさんの体感ワークやグループワークを通して、深く、にぎやかに学んでいきます。

子どもたちが、いっぱい考えた充実感や、にぎやかに学んだ満足感で笑顔になって帰ってくれている季節講習。

今年の冬は、国語、理科、算数の3教科で開催です。

普段じっくりと取り組むことができない学びを、1年の最後に2日間おこない、

「勉強っておもしろいな!」と感じてもらえたらと思います。

 

【国語—マインドマップ作文】

今年の国語は、「書く」「話す」の「伝える力養成講座」。

「5W1H」や「接続詞」などの基本知識を確認、体感ワークなどで親しみ、まずは土台づくりをした後、

短かな題材を使って発想し、整理、文章にする練習をしていきます。

今回は、「心に残る物語の構造」、「ヒーローズ・ジャーニー」などの「ストーリーテリング」の手法にもふれ、物語を「分析する目」の養成にも少し取り組んでいきたいと思っています。

構造について学んだ後は、マインドマップを使って「発想」と「整理」、自分で「構成」を考え、ひとに伝わる文の書き方の練習をします。

「書く」「話す」はこれからの時代「必須」の技術。

「作文が苦手」「書けない」という子がいますが、

「書けない」のは「書き方を知らない」から。

そして、「表現するたのしさ」を忘れてしまっているからなのですね。

子どもたちは、本当は表現することが大好きです。

そして、そのために必要なインプットも、小さな頃から、絵本を読んだり、映画を見たりして、たくさんしています。

この講座で、リラックスして、ワークやディスカッションを通して「表現するたのしさ」を思い出し、マインドマップを使って「伝わる形にする」練習をしていきます。

全員の受講をおすすめします。

 

【理科—虹をつくろう!】

今回の理科のテーマは「虹」。

「虹ってどうしてできるの?」

そんな疑問から、「光の3原色」や「光の進み方」について学び「虹がどうやってできるのか」を理解していきます。

授業では、「予想して」「実験をして」「ディスカッションして」「学習して」と「仮説思考」を育むサイクルを、何度も何度もくり返し、最後に「工作」をして体感でイメージと理解。

子どもたちの「疑問を持つ心」や「知りたいという意欲」、「解き明かしたいという探究心」を刺激し、理科が大好きな子になってもらえたらと思います。

低学年の子には「たのしく」、高学年の子には「おもしろい」だけでなく、「整理されわかる」ようになり、中学受験にも役立つよう学んでいきます。

「どうしてだろう?」と疑問を持ち、

「何でか知りたい!」と意欲が出てきて、

みんなで話し合い、実験し確かめながら、

「そうか!だからなのか! 」と理解していく。

そんな、本来の「学習」にふれ、「学び方」を体感する講座です。

 

【算数—立方体】

今回の冬期講習は「図形づくし」。

正方形や長方形、三角形、台形、ひし形、五角形、六角形…

さまざまな図形の基本を確認し、

実際に、作図したり、実験したり、動画を見たりしながら「イメージづくり」をし、「空間認識力」を育んでいきます。

低学年の子たちは、たくさんの図形にふれ、平行線や見取り図をかけるように練習し、

高学年の子たちは、図形になじむだけでなく、理解した後、面積や体積を求める問題にも挑戦していきます。

中学受験だけでなく、高校受験、公務員試験などにもよく出題される分野でありますが、「空間認識力」と「イメージ力」が試され、苦手としている子も多い分野です。

この講座で、図形にどんどんふれ、苦手意識を払拭し、図形のおもしろさを知ってもらえたらと思います。

 

【日程・時間など】

スクリーンショット 2016-11-19 15.55.54

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【受講料】

1教科12,960円

(RAKUTO生10,800円)

※別途、各教科教材費1,620円がかかります。

 

 

【残席情報】

(前期)

国語→受付中

理科→受付中

(後期)

国語

午前→受付中

午後→受付中

理科→受付中

算数→受付中

【対象】

小学校全学年

【お申込方法】

申し込みフォームよりメールにて

(お問い合わせ欄に「夏期講習申込」と「ご希望の日程、教科、時間」をご記入ください)

