奥さんが強かった話

こんにちは。

新留です。

先日、奈良のカフェでのこと。

そのカフェは、大通りに面した、パスタやピザなども食べられて、ご飯ものを頼むとパンの食べ放題がついてくるパン推しのウエスタン調のインテリアのお店だったのですが、

ご飯を食べてお茶をし、夜も遅くなってきたのでそろそろ帰ろうかなとレジに行ったところ、30代後半ぐらいのご夫婦がお会計をするところでした。

トレイにいくつかのパンを載せていて、けっこうたくさんパンを買うんだな〜とボケーっと眺めていました。

ずっと眺めているのも変なので、まわりを見ていると、どうやら、夜遅い時間になるとパンが割引になるようで、レジ近くのパンが並んだところには「50%オフ」の表示が。

半額か〜すごいな〜と思い、ボーッと待っていたのですが、なかなか、お会計が終わりません。

あれ?? と思い、レジの方を見ると、店員さんがレジ打ちに慣れていない感じもありますが、どう見てもパンが多すぎる。

そんなに食べる?

フードファイター?

たくさんのパンを店員さんが慣れない手つきでレジ打ちをしているその間にも、待っている僕の後ろにはさらにお会計を待つお客さんが増えていっています。

旦那さんはそれをチラッチラッと見ながらあたふた。

それでも、50%オフに惹かれているのか、もうちょっとパンを増やしたいのか、お会計をしているところからさらに取りに行こうとしています。お会計はさらにあたふた。

こちらの方がちょっと大丈夫?? いくらなんでもパン多すぎない?? と心配になるぐらい。

それでも、あまりプレッシャーをかけるのもどうかと、気にしていない素振りをして謎に気を遣って待っていました。

(ちなみに、奥さんは全然あたふたする様子もなく(女性は強い)、ケーキも見てくるわ〜とあたふたする旦那さんを放置し、旅立って行っていました。お持ち帰り用のバッグは奥さんが持っていたのに。強い)

明らかに多すぎるパンやあたふたするお会計の様子を見て、プレッシャーで頭があまり回っていないのかな〜と思った出来事でした。

さて、この男性は後ろに並んだお客さんたちがきっかけで頭が回っていないようでしたが、こういうことって日常にけっこう溢れています。

最近、すごく子どもが変わったな、しっかりしてきたなと思っていた女の子の保護者さまと冬の個人面談をしている時、

「先生が前の面談時に言ってくれたことが大きくて、子どもが考えてない、考える力がないって言ってましたが、私が考える力を奪ってたんですね〜」

「言われてから私が余裕なかったわ〜と思い、関わり方を変えるようになったら子どもも自分でやるようになったり変わってきたんですよ〜」

とおだやかな笑顔でおっしゃっていました^ ^

まわりが関わり方を変えることで、考える力って育っていくんですよね。

考えるには、考える余裕や、考える時間が大事。

そのスキマやスペースがあるのか。

わかっている前提、わかる前提でやっていないか。

質問じゃなく、説明や指示ばかりしていないか。

考えなさい! とは言ってないまでも、じっくり考えていいよと言いつつの無言のプレッシャーなどもありますのでご注意を(笑)