どうにも滞っているようなとき

こんにちは。

新留です。

先日の連休の際に九州に旅行に行きました。

約4年半ぶりの九州でしたが、

お昼に新幹線で博多に着き、まずは海鮮丼を。

そして、ホテルに荷物を置きに行き、太宰府天満宮へ。

夜は屋台でラーメンとフレンチを食べ、次の日はもつ鍋と、食を満喫してきました(そして、体重が増えました)。

帰りは大好きなフェリーで。

個人的にいちばん楽しい時間です(笑)

ホテルのようなゆっくりできる部屋があり、ぼーっと海が見れて、レストランや大浴場、売店、ゲームセンターまである……

子どもたちにとってのUSJやディスニーランドのような、僕にとっては最高の環境です(笑)

九州から大阪や神戸だと船だと12時間ぐらいの旅になりますが、

電波も弱かったりでスマホをさわる時間も少なくなったり、海をゆっくり見られたりと、

ボーッとできるという、新幹線の2時間半とはちがう楽しみが船旅にはあるのですよね。

帰ってきたとき、あ〜リフレッシュできたな〜という感覚になります^^

そして、意識して休みをとっていても、やっぱり疲れやストレスってたまるものなのだなと感じます。

これって、子どもたちでも同じです。

子どもって全力で、走って、遊んで、疲れて、寝て、という感じで、それはエネルギーがあふれていていいことなのですが、

あまり休むことができていない子も多いのですね。

大人がきちんと休まないと回復できないように、

元気いっぱいな子どもも、休まないと、徐々に疲れやストレスがたまり、充電が残り少なくなったパソコンのように、動きが落ちてきます。

そして、「遊ぶ」と「休む」というのはまた別なのですよね。

子どもたちを見ていて、学習の間の休憩時間に遊んでいて、休めていない(充電できていない)ということになっていたりします。

休む際には、

・スマホやタブレットなどをさわらない

・テレビや映画、動画などを見ない

・寝たり、軽く栄養を摂ったりする

・歩いたり、軽く運動をしたりする(外に出ると、なおよし)

などが大事になってきます。

睡眠など、長い時間休むのはもちろん大事だけれど、少しの時間の休むのも大事。

遊ぶのも大事だけれど、休むのも大事。

大人も、子どもも、学ぶのも、遊ぶのも、休むのも、上手になっていきたいですね^^

濃厚そうに見えてあっさりな絶品屋台のちゃんぽんをどうぞ

背中を後押しするちょっとした一言

こんにちは。新留です。

先日の授業でのこと。

国語で読んだ問題文に、

「頑張るという言葉は励ましになるときとならないときがある」

という話が出てきました。

そこで、子どもたちと、

「どんな声かけをされたらうれしい、頑張れる?」

「どんな声かけだとイラッとくる?」

ということを話し合っていたのですが、

まあ、それが出てくる、出てくる……

「イラッとくるもの」がどんどん飛び出し、

職場のお局さんに日々ねちっこい嫌がらせを受けているアラサーOLさんかな?

共働きで自分も忙しく働いているのに家事や育児を手伝わないで口ばかり出してくる旦那を持った奥さんかな?