②お電話にて

0120-485-899(担当:にいどめ)

【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦ください。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間前〜2日前まで:教材費を頂戴いたします。

前日・当日のキャンセル:受講料、教材費全額を頂戴いたします。

 

ーーーーーーーーー

 

自分の頭で論理的に考え、クリエイティブに発想し、

たくさんのひとに協力し、応援され、自分の夢をかなえていく。

そんな大人になってほしいと願うみなさまとの出会いをたのしみにしています。

 

どうして地理を勉強するの?と聞かれたらこう答えるだろうなということをお話仕立てで書いてみました。

「先生、地図持ってきたで〜」

「先生、あれ(地理)まだやらへんの?」

と僕自身は昔大嫌い、だったのに今は好きになり、子どもたちにもなかなか人気の地理。

地理って、ほんとに社会に出て役に立つ学問だと思います。

大人になった今だから感じる「どうして地理を勉強するの?」ということをお話仕立てで書いてみました。

よかったら、参考にしてみてくださいね。

(にいどめ)

IMG_8328

***************

 

昔々あるところに一人のかわいい男の子が……

訂正。

今から24年前、兵庫県の尼崎市(あまがさきし)に、動物占いは「人間味あふれるたぬき」の一人の男の子がいました。

 

男の子は、ご多分にもれず勉強が嫌いで、「どうして勉強をするの?」、「学校でやる勉強なんて、大人になって役に立たないじゃん」という誰もが一度は考えたことのある疑問を盾に勉強から逃げていました。

 

連休明け、

いつもより多めに出された宿題をやってこなかった男の子、ゆうすけ君は学校に残り、宿題をやる羽目に。

 

(どうして、こんなことやらないといけないのかな?)

(ぼくは、もっとおもしろい勉強がしたいんだよ)

そんなことをつらつらと考えながら窓の外を見ていると、教室のドアを開ける音が。

そこには、見たことのないスラッとしたメガネの男のひとがいました。

 

(こんなひと、この学校にいたかな……?)

 

そう思っていると、そのスラッとしたメガネの男のひとは、まるで子どものような屈託のない笑顔で、

 

「ゆうすけ君、宿題やってこなかったみたいだね〜」

と言ってきました。

 

「う……ん……そうだけど」

 

(何でそんなこと知っているんだろう? 先生なのかな?)

 

ぼくがそう思っているのを知ってかしらずか、

「僕は先生だよ。ゆうすけ君は僕のことを見たことはないかもしれないけどね」

「そうだったんだ」

「でも、僕はゆうすけ君のことをよく知ってるよ。勉強が嫌いなんだよね?」

 

(なんか、すごい話しやすそうなひとだな〜はじめて会ったのじゃないみたいだ)

 

「ん……嫌いってわけじゃないと思うんだけどね、何でやるのかがわかんないんだ」

 

その男のひと、『自称・先生』は、責めてるというわけではなく、ただ、純粋に、目の前の子の言っていることを聞きたいという感じで、顔をちょっと斜めにしながら耳を傾け、ふむふむと頷いています。

 

「なるほどね。ところで、ゆうすけ君はお寿司は好きかな?」

 

(なんで、いきなりお寿司??)

 

「あっ、なんでお寿司って思ったでしょ? まあまあ、気にしないで。ゆうすけ君はお寿司が好きかなって聞いてるだけだから」

「……うん、好きだよ。たまごとタコが好きなんだ」

「そうか、僕と一緒だね。たとえば、ゆうすけ君が、お寿司がこれからもずっと好きで、将来、お寿司屋さんになりたいと思ったとしよう」

「うーん、お寿司は食べる専門でいいかな〜」

「……た と え ば ね。そして、高校を卒業し、大学は、うーん、行かないことにして、どこかのお寿司屋さんで何年も修行をし、よし、これから自分のお店をつくろうと思ったとしよう」

