ダメ出しをしたくなる理由。

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調子がいい日、悪い日。
気持ちがノッテいる日、なんだかノラない日。
いろんな日があります。

ほとんどの場合、体調や感情によるものですが、みんな自分が何を感じているのかなんて気をかけずに日々を過ごしています。

授業中、
「前はできてたのにな…」
「あれ!?これ簡単だよ!?」
「集中力がないな…」
「なんで、やらないんだろう?」

と感じることがありました。
視野が狭くなり、口調や態度が厳しくなっているのにも気づきます。
それに伴い、全体の集中力はますます低下。

「いったい、どうすれば…」

少し息を抜き、自分のなかで起きていることを冷静に見ました。

すると、予定していた通り授業をうまくやりたい自分、ちゃんとしたい自分、良いところを見せたい自分がいることに気がつきました。

そこには、自分の思い通りにならないことへの不安、まわりからどう思われるかという自信のなさ、なんでできるのにやらないんだよという悲しみなどの感情が。

それらを噛みしめ、集中できていないなと感じる子に、「どうしたの?」と聞くと、

「今日、学校でこんなことがあったんだ」
「いま、すごく不安で集中できないんだ」

というような答えやメッセージが返ってきました。

自分のなかで起きていたことに気づき、少し落ち着き、こどもたちのすばらしい点にフォーカスを当てると、高速リスニングに何回も挑戦していたり、問題を解けないまでも試行錯誤していたり、いつもより何倍も気合の入ったマインドマップをかいていたりと、たくさんのいい点が見つかります。

できていないように見えたのは、ほんの一部を切り取ったに過ぎませんでした。

終わったあと、毎回、新しいことを学ぶのをすごくたのしみにしている子に「今日はあまり進まずにごめんね」と言うと、「いいよー。それより先生、いつ塾に遊びに行っていい??」という返事が。

スカッとさわやかにゆるす子に、
「こどもたちは先生、先生って言ってるけど、ほんとこっちが学ばせてもらっているな。たくさんの愛をもらっているな」
と感じました。

「まわりは鏡、自分の持っているものを鏡のように見せてくれているんだよ」

と心理学では言いますが、こどもたちはほんとにすごくピュアで、澄んだ鏡なので、自分の持っているものをきれいに見せてくれます。

自分のなかにある感情や痛みは、感じ尽くすと消えていきますが、何か見えるたび、しっかり感じて、解放してあげての連続です。

こどもたちには、考えるだけでなく、しっかりと自分の感じていることに意識を払ってもらい、本音の部分を話すことを大事にしてもらっていますが、みんな本音で話すので、すぐに仲良くなります。それも、深く。

心でつながると、絆が生まれるんですね。

今日は、学校のちがう、ケンカ友達であり、おたがいに気になる男の子同士が、いっしょに冬に遊ぶ約束なんかをしたり、保護者さまのたくさんの情熱や愛にふれられたりと、なんだかたくさん心のつながりを感じた1日でした(*^ ^*)

勉強だけでなく、たくさんのつながりをRAKUTOで感じてもらえたらなと思います。

写真は2年生の男の子のかいた『天気』のマインドマップ。この自由な心、大切に育んでいきたいです。