中学受験を終えてのご報告

こんばんは。

新留です。

先日のこと。

教室の電話が鳴ったため取ったところ、

「やっと、お電話できました」

という聞き覚えのあるお声が。

以前、通ってくださっていた方が、

無事に中学受験を終えて、連絡くださったのでした。

ひさしぶりの声にうれしくなり、お元気でしたかとお話したのですが、

「結果を直接伝えさせてください」

と言われ、

今日、直接お越しいただき、

「四天王寺受かったよ!」

というご報告でした。

きっと、いい報告なんだろうなとは思っていたのですが、

あらためて、ご報告いただけて、

何より、子どもと保護者さまにひさしぶりにお会いできて、

うれしかったです^^

「RAKUTOって中学受験に対応していますか?」

と聞かれることもありますが、

中学受験専門の塾ではないため、

最難関校を受けるような方には、最後の2年間、受験塾をおすすめしたり、

タイプを見て、受験塾に行った方がいい、とお伝えすることもあります。

その後のことは気になってはいても、

話題的に繊細であったりすることもあるので、聞けなかったりするのですが、

卒業した後も覚えていてくれ、こうやってご報告に来てくださるのがほんとにありがたく、

そして、子どもの成長した姿、うれしそうな姿、保護者さまの元気なお姿に、

よかったな〜、やっててよかったな〜と今年も心があたたかくなりました^^

ちなみに、

去年結婚したことをご報告すると、

「連絡くださいよ!!」

「先生、結婚しないと思っていました……」

と(笑)

年中さんや年長さんのときの写真を見て「こんなときもありましたよね〜」と笑ったり、

そんな風にひさしぶりにお会いしても、プライベートなこともたくさんお話できる関係なのも、

本当に楽しく、ありがたいなと思った1日でした^^

脳にとって力になるか、邪魔になるか

こんにちは。

新留です。

少し前のこと。

数年前からいろんなことを教えていただいている方に、

「今年はどこどこの方角にあまり背を向けて座らない方がいいよ」

ということを教えていただきました。

理由は聞くのを忘れてしまいましたが、そうなのか! と思い、

調べてみると、ちょうど家の書斎の椅子がそちらに背を向ける配置に。

これは変えようと(意外に素直なところもあります)、

すぐに机と椅子を移動させ、部屋を新しい配置にしました。

何だか気分もいい感じです(笑)

果たして机と椅子の向きがどう影響するのかはわかりませんが、

環境というのは集中力や吸収力に大きく影響します。

視覚的に散らばった環境のなかでは気が散ってしまいますし、イライラし、集中することは難しいでしょう。

基準は、

「シンプルで明確か」

いらないものが少なく、整っていて、そこは何をする場所なのかがわかるといいですね。

子どもは5,6歳で2つ、7〜9歳で3つ、10〜12歳で4つなど、

まだまだ頭の中で処理できる指示の数が少ないというのもあり、

余計なものはなく、どこに何があるのかがすぐにわかる環境の方が気が散るのを防げます。

学習する場所にテレビやゲームがあるのはきびしいでしょうし(僕なら100%誘惑に負ける自信があります)、

椅子なども長時間座っていられるもの、姿勢が良くなるものの方がいいですね。

もっとこだわると、学習に適切な室温や湿度などもあります。

僕も教室では見ていても、さすがに自宅ではそこまできびしく見ていませんが(笑)

どこまでこだわるのか、こだわれるのかはそのお家の状況にもよると思いますが、

よかったら、

「この環境は脳にとって力になるか、邪魔になるか?」

という視点で、一度、学習環境など見直してみてくださいね^^

1月の勝者

こんにちは。

新留です。

いよいよ関西も中学受験も目前に迫ってきましたね。

去年もこの時期に、

「ピーキング」や「直前期にやること」、

そして、「プレッシャーへの対応の仕方」について、

みんなに話をしたなということを思い出していました。

ここからは本番に向けて、

コンディションを整え、ピークを持っていけるかどうか。

焦って「量」や、

難しいことをやってしまいたくなるかもしれませんが、

いま焦っても不安は募るばかり……

強度は保ちつつ、疲れを取るためにも量は減らしていきたいところです。


学習においては「ワーキングメモリ」が大事。

しっかりと脳が働くために、

睡眠や栄養を大切にしていってくださいね。


睡眠は「8時間」は死守。

テレビやゲーム、スマホなどで現実逃避したくなるかもしれませんが、

完全に「休む」ということを意識してもらえたらと思います。

「ピーキング」と「直前期にやること」、

そして、「プレッシャーへの対応の仕方」。

子どもたちが力を発揮できる参考になればいいなと思います。

今まで我慢したことや犠牲にしたこともあったと思いますが、

「やってよかった」と思える受験になりますように!