「守・破・離の『破』だね!」

「……難しい言葉を知っているね。そのとき、ゆうすけ君だったらどこにお店をつくるかな?」

「うーん、駅前の繁華街の一等地かな!」

「……何だか、ゆうすけ君は難しい言葉を知っているし、バブルな雰囲気がすごいね。じゃあ、駅前の繁華街の一等地にお店をつくるとしよう。そういうところは家賃が高いよね、きっと。お寿司の値段はいくらぐらいにする?」

「おまかせのコースのみで2万円からかな! 高い方がいいっていうひともいるからね!」

困惑した表情の先生とは対照的に、ゆうすけ君の顔がだんだんと明るくなってきます。

「……なんだか、人間の心理をよくわかってるね……。うん、そんなひともいるよね。じゃあ、駅前の繁華街の一等地で2万円からのお店を出すとしよう。でも、歩いて10分のところにある武庫之荘(「むこのそう」と読む。阪急電車神戸線にある駅のひとつ)の駅前で2万円からのお寿司を出すお店を出して、たくさんのひとが来てくれるかな?」

「うーん、ちょっときびしいかも……」

「そうだよね。武庫之荘って、閑静な住宅街で、ひともたくさん住んでいるし、なかなか良いところって言われているけど、たぶん、駅前のお寿司屋さんに2万円を出すひとはあまりいないと思うんだ」

「言われてみれば、たしかに……王将とかは、たくさんひとがいるけどね! ぼく、王将の餃子が好きなんだ!」

ゆうすけ君は難しいクイズに出会ったときのように真剣で、ワクワクした表情です。

「それじゃ、自分の夢だったお店をせっかく出してしまっても潰れてしまうよね。じゃあ、『どこに』、『どんなお店』を出したら『たくさんのひとに喜んでもらえるか』、それって、ゆうすけ君の嫌いな社会、『地理』でやっていることとほとんど同じなんだよ」

「えっ! どういうこと?」

「たとえばね、地理の勉強をはじめると、最初に、どこに山があるのか、川があるのか、平野があるのか、『地形』って言われるものだね。そんなことを覚えさせられたりする。ゆうすけ君は、そういうのを覚えるのは好き?」

「ううん、嫌い。つまんないもん」

先生は待ってましたとばかりの表情。

「うん、先生もそう思うよ。そして、『地形』の次は『気候』。風はどう吹くとか、どれぐらい雨が降るとかやるよね」

「うんうん、あれ、ほんと意味がわかんない」

先生はなぜか笑顔。言いたくてたまらないという雰囲気が満々です。

「そして、どんな作物が育つとか、どんなお魚がとれるとか、どんな人形をつくっているのか、とかね」

「そうそう、知らんわって感じ」

「でも、よく考えてみて。『地形』って、『どこに何があるか』だよね。山や川があって、平野があって、身近でいうと、家があって、学校があって……」

「あっ、ほんとだ」

「さっきの『お店をどこにつくる?』って話も、山や川の近くよりは、家とか学校とかひとのたくさんいるところのほうがいいはず」

「たしかに」

「そして、『気候』って、風がどう吹くとか、雨がどれぐらい降るとか……。山に雲が当たると雨が降るから、山の位置と風の吹く方向がわかれば、どこに、いつ、どれぐらい雨が降るか予想できたりする。『風』って吹く向きがある程度決まっているように、『ひと』だって、どっちからどっちによく行くっていうのも決まってたりするよね。ゆうすけ君だって、よく行く公園とか、お菓子屋さんとかって決まっているでしょ?」

「うん、決まってるよ! 野球をやっても怒られない公園ってすごく少ないんだ! そこは、いつも野球好きの子でいっぱいなんだ!」

「そんな子どもたちのたくさん集まる公園の近くに、お菓子屋さんがあったらどう?」

「絶対行く! たくさん子どもがくると思う!」

「そう、『どこに何があるか』と『どういう方向に流れがあるか』がわかれば、『どこで、どんなことをすればいいのか』の予想ができたりする。つまんないって思っている『地理』には、じつは、ぜんぶ『つながり』があるんだ。そして、地理って科目は、『つながり』を見つける練習。それは『将来、大人になったら、どんな風に自分が好きなことをやったらいいのか』ってことを考えたりする練習になるんだよ」