というぐらい、いろんな愚痴が飛び出しました……

小学生も大変ですね、、、

小学生とはいえ女の子に口喧嘩で勝てる気がしません、、、

ひとしきり、みんなのイラッときたトークを聞いたあと、

「じゃあさ、どんなとき、頑張ろうって思った?」

というと、

「マラソン大会で最後の方疲れたとき、『あともうちょっとだよ! がんばって!』といわれたときはうれしかった」

という声がありました。


以前、同じクラスで、

「ペットボトルの水を5000円でも買う可能性あるよね」

といったとき、

「あるわけないやん〜」

といったので、

「じゃあ、〇〇ちゃんの好きなアイドルの誰々が、〇〇ちゃんの名前をいいながらジュースを渡してくれるとしたら?」

「買う」

と0.2秒で答えた4年生の女の子のように、

何を言うかではなくて、誰が言うかだということもありますし、

ひょっとしたら、そのマラソン大会で声をかけてくれた子が仲のいいお友達だったり、気になる男の子からだったからよりやる気が出たのかもわかりませんが、

その子がかけてくれた言葉は、実は、言葉がけとしても、やる気を出していくのにも効果的だったりします。


人って、ゴールが近くになってきているときに「もう少しだよ」といわれると、背中を押されるものなのです。

逆に、スタートしたてのときは、「どれくらい進んでいるか」がわかると、やる気が出たりします。


達成率が50%に達するまでは「もう」、

達成率が50%を超えたあとは「あと」。


まだ始めたばかりのときは、「できたこと」に意識を向け、

終わりが見えてきたら「残り」に意識を移す。

小さい数字の方に意識を向ける。

それだけで、やる気って変わってきたりします。

子どもにやる気を出してほしいとき、声かけの際に、「もう」と「あと」を使い分ける。

ちょっとしたことですが、子どもたちのやる気に差が出てくることなので、ぜひ、活用していってくださいね。

もちろん、ダイエットなどの際に、

「もう1キロも減ってる!」

「あと2キロで目標体重だ!」

というような使い方にも活用できますのでよろしければ(笑)

ROLAND様かく語りき

こんにちは。

新留です。

ゴールデンウィーク初日。

Twitterを覗いていたら見逃せないニュースが。

プロテインなどを販売するVALXとROLANDさんがコラボし、新しいプロテインを発売するというのです。

サイトを見てみると、好みなシンプルなデザイン、味も「あまおう風味」「カシス&オレンジ風味」とおいしそうではありませんか……値段もめちゃくちゃ安い。

3分後には購入しておりました。ええ。

しかも、3kg(あまおう2kg +カシス&オレンジ1kg)も……

いったい、いつ飲み終わるのでしょうか。

ひょっとしたら、夏頃にはテリーマンのようになっているかもしれません。

ROLANDさんと言えば、

著書『俺か、俺以外か。』のなかで、

「世の中には二種類の男しかいない。俺か、俺以外か」

「この部屋が汚いの? それとも俺が綺麗すぎるから汚く見えるだけ?」

「寝てません。まぶたの裏見てただけです」

などの名言を

Twitterでも

「生きてることが社会奉仕。」

「俺が行けば麻布一番。」

「ローランドは名前じゃない、概念だ。」

などのすばらしい言葉の数々を発していて、いつも素敵だなと見ています。

(YouTubeの『THE ROLAND SHOW』もおもしろいのでぜひ)

そして、出演しているのを見ていると、ROLANDさんといるとき、まわりのひとがすごく笑顔なんですよね。

「ローランドという存在でみんなを幸せにすること」

が使命だと著書にもありましたが、それを有言実行されているのもカッコいいところだなと思います。

さて、

ROLANDさんといると、まわりのひとが幸せそうなのですが、いつも楽しそうにしているひともいるし、いつも楽しくなさそうなひとや、いつも不幸そうなひともいます。

物事を良い方にとらえるひともいれば、悪い方にとらえるひともいます。

どうやってそれが決まるのかなと、昔から不思議だったのですが、どうやら残念ながら、およそ半分くらいは遺伝子的に決まっているようです。

生まれつき幸せになりやすいひとと、なりにくいひとがいるようなのですね。

ば、博打……?

という感じがしますが、残念ながら、そのよう。

逆に、人間関係や金銭状態、健康かどうかなど、どんな環境にいるかが大事な気がしますし、

それらをよくするために日々がんばっているひとも多いと思うのですが、それらが与える影響は「10%」ほどしか関係ないのだそう。

衝撃的な数字ですよね。

ご機嫌でいるのが良い、楽しんだ方が良い、というのは頭ではわかっていても、なかなかうまくいかないとき、遺伝的なものの可能性があるんですね。

かくいう僕自身も、昔、全然うまくいかなくて悩んでいたとき、「楽しもう!」といわれても、なかなかそうは思えませんでした。

(なんだか最近はご機嫌なことが多いですが)