今年も1年ありがとうございました

こんにちは。新留です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

今年の授業も、

12月27日(火)の冬期講習をもって終了いたしました。

直接、全部の授業を見られたわけではありませんが、

算数の授業では、

もう少し難しい問題をと、急遽入試問題から問題を選んでプリントを作成し、それを解く子がいたり、

作文の授業では、

1日目うまく書けないと抵抗感を感じていた子たちが無言で10分以上黙々と書いている姿が見られたり、「講座を受けるたびに書くのが好きになってる」と言ってくれる子がいたり、

理科の授業では、

学んだことを早速、家で身振り手振りを交えてお母さんやお父さんに伝えていたことを聞いたりと、

僕たちもうれしい2日間でした。

ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

毎年、いろんな出会いや卒業がありますが、

今年もたくさんの子どもたちに出会い、

たくさんの才能の開花や成長が見られた1年でした。

来年もよりたくさんの子どもたちの成長する姿を見られたらなと思います。

今年も1年ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

来年ますますすばらしい1年になりますことを祈っています。

ありがとうございました!

RAKUTO箕面校

新留

読解力の前に大切なこと

 先日、保護者さまから、

「子どもが言葉の意味をよく尋ねてくるようになりました」

というメールをいただきました。

ホップクラスでたくさんの言葉や知識にふれ、

ステップクラスでは意識的に、さらに言葉を深く、つなげて覚えていく練習をしていきますが、

言葉に関する興味、関心、感覚が磨かれていっているのを感じ、うれしかったです。

 「読解力をつけたい」

そうおっしゃってRAKUTOに来てくださる方も多いですが、「読む」の前に、まずは「言葉」があります。

シカゴ大学の教授であったM.J.アドラーの『本を読む本』という読書に関する名著がありますが、

その中で、アドラーは読書の第一レベルは「単語の識別」と言っています。

単語がわからないと、「その文は何を述べているのか」がわかりません。

読めないという時、そもそも、その文に出てくる言葉の意味がわかっていないことが多いのですね。

 「まずは言葉」

好奇心の時期であり、いろんなことを記憶しやすいホップ期、

論理的に考えられ、有機的に覚えられるようになっていくステップ期に、たくさんの言葉にふれていくことが大事です。

 「音読が苦手」という子がいると、眼球運動に何か問題がるのでは? と思う方もいらっしゃいますが、「読む単語が難しいから注意がそれてしまう」ということが多いのがわかっています。

知らない単語だらけの英文を見たら、読む気がなくなってしまうのといっしょです(笑)

 

 「読解力がない」

そう悩まれている方も多いかと思いますが、まずはたくさんの言葉に、平面的にではなく、立体的に、視覚的に、何度もくり返すことができる形でふれていってくださいね^^

悟空さんがいらしてくれました
ベジータさんも

1年の成長がすごかった話

こんにちは。

新留です。

先日のこと。

今年、高槻中学に入った男の子が学校帰りに遊びに来てくれました。

背もすごく伸びていて、声変わりもしていて、親戚のおじさんのように(笑)大きくなったな〜と思ったのですが、

話していて、精神面でもすごく大人になっていたのがとても嬉しかったです。

6年生のとき、「自分はここの中学に行きたい!」と思い、夏休み明け、秋頃からスイッチが入り、見事、自分が行きたいと思った学校に合格し、

入ってからは、まわりのレベルの高さにビックリしたり、課題や通学の大変さなどに多少悲鳴を上げながらも、

勉強に、部活動に楽しんでいて、充実感があふれていました^^

学校生活をいきいきと話してくれる成長した姿に、ほんとに素敵だな、いい学校に出会えてよかったなと思いながら、改めて感じたのが、段階を踏んで長期的な目線でやっていくことの大切さでした。