「そうだったのか〜すごいな」

「そうやって、『つながり』を見つけて、まわりにたくさんお客さんのいるお店をなんでかなって分析したり、予想したり、どうなるか観察したりする。そしたら、『こうやったら、いいんだ!』ってのが見えてきたりする。それは、ゆうすけ君が大人になってお寿司屋さんをやるってなったときに、きっと、役に立つよね」

「うん! お寿司屋さんはやらないと思うけどね!」

「……そ、そうか……まあ、いいか……」

「でも、先生。ぼく、社会ってぜんぜん意味がわからないし、勉強しても意味がないって思ってたけど、何だか、すごく身近なものになった気がするよ!」

「そっか〜、それはよかった」

先生はすごくうれしそうです。

「よーし、いっぱい『つながり』を見つけて、がっぽり儲けるぞー!!」

……ゆうすけ君の晴れやかな表情とは対照的に、先生の表情は、また台風前の空のようにどんよりと曇ってしまいました。

 

<<終わり>>

子どもの才能を伸ばすために10歳までに始めたい5つのこと

IMG_2792

 

前回、記事を書いたところ、たくさんの方に読んでいただいたようで(ありがとうございます!)、その続きを書いてみました。

前回の「特徴編」につづいて、今回は「方針編」とでもいうもの。

よかったら、参考にしてみてくださいね。

 

①型を学び、守る

 

才能には、「能力」「スキル」、「努力することができる」など、様々な形がありますが、どんなものを身につけるのにも、研究し、磨かれていっている「型」があります。

 

「型」というと、「堅苦しい」(ダジャレではありません)というイメージを持たれるかもしれませんが、何かを学習するには、「最適な(と現在考えられている)手順」というのがあり、それは脳科学的にも理にかなっていることがほとんどです。

「型」というと「定石」というものがある将棋が思い浮かびますが、棋士の羽生善治さんは「型」について、

 

「将棋の差し手を決める時の大事な要素の一つに、型の美しさがあります」

「美しい手順がつくり出せた時には、それは強さも兼ね備えています」

「将棋のルールを覚えたての時には、どの形がよい形で、どの形が悪い形かはまったくわかりませんでした。しかし、少しずつこれはバランスのよい形とか、修正のしようのない悪い形とかがわかるようになりました。そして、それと共に上達をしたのです」

 

と成長における「型」の大事さと美しさをおっしゃっています。

 

将棋の「型」の強さを示すエピソードに、「欽ちゃん」で有名な萩本欽一さんが、若い頃、いろんな将棋の名人と呼ばれる方と対戦をし、ハンデがありながらも勝っていたりしたのですが、ある日、今でも現役の棋士である加藤一二三さんと対戦した時に負け、

 

「欽ちゃん、定石を覚えてください。プロは定石以外では負けないですから」

 

とアドバイスをされたそうです。

 

「型」には「無駄のない美しさ」と「強さ」があるのですね。

 

「才能」が磨かれるには、「どんな環境で育っているか?」という部分とともに、「時間の質」と「時間の量」のかけ算で育まれていくものがありますので、できるだけ小さいうちに「時間の質」を上げる「型」を学び始めることが大切です。

 

子どもたちは、

「読解力」や「論理力」、「問題解決力」などの「能力」、

マインドマップを使っての「考え方」や「整理の仕方」、「発想の仕方」、速読などの情報収集の「スキル」、

力がついていくための脳に合った「習慣」を学びますが、その際、「独学」や「自己流」に走らず、先生に言われたことを、素直に守っていくことが大事。

素直にそのままやるのか、何となくやっているかで、基礎が固まり、きちんと積み重なっていくかが決まります。

 

 

②家でも「意図的な練習」をする

 