以前、面談でそんなお話を保護者さまにしたところ、

「い、遺伝で決まっちゃうんですか……」

とショックを受けていた保護者さまもいらっしゃいましたが(笑)大丈夫です。

残りの40%は「行動」によって決まるのだそう。

「自分から」「積極的に」いろんなことをやっていくことで、「40%」が効いていくのだそうです。

「40%だけか.…..」と感じられるかもしれませんが、「40%」ってけっこう大きいですよね。

「40%引き」って見ると「安い!」「買う!」となること多いんじゃないかなと思います。

(僕は服や靴なら買っちゃいます)

また、「動く」だけで、幸福度が上がるのもわかっています。

筋トレが流行っていたり、筋トレをやっているひとはポジティブだっていうのもそういうのが関係あったりするんですね。

うちの先生のなかにも筋トレやってポジティブになったって先生がいますが、たしかに見ていてその影響は大きいなと感じます。

「幸せなひと」の方が、

・37%パフォーマンスが高く
・300%(!!)クリエイティブで
・寿命が長く
・友達は多く、結婚率も高く
・収入も高い

のだそう。

もう何度目? というような緊急事態宣言で外出しにくく、心もふさぎがちかもしれませんが、そんなときは意識的に体を動かしていくといいかもしれませんね。

ROLANDさんは出会うひとを笑顔にしながら、ひょっとして日本の生産性やクリエイティビティも上げているのかも知れません。

うーん、偉大。

ミルクボーイとマヂカルラブリーはどちらが面白いのか?

こんにちは。

新留です。

先日、オンラインにて、冬期講習の作文講座を受けてくれた方向けのフォローアップ講座をしていました。

1年生から4年生まで参加してくれた回だったのですが、講座後、保護者さまから、

「うちの子があまり他の子とくらべて発言が少なかったように感じたのですが……」

というご相談を受けました。

オンライン授業だと、普段、見られない授業中の様子を見られたりするので、

「うちの子、こんな一面あるんだ!」

と、うれしくなる部分もあれば、

「みんなすごい……」

と心配になる部分もあったりしますよね。

他の子がすごく積極的に発言していたり、

どんどん問題に答えていたり、鋭い質問を連発したりしていると、

「うちの子これで大丈夫かな?」

と感じるときってあります。

とくに、ひとりっ子で比べる対象がなかったり、

お兄ちゃんやお姉ちゃんがすごく一般的に見て「できる子」だったりすると、そうなってしまうことって多いです。

でも、学校でいう「できる」というのは、

ほとんどが言語的な才能や、論理的な才能であり、

その他の、視覚的な才能や、人と仲良くなれる才能、深く自分の世界に入って考えることができる才能ではなかったりします。

そんなちがう才能の部分を、ひとつの軸で比べたりしています。

そして、誰かと比べる場合、ほとんどの場合は「その子の弱いところ」と、「他の子の強いところ」を比べていたり。

……それって、勝ち目がないですよね(笑)

ミルクボーイとマヂカルラブリーはどちらが面白いか?みたいなのは、全然質のちがう物なので評価ができないのです。

また、その子のそのとき強いところや能力の発達段階があったり、伸び始める時期も、あとで特に強くなってくるところというのもちがってきます。

大事なのは、「どれぐらい頭がいいか?」ではなく、「どんな風に頭がいいのか?」なのです。

そこがわかれば、その強い部分を使って、コツコツと種をまいていけばいいのです。

ひょっとすると、見えないだけで地面の中ではすごく大きな根が張られていて、芽が出てくるまでもう少しだったりするかもしれません。

近いからこそ見えない部分、悪く見えちゃう部分ってたくさんあります。

ぜひ、どれぐらい頭がいいか? ではなく、どんな風に頭がいいのか?