その子の場合は2年生のときに入学し、まずは脳を鍛えつつ、知識や用語をインプット、体感で学びながら好奇心を育てるホップクラスをしっかりやり、

その後、論理脳が育ってくる時期にステップクラスで語彙を増やしつつ、考え方、学び方、読み方を練習、

最後の2年間、知識を使って解く力を鍛えていくジャンプクラスへと進んでいきました。

お母さまがほんとに最後しか勉強していなかったと言っていたり(笑)、

本人も「ちょうど俺も去年の今頃、10月くらいからピリピリしてきたな〜懐かしい」と言っていたように、

いわゆる、中学受験の常識からすればのんびりし過ぎだと言われるかもしれませんが、

しっかりと段階を踏めば、能力、好奇心、探究心、目的思考というのは育っていくし、考えてもいなかったところへも行けたりするのですよね。

「昭和」な僕たち大人世代は自分たちがやっていた、やらされていたような、「やっている感」のある勉強をしてほしいと思いがちです。

先日、愛知県の豊田市の学校の宿題について聞いていたのですが、ノートを漢字で埋めるような「修業」のような宿題を今でもやっているそうです。

でも、それは脳の発達や、その子自身の成長段階や性質に合っているとは限りません。

脳の発達を考えると10時間寝てもいいぐらいの小学生の時期に、睡眠時間を削ってやるような勉強は自然ではありません。

10年前の常識は非常識と言ってもいいぐらい、ましてや、30年前、40年前の常識は間違っていることもたくさんです。

僕たちは、きちんとやり方を考え、その子に合った長期的な目線で、その時に大切なことをやっていく。

卒業生の成長した姿を見ながら、改めて、大事なことを思い出させてもらったのでした。

また、成長した姿を見られるのが楽しみです^^

追伸。

「OB会をやるって言っていたやん、早くやってよ」と言われたので(完全に忘れていました)、もし、卒業生の方が見てくれたら連絡ください(笑)

ハロウィンの仮装より。ここには載っていないですが羽まで。クオリティが高過ぎます(笑)

わかっているけど解けない

こんにちは。

新留です。

先日のこと。

高学年の子と読んだ入試問題の振り返りをしていました。

ホップ、ステップ、ジャンプクラスと順に来て、

あらすじを取って、登場人物の気持ちを想像して、

語彙を増やしつつ、1文1文正確に読み、筆者が何を言いたいのかを考える練習をしてきて、

長い文を時間を測って読む練習に入りましたが、

「どういう話かわかっているのだけれど、問題で取れていない時があったり、記述になると安定しない」

という段階です。

「(大体)わかっているのだけど、解けない」

ということってありますよね^^

「この歌歌ってる人、顔は思い浮かんでいるのだけど名前が出てこない……!!」

というように、こういうときはなかなかもどかしいものです(苦笑)

でも、ここまで来たらもうちょっと。

設問分析のやり方を覚え、

解き方を「技術」として磨いていく練習を重ねていくだけ。

この「設問分析」というのを疎かにするから、解答が安定しないのですよね。

何となく読む、

傍線部の近くだけ読んで読む、解く。

いきなり選択肢を見る、それっぽい選択肢を選ぶ。

そうではなく、

きちんと読んで、きちんと解く。

子どもたちにはきちんと読んで、知って、理解するおもしろさを感じてもらい、

きちんと解くという子になってほしいなと思います^^

キンダークラスではたくさんの言葉にふれつつ脳を鍛えよう

どうにも滞っているようなとき

こんにちは。

新留です。

先日の連休の際に九州に旅行に行きました。

約4年半ぶりの九州でしたが、

お昼に新幹線で博多に着き、まずは海鮮丼を。

そして、ホテルに荷物を置きに行き、太宰府天満宮へ。

夜は屋台でラーメンとフレンチを食べ、次の日はもつ鍋と、食を満喫してきました(そして、体重が増えました)。

帰りは大好きなフェリーで。

個人的にいちばん楽しい時間です(笑)

ホテルのようなゆっくりできる部屋があり、ぼーっと海が見れて、レストランや大浴場、売店、ゲームセンターまである……

子どもたちにとってのUSJやディスニーランドのような、僕にとっては最高の環境です(笑)

九州から大阪や神戸だと船だと12時間ぐらいの旅になりますが、

電波も弱かったりでスマホをさわる時間も少なくなったり、海をゆっくり見られたりと、

ボーッとできるという、新幹線の2時間半とはちがう楽しみが船旅にはあるのですよね。

帰ってきたとき、あ〜リフレッシュできたな〜という感覚になります^^

そして、意識して休みをとっていても、やっぱり疲れやストレスってたまるものなのだなと感じます。

これって、子どもたちでも同じです。

子どもって全力で、走って、遊んで、疲れて、寝て、という感じで、それはエネルギーがあふれていていいことなのですが、

あまり休むことができていない子も多いのですね。

大人がきちんと休まないと回復できないように、

元気いっぱいな子どもも、休まないと、徐々に疲れやストレスがたまり、充電が残り少なくなったパソコンのように、動きが落ちてきます。

そして、「遊ぶ」と「休む」というのはまた別なのですよね。

子どもたちを見ていて、学習の間の休憩時間に遊んでいて、休めていない(充電できていない)ということになっていたりします。

休む際には、

・スマホやタブレットなどをさわらない

・テレビや映画、動画などを見ない

・寝たり、軽く栄養を摂ったりする

・歩いたり、軽く運動をしたりする(外に出ると、なおよし)