「能力」や「スキル」、「習慣」は、地味なくり返しでしか身につきません。

そして、そのくり返しも、何となくやっていてはほとんど意味がありませんし、頻度も週に1回や2回などではなく「毎日」のことです。

長年にわたり「超一流」と呼ばれるひとの研究をしている、心理学者のアンダース・エリクソン教授は、「どれだけ知識があっても技能がなければ意味がない」と言い、まず、「知識」(何を知っているか)と「技能」(何ができるか)を区別し、特定の分野で能力を向上させたいと思うひとは、「毎日1時間以上」、「完全に集中して練習する」ことが必要だとおっしゃっています。

そして、「成長の初期段階」、「能力」や「正しい習慣」を身につけていく間、興味ややる気を維持することが何より重要だと言います。

 

この学習の「量」について、有名なジャーナリストのマルコム・グラッドウェル氏が提唱した『一万時間の法則』というものがあります。

これは、「たいていの分野で達人と言われる域に達するには一万時間の練習が必要だよ」というもので、覚えやすく、「定説」と呼ばれるぐらいになっていますが、この説について、エリクソン教授は、

一万時間練習すると、だれでも特定分野のエキスパートになれると思われるが、それには「意図的な練習をすれば」という注がつき、また、それも完全に肯定できるまでの研究結果は出ていないとおっしゃっています。

 

しかし、「意図的な練習」と「時間の量」は大事。

それらを重ねていくことで「習得のプロセス」のイメージとでもいうようなものが自分の中にでき、他のものを学ぶときもこうすればいいのだということがわかってきます。

家や学校、塾だけではなく、家でも、「どの能力、スキルを身につけるか」を考え、「意識して」「毎日一定時間」練習していってくださいね。

 

 

③難しいこと、新しいことをする

 

脳には、身体と同じように適応性(「可塑性」とも言われます)があります。

身体の適応性というと、1980年にヨシダ・ミノルさんという方が、「連続腕立て伏せ」の世界記録10,507回という、どうしてそんなにできるようになるのか意味がわからないデータがありますが、脳も、限界はありますが、大きな負荷をかけるほど、大きな変化をしていきます。

また、脳の適応性は、子どもの方が高いと言われていて、トレーニングの効果も高いです。

 

夏期講習など、通常より長い時間勉強する機会などによく見られるのですが、普段、2時間の勉強に慣れている子が、講習会で4時間、6時間と勉強をすると、夏が終わったときに、普段の2時間の勉強では疲れなくなっていて、「もう、終わり?」と言っている光景をよく見かけます。

通常の授業でも、幼稚園の子たちが、小学校の高学年でやるようなことを2時間など平気で笑顔で勉強している姿を見ると、子どもの可能性は無限だなということを僕自身も確認させてもらっています。

 

「インターリーブ」といい、練習では古いものをくり返すだけでなく、新しいものを混ぜるといいことがわかっていますが、新しいものを学ぶことで「違いを見分ける力」もつきます。

研究では、すでにできるようになっているものの練習を続けるより、新しい能力を獲得する方が、脳内の変化を引き起こすのに効果的であることもわかっています。

 

できることを続けるだけでなく、「望ましい困難」とでもいうような、自分にとって少し難しい(ここどポイントで、難しすぎると「フロー」という集中状態に入れません)、自分の限界を広げる、脳のなかに新しいつながりをつくり、脳を変えるための負荷をかけていくことが大事です。

 

もちろん、ただ難しいことをやればいいのではなく、長期的な目標から逆算した小さな具体的なステップになるものを、全神経を集中させ行い、どの部分ができていて、どの部分がまだ未熟かを教えてくれるフィードバックがあるといいです。

 

 

④学習、実践、復習、練習のサイクルをつくる

 