そんな目で見てみてくださいね^ ^

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2月度の体験授業枠をアップいたしました。

ご興味のある方はお待ちしております。

https://www.rakuto-minoh.com/blog/taiken/

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欲しいものを聞かれたので答えたのにもらえない男の話

こんにちは。

新留です。

僕は来週が誕生日なのですが、毎年、新年が始まった頃から「今月は大事なイベントがあるね」とアナウンスをし続けていると、だんだんと子どもたちの脳に染み込んでいくようです。

今週、RAKUTOに通って数年たつ男の子が、

「先生、誕生日なにが欲しい?」

と聞いてくれました。

どうやら、家でも話題にしてくれていて、何をあげようかなと話していてくれたよう。

そのやさしい心、さらに、相手に欲しいものを聞くという確実、かつ、相手もうれしい心遣いに感動し、

「きれいなお姉さんかお金」

と答えたところ(もちろん冗談ですが)、

「それはムリ」

と一蹴されました。。。

喜びは束の間だったようです。

「それ以外で。モノにして」

というので、悩んだ挙句、

「グミかゼリーかチューイングキャンデー」

と言ったところ、

「それもムリ」

と言われました。

なぜ……モノなはずが……!?

どうやら、覚えてもらうのには成功したようですが、交渉には失敗したよう。

さらに脳の研究が必要だな……と思った出来事でした。

さて、何かを覚えてもらうとき「繰り返す」ということは鉄則で、さらにその繰り返し方にも周期ややり方など、ちょっとしたコツがたくさんあります。

テストやクイズを活用するというのもその1つの方法ですし、

そのほかにも、頭のなかには意識がボーッとしているときが入りやすいというのもあったりします。

暗記物は寝る前にしようねというのもそのため。

(これを悪用して、変な宗教や勧誘って気温や音や疲れなどで意図的に頭が回らない状態をつくったりしていたりするので注意です)

ですので、もし欲しいものがあるときなどは、

旦那さまや奥さまが寝ているときや寝そうになっているときに

「新しい指輪がほしいよ~」

「ティファニーのリングがいいのよね〜」

「あなたはだんだん買ってあげたくなる~」

と刷り込んでいってみてくださいね。

成功するかは保証できませんが。(グミさえもらえなさそうな経験者は語る)

自分でやる子になるために大事な3つのこと

新型コロナウイルスの影響で学校が休校になったり、習い事もお休みになったりと、どうにも心が落ち着かない日が続きますね。

 

箕面校ではその期間、医療に従事している方やひとりで子育てをされている方、共働きなどお仕事を休めない方などに向けて、学童のように教室を開放しているのですが、

 

この期間を、「自分で」「目的を決めて」「集中して短い時間で」勉強できるようになる時間にしてもらいたいなと、遊ぶだけでなく、自学をできるようになるための練習をしています。

 

やってみると、時間中、一言も話さずに、1日で1冊問題集を終わらせる子もいたりなど、なかなかいい感じの子たちが出ているので、そこでやっていることを書いてみたいと思います。

 

よかったら、お家で子どもが自分でやる子になる練習期間と決めてやってみてくださいね。

 

①    安全な空間をつくる

 

物事を自分からやろうとする力、自発性は安全な空間のなかで育まれます。

危険な環境、不安を感じる環境では育たないのですね。

 

新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、ストレスというものもウイルスのように感染します。

心理学者のウィリアム・スティクスルード(William R. Stixrud)は「不安は伝染する」といいます。

 

想像してみると分かりますが、「落ち着いて!」って怒りながら言っている人が近くにいたら落ち着けないですよね(笑)

不安を感じている人のそばにいて、安心できるわけがないのです。

 

そんな風に、大人が感じている感情が子どもに大きく影響を与えます。

まわりにいる大人が、心理的に落ち着いている状態であることが大事です。

 

「いま自分が心理的に不安を感じているな」

「何だか心が疲れているな」

 

というときは、まずは深呼吸をしてみたり、ヨガや運動をしてみたり、仮眠をとれるようであればとってみたり、お笑いの動画を見てみたり、猫の動画を見てみたり……、

ため込みやすい人はカウンセリングなどを利用してもいいですね。

まずは自分の心を整える対処をしてみてください。それから、子どもの方に目を向けてください。

 

②    子どもにやることを決めさせる

 

朝、子どもたちが教室に来たとき、まずは、宿題などの課題としてやらなくちゃいけないものや、いまやっている問題集、やりたいことなど、持ってきたものを全部机の上に出してもらっています。