などが大事になってきます。

睡眠など、長い時間休むのはもちろん大事だけれど、少しの時間の休むのも大事。

遊ぶのも大事だけれど、休むのも大事。

大人も、子どもも、学ぶのも、遊ぶのも、休むのも、上手になっていきたいですね^^

濃厚そうに見えてあっさりな絶品屋台のちゃんぽんをどうぞ

昔の良いもの、悪いもの

こんにちは。

新留です。

保護者さまと、もう昔やっていたことと、今必要な勉強ってちがいますよねというお話になることがあります。

RAKUTOに子どもを通わせてくださっている方は、自分で会社をされていたり、自営でされていたり、ちょっと珍しいお仕事をされている方が多かったりするのですが、

多くの方が、自分たちが受けてきた教育と、これから必要な教育はちがうと感じていらっしゃるなと思います。

もちろん、現行の中学入試や入試制度に対して勉強をどうしたらいいのか、と悩まれる方もいらっしゃるのですが、

難関校ほど、これは考えるいい問題だなというものが多いなと感じますし、きちんと考える勉強をやっていれば対応できたり、そこに向けての勉強がムダにならない、将来につながっていると感じることも多いです。

「賢さ」の定義が変わっているのだろうなと感じます。

昔の賢さは「IQ」のようなもの。

「IQ」といえば、「賢さ」のような感じがしますが、実は「知っていること」のようなもので、

「情報自体は探せば見つかる21世紀の将来の成功を測る物差しとしては最適ではない」とはっきり言っている心理学者などもいるのですね。

逆に、21世紀型の賢さは「知識を使って何かを生み出す」、「ワーキングメモリ」のようなもの。

その賢さは学力と関係があるのか、と感じられるかもしれませんが、

ワーキングメモリの強さにより成績を95%の確率で予測できるという研究もあります。

ワーキングメモリを鍛えるためには、

昔みたいな睡眠時間を使って勉強ではなく、十分な(理想は10〜11時間の)睡眠、

勉強一辺倒ではなく、積極的な運動、

小さい時からドリルではなく、パズル、

一つひとつ積み上げていくのではなく、ゴールから逆算、

などが大切になってきます。

(「毎日の読み聞かせや音読、読書」は昔から言われていて、今でもいいとわかっている方法です)

ダルビッシュ有選手や大谷翔平選手など、スポーツの世界の最前線でやられている方がやっていることを研究していると、おもしろいことに学習や勉強にもつながることがたくさん見つかるのですが(そういうのが趣味なのです)、

これからも、世の中はどう変わっていって、そのためにどうしていったらいいのか研究し、保護者さまと共有していきたいなと思います^^

何回見てもいいな〜と思うある子の宿題^^

どれだけ早くよりも、どれだけ〇〇か

こんにちは。

新留です。

昨日はイレギュラーがあり、普段担当していないクラスの子たちの授業をすることになりました。

毎週、話をしたり、いっしょに遊んだりはしていますが、授業に入って直接見てみると、

「こういう考え方をするんだ。おもしろいな〜」

「なるほど、この子は今こういう状態なんだな」

「ここはこうしていった方がもっとよくなるだろうな」

と感じることがたくさんあり、すごく楽しかったです^^

高学年の授業の子たちの授業やテストをしていると、よくあるのが、結果だけを気にしてしまうこと。

でも、結果は良くても、やり方が間違っていれば、

それは「たまたま」なので、一時的な自信がつくなど以外は、ほとんど意味はないのですよね。

なので、必ず、授業中に答えてもらう時でも、テストの際にも、

どういう考え方、やり方でそこにたどり着いたのかを言語化してもらうようにしています。

それができていれば、大丈夫。

あとはできるようになるまで練習するだけ。

でも、言語化ができないのであれば、練習の量というのは、あまり意味がありません。

「どれだけ速くできるかではなく、どれだけ正確にできるか」

まずは正しいやり方を見せて、マネをしてもらう。

安定しないとき、細かく一つひとつのプロセスを正確にできるかチェックする。

中学年ぐらいからは、ぜひ意識してやってみてくださいね。

においの原因はこれだったのか…