「息をするように勉強しようね」と子どもたちによく言いますが、勉強するということを特別なことではなく、普通のこととしてほしいなと思います。

よく伸びている子は、ただ、毎日勉強をしています。

難しいと言いつつも、できないことを自分がダメだからと思わず、今はまだできないだけと淡々とやっています。

息を「がんばって吸うぞー!吐くぞー!」と思うひとは(おそらく)いないでしょうし、息を「失敗した!」と思うひとも(おそらく)いないと思います。それと同じように、ただ、生活のリズムの一つとして、自然とやっていて、そこには力みも、ムリもない。

 

NLPでは、学習には4段階のプロセス、

「①無意識的、できない」「②意識的、できない」「③意識的、できる」「④無意識的、できる」があると考えられているのですが、

この②の段階、意識的にやっているのだけれども「できない」というときにはストレスがたまります。③の「できる」ようになってくると楽しみも感じてきますが、その段階に行くまでは、ちょっとしんどいですが、意識した、地道な練習が必要です。

 

学習習慣のない子、やり遂げた経験の少ない子は、この段階に行くまでに、「おもしろくない」「やめたい」と言い出すこともありますが、この裏には、できない自分に向き合いたくないだけということもあり、親やまわりが、その表面的な言葉に踊らされることなく「やめさせない」ということが大事になってきます。

残念ながら、うまくいくことばかりではなく、失敗や落ち込むことなども起こります。

そのときに、子どもが「やめたい」と言っても、自分でやると決めたからには、一定期間、どのレベルまでという区切りに到達するまでは続けさせることが大切です。

 

心理学者のベンジャミン・ブルームさんが、さまざまな分野のエキスパートを集め、その子ども時代を調べる研究を実施したところわかったのは、

「未来のエキスパートたちは、幼い頃、やめさせないように親がさまざまな手を尽くしていた」ということでした。

スランプに陥ったり、イヤなことがあったり、病気やケガなどで練習できないことがあっても、「やめたければやめてもいいが、まずは元のレベルに戻るまで練習すること」というようなことを言っていたそう。

愛情と自由を与えることと同時に、責任や限度をきちんと示すことが大切なのですね。

 

一つの目安として、「1年以上の継続」、「その間に進歩していること」というのがあります。

さらに、これに、「2年以上の継続」、「1週間当たりの時間、頻度を上げる」ということを加えると、より将来的な成功の確率が高いという結果もあります。(「やり抜く力」が育っているので当然といえば、当然なのですが)

一度、サイクルができると楽になりますし、安定感も出てきます。

よかったら、続ける期間などの目安の参考にしてみてくださいね。

 

⑤難しいことをたのしむ心を身につける

 

いよいよ、最後です。

自分の限界を超える練習は、楽ではありませんし、自分の弱点に気づかされる、向き合わされることもあり、楽しくなかったりもします。

「よくできる」(と言われている)子にも、できないことはたくさんあり、できそうでできなかったことに「くそー!」と悔しさをあらわにしたり、悔しさに涙を流したりしながらもしています。

でも、全体的にたのしそうで、ニコニコしています。

 

それは、何かを発見する感覚や、新しい自分、新しい現実に出会う創造的な感覚(「フロー体験」と呼ばれるもの)を今までに経験していることや、きっと、「いつか、自分はできるようになる」ということを心のどこかで知っていたりもするのだと思います。

ひとは働いているときに、テレビを見ているときの約4倍のフロー体験を得ているという研究もあるように、働く、子どもたちにとっては、勉強するということは、つらいこともあるかもしれないけれど、気持ちいいものでもあります。

 

それを体感として知っている。

そうなると、しめたもの。成長が加速します。

上りのエスカレーターに乗ったように、自然と力がついていきます。

 

そんな、高い意欲、「自分はやりたいからやる」というものと同時に、

子どもたちに、間違えてもいいという「成長思考」、これからやっていくなかで自分はできるようになるという「楽観主義」が育まれるようなサポート体制がたくさんあるといいなと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

たくさんの子どもたちが、成長するおもしろさを感じられますように^ ^

 

伸びている子が持っている5つの特徴

14469215_1220459451308470_2015612719_n

 