 

そして、

 

「先に遊びと勉強どっちがしたい?」

 

「じゃあ、まず、10:00〜10:50はみんなで勉強する時間にしようか」

 

「先にやらなくちゃいけないものやっちゃうか、あとでやるか、どっちがいい?」

 

と子どもたちに考えてもらい、

 

「ホワイトボードに書き出し、やることの見える化」

 

をしています。

 

そして、「じゃあ、先生は〜をする時間にするね」と、先生もみんなといっしょに課題をやる時間にし、同じ空間で、静かに課題に集中する時間にしています。

 

タイマーで「時間の見える化」もして、その時間は集中する時間に。

 

1年生の子たちも50分間一言もしゃべらないで座ってやってたりと大したものだなと感心します。

 

お家でやる場合、いつも通り学校の時間割に合わせるか、付箋にやることを書き出して、並び替えてスケジュールを決めていくのもいいですね。

 

③    遊びと運動を忘れない

 

座ってずっと何かをしているのは疲れます。

 

子どもだとなおさらです。低学年の子で30分もできたら大したものでしょう。

 

なので、タイマーが鳴ったら、「さあ休憩するよー!」とみんなで遊んだりすることに移ります。このときも時間を決めて。

 

(そう言っても、「あと、もうちょっとだから先にやっちゃう」という子も多いですが)

 

「これやろう〜」とカードゲームやボードゲームを持ってくる子や、本を読む子、持ってきたおやつを食べたりする子など様々ですが、このときは思いきり遊んでしまってください。

 

その時間でワーキングメモリが回復したりと、また集中できるようになっていきます。

 

また、子どもは遊びを通して創造力を育むだけでなく、様々なスキルを学びます。

グーグル創業者のラリー・ペイジやセルゲイ・ブリン、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス、

日本でも将棋の藤井聡太くんなどが遊びを通じて学ぶモンテッソーリ教育を受けたことは有名ですが、

遊びから、子どもたちは自発性や自律性、手先の器用さや空間的知能なども身につけていくのですね。

世界大学ランキングで2019年まで7年連続1位のMIT(マサチューセッツ工科大学)なども、学生たちの高度なイタズラの伝統で有名ですね。

(「MIT イタズラ」で検索してみてください。クリエイティブなイタズラの数々に感動します)

 

大事なのはメリハリをつけてやること。

勉強するときはして、遊ぶときは遊んで、寝るときは寝る。

 

普段、マルチタスクの癖がついてしまっているという子は、この時間に、一度にひとつのことに集中し、やりきってしまう力をつける習慣をつけてみてくださいね。

 

ではでは、また。

クリエイティビティを育もう

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こどもは元々クリエイティブです。

遊ぶものがないなら、まわりにあるものを遊び道具に変えたり、自分たちで新しいゲームを考えたり、新しいルールをつくって盛り上がるようにしたりします。

クリエイティビティ、創造性が失われるのは、いろんなルールや思い込み、ストレスなどにより、「こうするものだ」、「こうしなければいけない」という制限が多くなったり、新しい刺激が少なくなるためですが、こどもがクリエイティブなのは、制限がまだ少なく、知らないこと、行ったことのない場所など、毎日の刺激もたくさんあるためです。

今日はお正月明け1回目の火曜ホップクラス。

残念ながら、体調不良をおして来てくれた子が途中で早退ということはありましたが(ヘロヘロなのに来るのがすごい!)、

他の子たちは、まだ学校がはじまっていないこともあり、体力的にも、精神的にもエネルギーが有り余っているのか、みんなアタマのキレが抜群で、すばらしい集中力でした(*^ ^*)

1回目の授業ということもあり、授業の最初は、発想力と連想力のエクササイズからスタート。

「お正月」をテーマに、マインドマップを使い、脳をリラックスさせ、脳の力を解放していきました。

「うまくやらなくちゃいけない」

「まちがってはいけない」

という思い込みがあったり、慣れていなかったりしたので、はじめは少し戸惑っているところもありましたが、徐々に火が。

個人でミニ・マインドマップ、最後にみんなでアイデアを持ち寄り、大きなマインドマップにしましたが、ホワイトボードいっぱいまで発想が広がりました☆

しっかりあったまったので、そのあとの国語の授業では、見事な発想が!

今月のホップ国語の題材は、有島武郎さんの『ひと房のぶどう』ですが、マインドマップのセントラルイメージにみんなが描いたのは、

「色とりどりの絵の具とパレット、筆洗い用バケツ」(主人公が絵の具を盗む話だから)、
「大きな船と海、それを眺める主人公」(主人公が住んでいるのは横浜で、透きとおるような海の藍色を描きたいという場面があったので)

というようなもの。

どんどん膨らませたくなるセントラルイメージです。そして、この連想がまた記憶につながるんですね。

ホップクラスは土台づくり。

知識や用語のインプットと脳の回路づくりがテーマ。それを見事にやっていってくれています!

年初からワクワクするものを見せてもらいました(^v^)

今年もみんながどんなクリエイティブな力をつけていってくれるのかたのしみです☆

写真は、国語のマインドマップを描いている様子。集中しているので邪魔しないようにこっそりとパシャリ…

自由にできるスキマをつくる。

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高校生、中学生、小学生と、順番にいろんな年代の子たちと関わってきて気づいたことがあります。

いまの小学生は「忙しい」ということです。

毎日、塾やお稽古があるというのは普通。1日に習い事が2つということもあります。大人で言うと、終業まで働いたあと、勉強会やお稽古に通っている状態でしょうか。

こどもが大好きなことをしているのであればいいのですが、ムリしてがんばっていることばかりなのであれば、それは創造性を育むことにはマイナスに働いている可能性があります。

時間に追われていると、創造性を発揮する余裕が持てません。創造性を発揮するには、感情的に安心できる空間や、時間的、空間的な自由が必要だからです。

大人だと、
「ちょっと心がざわざわしているから、ゆっくりお茶でも飲みに行こう」
「気分をリフレッシュしたいな。海でも見に行こう」
ということもできますが、こどもは大人の協力がないとできないこともたくさんです。

学校では時間割、帰ったら塾、次は…と、時間に追われ、考える時間や感じる時間がないと、次第に、自分が何が大好きなのか、何がしたいのかもわからなくなってしまいます。

また、こどもはすぐに集中するわけではなく、大抵は、少し時間がたってからノッテきます。

時間が決まっていると、ノッテきて、「さあ、これから」というときに次の時間、止めということになったりしますが、そのノッテきた状態、フローを妨害されると、意識的に悪いことをしたり、それが続くと、大人になり自主性が乏しい、決断力や忍耐力が弱い、自信がない、というような状態になるという可能性もあります。

こどもたちを見ていると、来てすぐ遊んだり、絵を描いたり、のんびり寝っころがったり、「先生聞いて~」とお話をしてきたり、置いてあるパズルや折り紙で遊んだり、と様々。

忙しいなかから気分をリフレッシュする、そのちょっとしたスキマ。最初の解放の時間を大切にしています。

そこでリフレッシュしてできた余裕が、そのあとの創造性の発揮や集中力につながります。今日は、最初はのんびりムードだった1年生の男の子が後半に変化。

マインドマップを自分のペースで黙々とかきすすめ、延長しても全部をかき終えたいと、残ってやり終えました。お母さんが外にお迎えに来ていても、他の子が休憩に入っていても、気になっていない様子。

最後は「ふ~」とやり終え、作品をつくりあげたアーティストのように終了。

元気に「またね~!!」と手を振り、帰っていきました。

しっかり忙しいなかでも、自分のペースを保っています。

帰り、ちがう保護者さまとお話ししていると、1年生の女の子が「メリハリ―!」と叫んでいましたが、ほんとにそうだよね~とうなずいてしまいました。

いっぱい学んで、いっぱい考えて、いっぱい遊んで。

これからも、自分のなかにある大好きや才能を大切に、のびのびと育んでいってもらいたいなと思います。

写真は1年生の男の子のマインドマップ。5年生で習う『天気』についてかわいくまとめました♪