こんにちは。

RAKUTOのにいどめです。

運動会が終わった子、もう直前!な子と様々ですが、

みんな教室でも、ちがう学校の子と「何やるの?」と演技を見せ合ったり、

たのしみながらがんばっています^ ^

先週の土曜日の午後から、先生3人で、近所の小学校に6年生の男の子の最後の運動会を見に行きました。

一生懸命な姿に涙腺が・・・終わった後、声をかける予定が、背中をポンと叩いただけで声にできませんでした・・・涙腺が弱すぎて困ります、、、

運動会って、ほんとにいいですよね。

 

今回は、最近、いい感じにやっているなと感じる子どもたちを見ていて気づいたことを、

『伸びている子の5つの特徴』としてまとめてみました。よかったら、参考にしてみてくださいね。

 

特徴①:どんどん間違えている

伸びているなと感じる子は、授業中によく発表をします。それが、たとえ、とんでもなく

間違っていたとしても(笑)

「間違えてもいい」

このマインド(スタンフォード大学心理学教授のキャロル・S・ドゥエックさんがいう、「Growth Mindset」)であることが、成長スピードを決めると言っても過言ではありません。

それは、このマインドを持っている子は、

「ひとは変われるし、成長できる」と思っており、

「失敗」を「一つの結果」、「必要な努力が足りなかっただけ」と考え、無力感に陥らず、学習をつづけることができるからです。

そして、このマインドは、今、将来的な成功のために、「IQ」や「才能」よりも重要だとわかっている力、「やり抜く力」の元になるとも言われています。

 

特徴②:毎週、問題集をやって見せに来ている

これは①にも関係することですが、間違えることを気にしないので、どんどん手が進みます。すると、たくさん行動するので、その分、「やったこと」、「できること」も増え、認めてもらう機会も増えます。そして、「これだけやった」という本当の自信もついていきます。

 

習熟度が上がると、自分ができることが増え、微妙な違いがわかったりすることがうれしかったり、おもしろかったりしますが、まだ、学習の初期段階においては、そういうものはわかりにくかったりします。ですので、自分がたのしいと思うものに対して、まわりがそれを認めたり、励ましたり、本人が達成感を感じたりすることが大切なのですね。

 

特徴③:あらゆることを学んでいる

「自分は文系(理系)」など気にせずに、あらゆることを学んでいます。

「蒔かぬ種は生えぬ」

ではありませんが、インプットがない限りは、興味を持つきっかけになりませんし、こんなことがしてみたい、こんな風にすればいいのでは?というアイデアも生まれません。

どの興味・関心の芽が出てくるかはわからないので、まずは、たくさんの興味・関心の種をまくことが大切です。

 

特徴④:たくさん本を読んでいる

これは③にも共通することですが、興味・関心の種をまくということと同時に、この時期

に言葉や用語がたくさん入っているということが大事です。ひとは言葉で理解し、考えるからです。

 

無印良品のアートディレクションをしているデザイナーの原研哉さんと、工業デザイナー の阿部雅世さんの対談本『なぜデザインなのか。』のなかに、

ある企業の工場で働いている人たちの仕事の能率があまりに悪く、試しに国語のテストをしてみたら、とてつもなく成績が悪かった。そこで、国語教育を始めると、俄然、仕事の能率がよくなったという話が出てくるのですが、

 

これに関して、原研哉さんは、

本を読むことにより、

「感受性が育まれ、感動の幅が生まれる」、

「言語は曖昧でデリケートなものに、輪郭を与える。輪郭が与えられないと曖昧なまま見過ごされてしまう」

とおっしゃっています。

 

また、明治大学文学部教授の齋藤孝さんは、著書『語彙力こそが教養である』のなかで、

 

「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」

「思考は、頭のなかで言葉を駆使して行われます。つまり、何かについてじっくり考えて意見を持つためには、先にたくさんの言葉をインプットすることが必要不可欠」

 

とおっしゃり、毎年、入学したばかりの大学1年生に、

 

「毎週、新書を3冊読むように」、

「その内容について発表してもらう」

 

とおっしゃっているそうです。

 

言葉を増やすことにより、受け取る量が増え、表現できる量も増える。そして、表現したものに対して、認めてもらったり、フィードバックをもらったりして、修正し、成長していくのですね。

 

特徴⑤:とりあえず笑顔

笑顔であるということは「リラックスしている」ということと同時に、「のびのびとたの

しんでいる」ということの証明です。

子どもたちを見ていておもしろいのは、笑顔の多い子はよく伸びるし、笑顔が増えてきた子は伸びたりするんですね。

たのしみ上手な子は、その場にあるもので、クリエイティブに遊びを考えたりしますし、勉強も遊びもスポーツも、いろんなことに挑戦するので、バランスよく脳も鍛えられます。

『やり抜く力』(アンジェラ・ダックワース)によると、スポーツ心理学者のジャン・コティさんは、最初の段階で「のびのびと」、「遊び」を通して興味を持ち、興味を深めておかないと、将来、悲惨な結果を招く恐れがあると突きとめたそう。まずは、「たのしんでいるか?」が大事なのですね。

 

以上、ホップクラスの子たちを見ていて、感じたことをまとめてみました。まずは、「マインドづくり」と「インプット」。よかったら、お家でのお子さまを観察するヒントにしてみてくださいね。

みんなが、これからも、のびのびと成長していってくれますように。

(にいどめ)

【春期講習③】ジオラマで学ぶ!仮説思考力を磨く!〜春季理科講座のご案内〜

【ジオラマで学ぶ!仮説思考力を磨く!—春期特別講座のご案内③】

 

この春の理科のテーマは「仮説思考」。

小学5、6年生の範囲で学習する「地学」を題材に、

結果の予想を立て、考え、調べ、ストーリーで学び、話し合い、最後はジオラマを作って確認。「仮説思考」の力を鍛えていきます。

 

「磁石にくっつく石って?」

「なんで丸い石と四角い石があるの?」

「火成岩と堆積岩って?」

「火山ってどうやってできるの?どんな風になっているの?」

 

たくさんの「なぜ?」に出会い、考え、分類・整理する2日間。

いつも盛り上がる実験や工作も。

 

□   考えることが苦手だ

□   考えるとき手が止まっていることが多い

□   ポイントをつかむ力が弱い

□   体感でたのしく学びながら理科に興味を持ってほしい

□   みんなで考え学んでいく経験をしてほしい

 

そんな方におすすめです。

今回も、遊ぶように学んでいるうちに、何度も考えるサイクルを回し、2日間でこれからの「学ぶ力」の土台となる考え方を身につけていきます。

 

開催は3月30日(水)、31日(木)。

午前の「マインドマップ作文」と合わせ、

春休みの短いお休み、まとまった時間だからできる学びを味わいに来てくださいね。

 

考え方を学び、自分の大好きにたくさん出会える。

そんな素敵な春になりますように^ ^

 

【日程と時間】

(前期)3月30日(水)、31日(木)

(後期)4月5日(火)、6日(水)

※どちらかの日程をお選びください

(前期)

【作文】10:00~12:10

(ランチタイム)

【理科】13:30~15:40

(後期)

【作文】10:00〜12:10

(ランチタイム)

【算数】13:30〜15:40

【受講料(1教科:120分×2日間)】

一般生価格:12,960円

※別途、各教科教材費1,620円がかかります。

※RAKUTO生割引があります。

※複数受講割引があります。

2教科→1,000円引き 3教科→3,000円引き

【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦くださいませ。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間前〜2日前まで:教材費を頂戴いたします。

前日・当日でのキャンセル:受講料、教材費全額を頂戴いたします。

【場所】

RAKUTO箕面校

【対象】

小学校全学年

【お申込方法】

①メールにて

(『特別講座申込』とご記入ください)

②お電話にて

0120-485-899(担当:にいどめ)

———————————————————–

自分の頭でクリエイティブに考え、ひとと協力し、自分が生きたい未来をつくっていく。

そんな大人になってほしい。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

RAKUTO箕面校